【ネコミケ冬】ファビュラス！　あつまれネコミケ☆｜リアクション

【ネコミケ冬】ファビュラス！　あつまれネコミケ☆

☆サイバーパンクなゲームキャラ

　寝子高2年の吉住志桜里は、中学時代からの悪友、木天蓼工業高校、通称マタ工の雨梨栖　芹香（あまりす　せりか）とコスプレ参加していました。
「イベント参加を持ちかけたのは芹香なのですが……衣装づくり全部私の担当なんですよ。おかしくない？」
「その方がクオリティが高いんだからしょーがねーじゃん」
「それはその通りですけどもっ」
　志桜里は手芸が得意で、アクセサリを自作して販売できるほどのスキルがありました。
　
　お題目はサイバーパンクなスマートフォンゲーム『アークニャイツ』のキャラクター。
　壮大で圧倒的なスケールの世界観が売りの、本格戦略タワーディフェンスゲームです。
　志桜里は、攻防一体の体ほどもある大盾を持ち、前髪はエクステを使って伸ばして、大きな角を模した鉢金を額に巻いて鬼の女性に扮していました。
　殲滅力と防御力を併せ持つ、最強キャラとして人気のキャラクター『ホシネコ』です
　袖のないハイネックのインナーにカーゴパンツ、ジャケットの腰巻きでヘヴィな感じに。
　シークレットブーツで身長を元に合わせて盛る事で完成度を高めていました。

　一方芹香は杖を手にしワニの尾がついた回復役の女性『カプカプ』に扮しています。
　ホシネコに比べるとランクは低めですが、芹香のイメージに合っていました。
　黒地に蛍光グリーンのアクセントをつけた軽そうなセパレート袖の衣服で、ショートブーツ。
「身長と髪が元とそっくりなので結構簡単に作れました」
　志桜里の言葉に芹香が絡みます。
「手抜きしてねえか？」
「とんでもない、クオリティにはこだわりました。ワニの尻尾落ちないようにつけるのとか大変だったんですよ」
「そうか」
　大変な割に角度によってはほとんど見えないので、せっかくだからアピールしてほしいところです。
「ちなみに装備品はどちらも3Dプリント業者さんに頼んでます。まあそんなことは置いておいて、元のキャラらしいポーズで映えていきますよー！」

　会えば必ず喧嘩する宿敵ですが、コスプレ中は休戦……と思いきや。
　大盾を構える志桜里と杖を手にした芹香が向かい合えば、二人の視線がぶつかり、火花が散ります。
　ポーズはいつしか演武のような形を取り、ギャラリーを沸かせたのでした。

「すごい、かっこいい！」
　ライブステージを見に来たののこが、二人の演武に歓声を上げました。
「確かアークニャイツのキャラかな。本格的だね……」
　英二も頷きつつ、解説します。
　
　冬のネコミケに集う者たちは皆、寒さなど忘れる熱い思いでそれぞれの花を咲かせ、夢に酔いしれるのでした。

　

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あとがき

担当マスター：茄子りんこ
ファンレターはマスターページから！

ご参加ありがとうございました。
リアルではなかなかイベントが楽しめないこの頃、ゲームの中で少しでもネコミケを楽しんでいただければ幸いです。

ネコミケのためにイラストを発注してくださった方、シルバーシナリオでなくてごめんなさい。
見つけた方はイラストにリンクを張らせていただきました。

それでは、またご縁がありましたらご参加お待ちしております。

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