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「何してるんです?」
何やらごそごそと押入れを探している
伊藤 善太郎
に、何をしているのかと尋ねる
伊藤 ハル
。
「いや、ワシの買った酒が見当たらんのじゃがまたお前が隠したんじゃなかろうな」
「私は知りませんよ。どこかに置いて忘れたのではないんですか?」
「いや、普通に部屋に置いておいた筈なんじゃが……ん?」
善太郎が答えながらも押入れを探っていると、ふと見慣れない小箱があるのに気付いた。
「何じゃこれ?」
どうにもその小箱の事が気になったのか、手に取って開けてみるとそこには見覚えのある古い鍵が入っていた。
「これは確か……」
「あらあら。そこにあったんですか」
すると、ひょいと横から手が伸びて鍵を取っていってしまう。勿論、その手の主は懐かしそうな顔をしたハルだ。
「あなたは私達の出会いを覚えていますか?」
「そりゃ覚えてるわい。あんな強烈なもん、死ぬまで忘れんじゃろうて」
二人の出会いはハルの大学生時代にまで遡る。
人が不良に絡まれていると聞いたハルは、愛用の薙刀を抱えて駆けつけたのだ。はっきり言ってこの時点で普通の人にできる事ではない。そして、ハルが駆けつけて見るとそこには数人の倒れた不良に友人、そして木刀を持った善太郎がいた。善太郎は不良の近くにいた為に、不良の仲間と勘違いしたハルは思わず斬りかかったのが最初の出会いだったのだ。
「あの時はいきなり襲い掛かられて参ったぞ」
「あの時は頭に血が上ってたんですよ」
本当に困ったように苦笑いをする善太郎に、ハルは顔を赤らめて返事を返す。
善太郎が木刀を持っていた為、友人が危ないと思ったとは言え、それでもいきなり斬りかかるのはやり過ぎなのだろう。だが、それこそがハルなのだと善太郎は理解している。
普段はとても冷静沈着なのだが、身内や友人に手を出された時は火山が噴火したかのように熱くなる。
結局、その時はハルの友人が必死に善太郎は不良の仲間ではなく、たまたま通りがかったところに自分を助けてくれたのだと取りなした為に何とかその場は収まった。
しかし、善太郎がハルの攻撃を全て避けた上で一切反撃をしなかった事で、逆に武人としての意識が刺激されたハルに果し合いを申し込まれ、そこからが長い付き合いとなった。
「結局、一度もあなたに勝つ事はできませんでしたねぇ」
「まぁ、何とかな」
果し合いを申し込んだ日から、ほぼ毎日善太郎の道場へと通い詰めて勝負をする日々。ハルが善太郎の両親と仲良くなるのにそう時間はかからなかった。
そして、気が付けばそれだけでなく、善太郎の道場の弟子の世話までするようになっていたのだ。
善太郎の方は善太郎の方で、それまで全く女っ気が皆無だったところにハルが通い詰めるようになった為に弟子達には揶揄われ、その度にぶん殴り、両親からはハルが妻になってくれたらとまで言われる始末だった。
決定的だったのは、この鍵だ。
「ある日、あなたがこの鍵をくれたんでしたね。そんな毎日来るなら鍵を持ってろ、と」
「うむ……。今思えばあれがプロポーズになるのかの」
「そうですねぇ。あなたは恥ずかしがり屋であまりそういう事は言ってくれませんし、そうなるでしょうか」
あれから何度か改築して錠は変わり、最早この鍵は鍵の役目を果たさない。しかし、ハルに取ってあの時善太郎に渡されたこの鍵はやはり特別で。始末する事ができないので、こうして大事にしまっているのだ。
大事な物は常に見えなくても良い。大事な時に見えさえすれば良いのだ。
例えば、一見ハルと違って大事そうにしているように見えない善太郎も、この鍵を見ただけで何の鍵か理解した。つまりはそういう事なのだ。
そっと大事そうに鍵をハルが握ると、
「で、ワシの酒はどこにあるんじゃ?」
と、善太郎が最初に押入れを探し始めた目的の事を尋ねた。
「私は考古学者ですからね。宝物は見つからない場所に隠してありますよ」
悪戯っぽい笑顔を浮かべてそう答えるハル。
「何……? やっぱり婆さんが隠しておったのか!」
「あなたもまだまだですねぇ」
ぐぬぬぬ、と唸る善太郎。結局、道場での勝負ではずっと勝ち続けた善太郎だが、この勝負においては勝てた試しがない。
この二人はきっとこうしてこれからも過ごしていくのだろう。鍵を捻れば錠が開く、そんな当たり前が当たり前としてある関係として。
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担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年06月02日
参加申し込みの期限
2020年06月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年06月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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