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●クッキー
「~♪」
鼻歌を歌いながら
鴻上 彰尋
は小さな可愛らしいタッパーを洗っていた。
汚れ落ちを確認してタッパーを食器カゴに置くと、彰尋は腰に手を置き満足そうにそれを眺めた。
―――いつか実行できたらなんて思っていたけれど、どうやらその日がやってきたようだ。
彰尋は冷凍庫の扉を開けた。そこにはアイスボックスクッキーの生地が何本かきちんとラップに包まれ、ジッパーの中に入っている。弟妹達のおやつの為、作り置いているクッキー生地だ。
(今日は金曜日だから、解凍して明日にでも焼けばちょうどいいな)
彰尋は生地を1本冷蔵庫に移し替え、扉を閉める。そこでふと気が付いた。そういえば、もう12月か。……あの型あったかな? ワックスペーパーも可愛いのがあったはずだけど。
彰尋はごそごそと戸棚を漁りだした。……? 弟妹達に焼く時には型もワックスペーパーも使ってないですよね、彰尋さん?
*
「彰尋先生、今日もよろしくお願いします!」
月曜日の昼休み。中庭のベンチで
七夜 あおい
が彰尋に向かって元気にお辞儀をした。
「こちらこそよろしく。外で寒くないかな? 大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ! 今日は暖かいから、外がいいなー」
あおいの笑顔に彰尋も笑顔で返す。2人は並んでベンチに座ると、それぞれ持参した弁当を開けた。
「今日は頑張りました! 野菜炒めでしょ、卵焼きでしょ……」
あおいは一生懸命自分の弁当の説明を始めたが……彼女の説明を聞いてもおかずの名前と現物が一致しない。形容するとすれば……『ぐちゃあ』か『べちゃあ』。しかし、彰尋はあおいの弁当を見て微笑んだ。うん、今日は固形物があるな。少しずつ上達しているなぁあおいさん。
「……という感じなので試食お願いします、彰尋先生!」
「了解。じゃあ俺の弁当からも適当におかず取ってって」
「わーい、ありがと! 実はすっごく楽しみにしてました! 彰尋君のおかず、美味しいんだもん♪」
あおいは満面の笑みで弁当箱の蓋に彰尋のおかずをひょいひょい。彰尋もありがたくあおいのおかずを頂いた。おかず交換試食会の始まりだ。
弁当作りを頑張るあおいとおかずを交換しあい、アドバイスをするのはいつから始めたのだろう。ちょいちょいあおいに料理を教えていた事を考えれば、自然な流れだったのかもしれない。
周囲から見たら拷問かと思うレベルの話だが、彰尋はあおいの力になれる事が純粋に嬉しかった。確かに壊滅的な腕前だが、それでもめげずに頑張っているあおいが、少しでも彼女が望むように上達できれば。……まあ、2人でお弁当を食べられるのが嬉しくないと言ったら嘘になるけど。
だから、彼女への試食の感想に嘘は言わなかった。勿論ある程度オブラートには包むが。でもしょっぱいものを「丁度いい」と言ったら、そこでもう彼女は成長しない。それでは上手くなりたいという彼女に失礼だろう。だから彰尋は正直に今日も感想を言う。彼女のために。
「卵焼き……砂糖の分量で塩が入ってるかも。後多分、醤油じゃなくてバルサミコ酢が入ってるかな」
「でも、卵の殻は余り入らなくなったね、凄いよ」と付け足したが、あおいはちょっとしょんぼりとこれから頑張らなくちゃが入り交じった複雑な表情だ。でも彰尋から貰ったおかずをぱくりと食べ、うんと頷いた。
「いつかこれくらい作れるように頑張らないと。他も食べてみて、彰尋君!」
彰尋も彼女の熱意に応えるように1つ1つ丁寧にアドバイス。こうしていつものように2人のお弁当タイムが過ぎていった。
(※あおいのおかずの試食について。普通の人はけして真似しないで下さい!)
「ふ~、今日も勉強になりました、彰尋君。そしてご馳走様でした!」
手を合わせたあおいの前に、彰尋は小さなタッパーを差し出した。
「これ、この前貰ったおかずが入ってたタッパー。洗っておいたんだけど……」
「あ、わざわざありがとう! ……あれ、何か入ってる?」
不思議そうな顔であおいがタッパーを開ける。その顔がふわりと笑顔になった。
「わー、クッキーだー!」
そこには可愛らしいワックスペーパーで包まれた、クッキー。そうなのだ。実は週末彰尋がクッキー生地を解凍したりしていたのは、弟妹達のおやつのためでなく、あおいのためだったのだ。
「いつもお弁当作りお疲れ様、あおいさん」
「え、私の方こそいつも付き合ってくれてありがとうなんだけど……いいの?」
照れたように笑うあおいに彰尋は柔らかく微笑んだ。
本当に君の頑張りは、いつも凄いと思っているんだ。
少しでもこれで君が笑顔になってくれれば。それにね。
君を想ってクッキーを焼く時間は、俺はとても幸せだったよ。
「あ、ツリーの形をしたのもある! 可愛いー♪ ……これは勿体ないから最後に食べよう」
にこにこしながらあおいは彰尋のクッキーをパクリ。その満足そうな顔がとても可愛くて。
2人の楽しい時間が過ぎていく。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年02月29日
参加申し込みの期限
2020年03月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年03月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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