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【クリスマス】あなたに会いたい、雪降る聖夜
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●キスしてサンタさん~心はぽかぽか
駅前の石畳を歩く
八神 修
の足取りは軽かった。
両手でリボンのついたピンク色の大きな袋を抱えている。
丁度、想い人である
七夜 あおい
へのクリスマスプレゼントを買ったその帰り足であった。
修の口元に満ち足りた笑みが浮かんでいるのは、あおいなら何が好きだろうと喜ぶ顔を思い浮かべながら、良い買い物ができたためだろう。
胸の中はあおいでいっぱいで、地上の雑事などすべて些事といったような至福の気持ちだった。
そんな想いがまるで天に届いたかのように、駅から人波に紛れて出てきたツインテール。
「あおい!?」
「あれ? 修君?」
思わず呼び止めたはいいが、抱えているピンク色のプレゼントは鞄にも背中にも隠すに隠しきれないことに気付き、すこしばかり気まずくなる。
「どうしたの、すっごく大きい袋! プレゼント?」
思った通り聞かれてしまい、修は頬を掻いた。
「見られちゃったなあ……これ、あおいへのプレゼントなんだ」
「私に? そんなに大きいもの……なんだろう!?」
そうだ。どのみちあげるつもりだったのだから、こうして会えた今、渡してしまっても構わない。
修は一つ深呼吸して居住まいを正すと、まっすぐあおいにプレゼントを差し出した。
「メリークリスマス、あおい。中身は、自分の目で確かめてみて」
「何だろう! 今見てもいい?」
「いいよ。立ったままもなんだし、噴水の前に座ろうか」
噴水の縁には他にもたくさんの待ち人やカップルが腰かけていた。
二人分空いた隙間にあおいを促して、噴水の縁に腰かける。
あおいのリボンを解く仕草。その指先すら愛おしい。
「あ」
短く声を上げて、あおいの顔がぱあっと明るくなる。
「かわいい! ぬいぐるみ! 猫ちゃんの!」
嬉しさと驚きからか、あおいの口を突いて出る言葉が倒置法になっている。
修は唇に人差し指を当て、ふふ、とウィンクして言った。
「本当はクッキーを添えて渡そうと思っていたんだけれど、クッキーはまた明日でね」
「やだ、そんな……このぬいぐるみで充分なのに」
「俺が渡したいんだよ」
「ん……わかった、ありがとう。……ああどうしよう、私からのプレゼント、渡しにくくなっちゃったな」
『私からのプレゼント』。
その言葉に修はどきりと胸が鳴る。
「あおい、プレゼントを用意してくれていたの?」
「うん、今日会えた人には渡そうと思って。でも本当にささやかなの。こんなに豪勢なものと釣り合わないかも……」
「あおいからのプレゼントを俺が喜ばないわけないよ」
「そう? なら……」
あおいが鞄から取り出したのは、赤と緑のリボンの掛かった両手を合わせたくらいの包み。
手に持つとずしりと重みがあり、甘い香りが漂ってくる。
「もしかしてシュトーレンかな?」
「あたり。修君へのプレゼントって悩むんだよ。だって大抵のものは持っていそうだし、修君に合いそうな良いものだと高価で手が出なかったりするし……」
「そんなに気を遣うことないのに。何でも嬉しいよ」
「遣うよ。まあその……だから、食べ物にしてみたの」
「あおいの手作り?」
「ま、まさか!!」
あおいは大げさに否定する。
すこしずつ上達しつつあるとはいえ、あおいの料理力は残念というか破滅的である。
「ちゃんと買ったものだから! 評判のお店のだからきっと美味しいと思うよ!」
「ふふ、本当に嬉しいよ、有難う! あおいだと思って味わうよ」
「な、なに言ってるの修君!!」
正直、あおいとの会話が楽しすぎてキスしてサンタさんの曲が流れていたことに気付いていなかった。
モニターに自分たちが映るその瞬間まで。
「え!?」
「うそだろ。俺達は恋人じゃない……ってのは通じない、か」
どうしよう。あおいを困らせたくないし……。
どうしたものかと一瞬考え、一計案じあおいの耳元に囁く。
「そのぬいぐるみ貸して」
「どうするの?」
「ぬいぐるみを2人で間に持つ。それに隠れてぬいぐるみにキス作戦だ」
ドキドキした様子のあおいを軽口で落ち着かせ、ふたりで大きなぬいぐるみを持つ。
その陰で、顔を近づけて……。
もちろんキスはしないけれど……。
観客たちがヒューと口笛を吹いたのが聞こえる。
モニター越しなら、キスしたように見えたかもしれない。
「ひゃー……」
あおいが小声で焦りを吐き出した。
「もう、どうしようかと思ったよ」
「俺も心臓飛んでった」
笑って。
あおいの鼻先に落ちる雪に気が付いた。
「雪が綺麗だね」
それを大好きな人と共有できる。
幸せが染みる。
「ずっと見ていたいけど、外も寒いね。どこか暖かい所に行かないか?」
「ごめん、このあと用事があって……」
あおいはスカートの裾を払って立ち上がる。
「プレゼントありがとう。またね、修君」
「ああ、また」
あおいの後ろ姿、ツインテールの跳ねるのを見送る。
――今夜は最高のクリスマスだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年04月18日
参加申し込みの期限
2020年04月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年04月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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