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慌てん坊のサンタクロース
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「ふぁっふぁっふぁっ。ほうほう、お主のろっこんをもれいびにも効くようにして欲しいとな?」
「そうだよ。できる?」
虚栄 心
はサンタクロースの恰好をしたお爺さんに自らのろっこんの効果をもれいびにも通じるようにして欲しいと願っていた。
これがただのサンタクロースの恰好をしただけの一般人ならば何を言っているんだと思われて終わるだろうが、このサンタクロースは違った。
そもそも心はこのサンタクロースを探していたのだ。
ここ最近、街で謎のサンタを見かけるという噂を聞き、その噂の内容から恐らくは神魂かろっこんかが関係している存在だと心は推測していた。
そして、噂通りであるならばこのサンタならば自分が最近望んでいる願いを叶えてくれるのではないかと考えた。
ろっこんを手に入れる前の心は「何のとりえも無い自分」という劣等感に苛まれ自らを卑下するだけの少女だった。しかし、ろっこんを手に入れた今、それは解消されたかと言えば違う。
心のろっこんである「人間惨禍」は人間の筋力を低下させる能力を持っているが、らっかみ、もれいびやほしびとには無効となっている。その性質上使える状況が限られている所為で結局のところ、心の中に燻ぶる劣等感は今も有り続けているのだ。
その劣等感を払拭する為、普通を壊さずに使える状況を増やそうとせめてもれいびに効くようにしたかったのだ。
「ふーむ、なるほどのう。まぁ、良いじゃろ。その願い、叶えようかの」
少し悩む素振りを見せたが結局のところサンタクロースはその願いを叶える事にしたようだ。大きな白い袋から光る球が飛び出し心の中へと消えて行く。
「よし、これで良いぞ。お主の願いは叶えられた」
こうして心の願いは叶った。しかし、心は失念していたのだ。噂ではこのサンタクロースが叶えてくれる願いは正しく叶うわけではないと言われている事を。
「へっへっへっ。ポスターを全部剥がして暴れさせてやるぜ」
物陰に隠れて少し離れた店の中を覗いている中学生くらいの男子。彼はつい最近、突然にろっこんを得たのだがその能力は三十メートル以内にある一定の重さまでの物を動かす事ができるというものであった。
一定の重さというのは精々が紙とか段ボールとか程度までのようで、正直大した事ができる能力ではない。それでも離れたところから操れると言う事で彼はその能力を使って悪戯をして歩いているようなのだ。
そして、それを知った心はその中学生にお仕置きをしようとしていた。こうしてろっこんを悪い事に使うもれいびを成敗する事で「何のとりえも無い自分」から脱却しようとしているのだ。
ろっこんを使って悪戯する事に夢中になっている男子は心には全く気付いていない。そっとそっと直ぐ後ろにまで近づいて一言。
「お前はただの人間だ」
「っ!?」
後ろから突然囁かれた男子は驚いて振り向こうとして、膝が崩れて地面に手を着いてしまう。息が荒くなる。自分の身に何が起きたのか分からない。だけど、それは心もまた全く同じであった。
「あ……え……?」
心の頭がぐるぐると回る。混乱に次ぐ混乱。どうして? 何故? 自分は何でこの中学生と同じく崩れ落ちている?
力が入らない。立ち上がろうとしても手も足も言う事が利かない。明らかに筋力が落ちていた。これは――心の能力による効果の筈だ。では、何故心にまで効果が現れているのか。
心当たりは一つしかない。そう、あのサンタクロースにした願いだ。もれいびに自らの能力を効くようにして欲しいと言う願い。
「ま、さか……」
まさかと心は思う。でも、そうとしか思えない。心が願ったのはもれいびに効くようにして欲しいというもの。つまり、そのもれいびに自分も含まれているのでは? と。
もしそうだとすると、能力を発動させると問答無用で自分は巻き込まれる。だって、能力を発動させるには「お前はただの人間だ」と言わなければならないのだ。
あぁ、そう言えばあのサンタの願いってちゃんと叶うってわけじゃないんだっけと今更ながらに思い出す心。
筋力が低下しているせいか思考も上手く纏まらない。見れば何時の間にか男子中学生は気絶してしまっているようだ。
「や……やっぱり元に戻してください……」
あまりの苦しさにそう願ってしまう心。だって、これでは意味がない。だからそう願ってしまうのはおかしいとは言えないだろう。
そして、そう願った瞬間に心の身体から光の球が出て行って空に昇って消えた。
それを見届けた心の耳にふぁっふぁっふぁっという笑い声が聞こえたのは気のせいだろうか?
ただ、はっきりとしているのは劣等感はこれからも心の中に有り続けるという事だった。
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あとがき
担当マスター:
昂祈
ファンレターはマスターページから!
昂祈です。
慌てん坊のサンタクロースのリアクションをお届けいたします。
サンタクロースと言えば良く言われるのはいつまでサンタの存在を信じていたかと言うもの。
自分は正直、どうだったのか良く覚えていなかったりします。
少なくとも覚えている限りではサンタが実在するとは考えていた事がないのですが……もしかしたら、親の方針で最初からそんな存在はいないと教えられていた可能性もありますが、そこまで現実主義というわけでもないのでやはり良く分からないというのが本当のところです。
皆さんはどうだったのでしょうか。
さて、今回はここまでという事で。
それでは、この度のシナリオにご参加頂きありがとうございました!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年04月12日
参加申し込みの期限
2020年04月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年04月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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