あそぼう、アニマルの森｜リアクション

あそぼう、アニマルの森

【Epilogue】
　円と海が天上への架け橋を完成させた頃にはブリジットも服を完成させていた。
「わあ！　本当につくってくれんだ！　ぶりちゃん、ありがとう！」
　円は、早速サンマさんの着ぐるみを着て、ホッケーマスクを着用した。
「どう？　可愛い？」
「えと、うん、可愛いんじゃないかな？」
　わりと真剣に聞いてくる円に、海は曖昧に笑った。
「そういう海も可愛いわよ。まあ、私の作った服を着ているんだから、当然といえば当然だけど」
　ブリジットが高笑いするように、『むぎわらぼうし』と『エプロン』を来た海も大変に愛らしい姿になっていた。
「ていうか、ぶりちゃんも何気に服変わってるね。ていうか、それうちの制服じゃん」
「ふふ。どうかしら？」
　円の指摘を受け、ブリジットはその場でくるりとまわってポーズをとった。
「うん。ブリジットちゃん、とっても可愛いよ」
「あれー、海ちゃん、ボクのときと微妙に反応違くない？」
　そんなことを言い合いつつ、3人が向かったのはスタジオ島だった。
　写真を撮影してくれるのは、たぬきとサンマと足して二で割ったような謎のキャラだった。
「ていうか、もしかしなくても、キミはサン――」
「HAHAHA！　それじゃあ撮るぜぇ！」
　ネコ（クロ）、羊、ネコ（アメショ）は慌ててポーズをとる。
　3匹の仲良しアニマルの向こうには彼女達が作った天上への階段が見えた。

　レオンは、だいたい作りたい服を作り終えたところで、リス（瀬莉）からある島の噂を聞いた。
「スタジオ島？」
「うん。皆で一緒に記念写真が撮れるんだって。一緒にいってみない？」
「ええ。わかったわ」
　ほとんどソロプレイだったレオンにとって、他のプレーヤーと何らかの繋がりができるならそれは願ってもないことだった。
　そのスタジオ島には、ネコになった瑠樹も記念撮影に島にやってきた。
「あ、この前会ったネコさんだぁ。あのときは服をくれてありがとうなぁ」
「どういたしまして。あ、よかったら、あなたも一緒に写真を撮らないかしら」
「うん、もちろんだよぉ。あ、サンマさんの着ぐるみがあるよぉ！」
　せっかくなので、瑠樹はその着ぐるみを着て、二匹と写真を撮ることにした。
「……サンマさんのきぐるみ。その発想はなかったわね……。あ、ついでにお花も置いておきましょうか」
　サバネコは、きぐるみの作り手の発想に感服しつつ、自分も置き土産に花を飾った。
「HAHAHA！　それじゃあ撮るぜぇ！」
　また、パチリ、と一枚の写真が撮られる。
　たくさんの花に囲まれた二匹のネコと一匹のリスの姿はとても自然な表情で一枚の写真に焼きつけられた。

　楓香と秘月もスタジオ島にやってきた。
「せっかく貰ったアクセサリーだ。たとえ、画像データでもいいから形にしておきたくてね」
「そんなに喜んでくれるなんて、あたし嬉しいです。あ、そのピンクのお花も一緒に映してほしいな～」
「HAHAHA！　OK！それじゃあ撮るぜぇ！」
　カシャリ、と、この日最後の記念撮影が終わる。
　
　現像された一枚の写真にはピンクの花に囲まれながら、それに負けないぐらいの笑顔を咲かせたイヌとネコが映っていた。

【了】

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あとがき

担当マスター：水月鏡花
ファンレターはマスターページから！

というわけで、ご参加いただいた皆様、お疲れ様でした。

MSの水月鏡花です。

そんな感じで、今回はVR×スローライフ回でした。

皆でスローライフを楽しむのかと思いきや、予想の斜め右上のアクションも来たりで、今回もとても楽しく執筆できました。

この楽しさがリアクションをお読みの皆様に少しでも伝わっていれば嬉しいです。

では、最後になりましたが、ご参加いただいたPCの皆様と「らっかみ！」に関わる全ての方々に感謝を。

それでは、また次のあとがきでお会いできることを祈って。

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