決めろ！　必殺ポーズ！！　―戦隊ヒーローは君だ―｜リアクション

決めろ！　必殺ポーズ！！　―戦隊ヒーローは君だ―

　ゴールドとシルバーがボタンを操作！　するとシールランチャーが現れてねこさんシールを飛ばし、そのままろっこんによって落とされる。また、シールをまぬかれた塊も、いつの間にか手にしたビームサーベルで切り伏せる。
「お～！　すごーいっ！」
「けっこう巨大怪物は弱ってきたわね！」
　グリーンがはしゃぎ、ピンクが巨大怪物の様子を詳しくチェック。そして離れたところでは五十嵐博士を守りつつも巨大ロボを応戦するネコバンジョーとジャックドサンタの姿が！
「がんばれー！」
「頼んだぞ、カマエルンジャー！！」
「よーしっ、そろそろ決めるっすよ！」
「「おーっ！！」」
　レッドの声に合わせ、一同力を籠める。そして、向かってくる巨大怪物に力を込めた拳を振るうロボの姿が！！

＼超絶！　最強！　粉砕クラッシャーカプギアパーンチ！／

　――ドドドドドキュゥゥーーン！！！

　強力なエネルギーを纏った拳が、巨大怪物の心臓部に炸裂！　パンケーキ巨大怪物は、光の塵となって消えていった。

　巨大ロボ・カマエルニャオウから降りた５人は変身を解き、五十嵐博士の元へ。そこでみたのは……。
「皆、ありがとう。おかげで助かったよ」
「シロップとコーヒー置いておくよ～」
　と、パンケーキをもっきゅもっきゅと食べる五十嵐博士と、エプロン姿で給仕をするネコバンジョー。
「あぁ、みんなもこっちに。丁度パンケーキが焼けたところだ。食べたまえ」
　と、これまたエプロン姿でパンケーキを焼くジャックドサンタの姿だった。彼女は呆気にとられる５人にウインク１つ。
　しかし、直ぐに我に返った桐子は、手を洗って食卓についた。
「……大丈夫なのかな？」
「大丈夫っすよ！　２人から悪い気配とかないっすから！」
　夏朝が苦笑していると、桐子がおいでおいてと手招きする。シルバーは肩を竦めたものの、どこか恥ずかしそうに食卓に。
「いい匂い～。パンケーキ、皆で食べるときっと美味しいよ～」
「お腹すいちゃったし、いいかもね」
　瑠樹とまゆらも顔を見合わせ笑い合い、テーブルに向かうのだった。

　その頃。幹部を失った【混沌の使徒】のアジトでは……。
「首領……」
　側近が、ゆらりと現れた首領に平服する。だが、首領は小さく笑っただけだった。彼（ないし彼女）は虚空に３枚の写真を浮かばせる。
「ダークナイト、ネコバンジョー、ジャックドサンタ……。この３人を始末する追っ手を放て。３人を討ったものの中から筆頭幹部を選ぼう。そして……」
　写真が燃えたかと思えば、今度はカマエルンジャーの写真が。
「カマエルンジャーを討った者にも、褒賞を与えよう。そして、活躍した物は幹部にランクアップだ！」
　沸き立つ戦闘員たちに背を向け、首領はぽつりとつぶやいた。
「今のうちに平穏を味わっているがいい、カマエルンジャー！」

＞次回予告
　【混沌の使徒】を裏切り、仲間になったダークナイト改めネコシルバー。そして、勇気により覚醒したネコジマゴールド。更には再就職先を探すまでを条件に加わったネコバンジョーは桐子たちとつかの間の平穏を味わう。
　だが、ここで問題が発生した。ネコシルバーの平常時の名前が分からないのだ。彼女が答えようとした時、首領が放つ怪人が……！

　次回、楽守戦隊カマエルンジャー！　『シルバー、君の名は』　お楽しみに！！

（楽守戦隊カマエルンジャー　終）

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あとがき

担当マスター：菊華伴
ファンレターはマスターページから！

※お菓子は、スタッフが美味しく食べました。

どうも菊華です。
この度はシナリオに参加してくださり、ありがとうございます。
日曜朝からテレビで放送されている特撮番組をイメージしてみましたが、いかがでしょうか？
少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

今回は、戦隊ヒーローの世界を思いっきり楽しんでいただきたく思い、おもいっきり書いてみたつもりです。
おもいっきりポーズとって派手に！　というアクションもありほくほくでした。
『起』のサブタイトルも戦隊ヒーローのサブタイトルっぽく。
最初から最後まで戦隊ヒーロー番組を意識したつもりです（合間合間にCMが流れているイメージがあるともっといいかも？）

それではこの辺りで。
また縁がありましたら宜しくお願いします。

おまけ
みなさんには、このシナリオで登場したお菓子が送られます。
その他、シナリオ内で登場したヒーローと怪人のソフビ人形もなぜか枕元に……。

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