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あそぼう、アニマルの森
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【日没の章】
楓香は自身のリスの姿によく似合う、ツリーハウスを作っていた。
「うん! 時間かかっちゃったたけど、これならバッチリ!」
やりきった笑顔で汗を拭うと、楓香は満面の笑みを浮かべた。
本来ならもう少し早く終わるはずだったが、先に海岸に探し物をしにいっていたせいで、思ったよりも時間がかかってしまっていた。
「でも、これなら虫も来ないし、変なアニマルが来ても、簡単には中に入れないから安心よねー」
できれば、オートロックにしたいところだったが、さすがにそれは無理そうだと諦めた。
しかし、ふと隣に浮かぶ島を見ると、円と海(と自動機械達)が絶賛建設中の巨大な階段が見えた。
「……わりとなんでもありなんだね!」
びっくりしたが、自分にはこの世界でオートロックを実現するにはまだスキルが足りなさそうだった。
「おや、楓香。ずいぶんと可愛いらしい家ができたね」
と、そこに別の場所で自分の家を建てていた秘月が戻ってきた。
「あ、先輩、見て見て、凄いでしょ?」
「ああ、とても可愛いよ。私の丸太小屋とは大違いだね」
じつは、汗だくになった楓香の肉球とかおでことかに目を取られて、家などほとんど見ていなかったのだが、それは彼女には内緒にしておいた。
「あ、先輩もお家作ったんだ。先輩の家も見たいなぁ」
秘月の犬の耳がピクンと動いた。
「……じゃあ、家にくるかい?」
わずかに緊張しつつ、しかしあくまで平静を装いながら、秘月は楓香に聞いた。
「はい!」
満面の笑みで頷く楓香の可愛さに、秘月は表情には出さないものの、内心では萌え死にそうになっていた。
(これで、触れられたら完璧なのに……)
思わず胸の内に浮かんだ本音に、秘月は我ながら深く呆れたのだった。
そして、今、二人はオオカミもとい犬になった秘月の家にいる。
「わー、窓から見える星空もキレイ! ほら、先輩も見て見て!」
窓辺に近づき、手招きをする楓香の隣に秘月はゆっくりと近づく。
「楓香。慌てなくても星空は逃げないよ?」
そう言って、近づいたとき、秘月はふいに楓香から何かを押しつけられた。
「はい、先輩! あたしからのプレゼントです!」
「え……?」
目を丸くし、楓香は手に押し込められた小さな何かを見る。
それは小さな貝殻にチェーンをつけた、ごくシンプルな、だからこそ作り手の温もりが伝わってくるような、そんなアクセサリーだった。
「……これを私に?」
「はい!」
秘月は感動し、すぐに言葉が出ないほどだった。
「……ありがとう。大切にするよ。ああ、でも、これはゲームだったんだね。ゴーグルを分解したら、中から出てこないかな……」
「あはは。先輩ったら」
楓香は冗談と受け取ったようだが、秘月は至って本気だった。
それから、しばらく二人で黙って星空を見上げた。
「そういえば、先輩は好きな人っているんですかー?」
「え……?」
不意に、そんなことを訊ねられ、このときばかりは秘月も平静を装いきることはできなかった。
「ほら、なんか今の状況って、修学旅行っぽいじゃないですか~。丸太小屋だし、夜だし、女二人きりだし」
「……あ、ああ。そうだね。……うん、まあ、いなくはないかな」
「えー、なんですか、その政治家みたいな解答~」
楓香は笑いつつ、それ以上は追及しなかった。
代わりに、楓香はとてとてとベッドに向かい、設えたばかりのベッドを興味深げに眺め始める。
「……横になってみるかい?」
「いいんですか! やったぁ!」
言うが早いか、楓香はベッドにごろんと転がった。
ネコのぷりんとした肉球が秘月の目に飛び込んだ。
「ふふ。広いベッドだろう? その気になれば二人で寝られるサイズを想定して作ったんだ」
「そういうの、DIYのいいところですよね~。ていうか、先輩?」
気がつけばベッドに上がり、非常に近い、あまりに近い距離にいる秘月に楓香はさすがに戸惑いの声を上げる。
「……それにしても、なんとリアルな肉球だろう。それに宝石のような瞳の間に横たわる額。これは本当にゲームなのだろうか? 楓香、少し感触のテストをしてみないか?」
「え? 先輩、ひゃん!?」
気がつけば、オオカミ(秘月)は子猫(楓香)を押し倒している。
ぷっくりと膨らんだピンク色の肉球を優しく揉む。とても柔らかい。
(……おや、なんだか本当に触れているような感覚がするね)
いわゆるひとつの共感覚か、あるいは神魂のしわざか。あるいは――
考えながら、すでに秘月はなかば正気を失いつつある。
くんくんと匂いを嗅ぎ、かわいらしいおでこに唇を近づけて……
「……せ、先輩、さすがにそれはちょっと――きゃん!」
次の瞬間、暴れた楓香の手が秘月のVRゴーグルを吹き飛ばして、楓香は我に返った。
「……あれ? 私はどうして楓香と同じ部屋にいるんだろう……?」
どうやらVR世界がリアル過ぎて、気づかないうちに(うすうす気づいてはいたが)、ゴーグルをつけたまま楓香の部屋に来てしまっていたようだった。
「……あ、あれ? 先輩、どうしてここに?」
と、異変に気づいてゴーグルを外した楓香が目を瞬かせる。
その表情が楓香を現実に引き戻す。
(ああ、うん。やはり本物の楓香の方が可愛いね。でも、叶うなら、もう少しだけ気づかないふりをしてあの感触を楽しみたかった……なんてね)
わりと真剣にそんなことを考えている自分に、やはり秘月は苦笑を禁じえなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
動物・自然
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年03月31日
参加申し込みの期限
2020年04月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年04月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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