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夢に舞う、緋い鳥
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(視界が、晴れれば)
ぱちっ、とウインクすると同時に、彼女を中心に円状に吹く風。それは確かに舞う吹雪の威力を上げ、仲間たちへのダメージを減らす。
(素敵な歌だね。なんだか、心が軽くなる)
武道は口元に強気な笑みを浮かべ、扇子をもう一振り。すると、リボンがほどけるかのように視界がクリアになった。楓香のろっこんとの合わせ技のおかげか、鳥が幾分か怯んだようにも見える。
そして、修たちを庇っていた久隆は、口の中に入った砂を吐き捨て、服に残った砂を払った。
「お父さん、大丈夫?」
「あぁ……」
夏朝の問いに、久隆は娘を心配させまいと僅かにほほ笑んで見せる。だがスーツについた傷に血がにじんでいた。彼のしっかりとした身体故にこれだけで済んでいるようだが……。
(体力がない場合、これだけでもかなりのダメージになるかもしれない)
だが、彼がダメージを負ったことが原因か、鳥の身体にも傷がついている。『拒絶』の力はきちんと作用しているようだった。
思わぬ反撃に、鳥が僅かに怯む。その瞬間を、彼らが逃すはずもなかった。強風が止み、僅かな静寂が周囲を支配する.
「よっしゃっ、これで飛べる!」
武道の後ろにいた勘三郎が、大きな声で「カァ!」と鳴けば彼のろっこん『腹ぺこガラス』が発動し、あっという間に一羽のカラスが赤い空に舞う。目指すは、頭――!
(このまま目を狙う!)
全長50mほどの鳥の前に、全長56cmほどの身体で挑む。鳥からしてみれば虫ほどの大きさ故に気に留めないだろう、と考えたのだが……再び強風が吹き荒れれば小さな体はひとたまりもない。
「これならっ!」
咄嗟に萌々子が懐中電灯で鳥の目を照らす。同時に夏朝が己のろっこん『重く軽く』の進化能力でねこさんシールを飛ばし、明一杯重くする。鳥が僅かに動揺した今が、チャンスだ。
「カアアアッ!」(いくぜぇっ!)
勘三郎が目元あたりまで舞い上がると、瞬時に人へ戻り、思いっきり目を殴る。痛かったのだろう、異様に澄んだ鳴き声が響き、どこかに木霊して勘三郎の脳を揺さぶった。
「うっ?!」
「山田!」
修が叫ぶ。勘三郎は声の所為で耳がおかしくなり、そのまま落ちてくる。そこを確保したのはろっこんで空間移転したサキリだった。
「大丈夫か?」
彼の問いかけが、勘三郎には聞こえない。だが、心配されているのは感じたのか、彼はありがとう、と息も絶え絶えにいうのだった。それを確認し、サキリは再びろっこんで虚空……鳥の背中へ。赤い煌めきの後を残し、蛇腹剣を唸らせる。
(なんか、普段より力が使いやすい気がする)
だが、それが何を意味するのか。察したサキリは表情を引き締めて鳥の背を蹴り転移する。
夏朝のろっこん効果はまだ続いていた。それを好機とし楓香が芝刈り機で殴りつける。ナイロンカッターを使うタイプの芝刈り機故、その刃を起動してもダメージは与えられない。ならば本体で殴ればいいだけの事である。
夏朝のろっこんで身体を重くさせられていた鳥は、一声大きくなるとその体を震わせる。同時に、弾かれるような感触を覚え、夏朝は後ずさり。体にしっかりと残る疲労感を振るいながら、少女は天を仰ぐ。
「何、あれ……」
再び吹く強風の先で翼をはばたかせる鳥を見、楓香が呻く。地面に戻ったサキリもまた、背中に冷たい汗が流れるのを感じていた。
「長丁場になりそうだね。腕が鳴るよ」
サキリの声が僅かに揺れたのは、武者震いだろうか。風に乗って聞こえてくる瑠奈の歌声もあり、前に出ている彼らはひるむことなく鳥に立ち向かっていた。
攻撃を仕掛ける面々がいる一方、注意深く鳥を警戒する者たちもいる。武道はいつでも扇子が使えるよう身構える。莉鳥もまた、何か考えがあるようで鳥を注意深く見ていた。
(これで終わるはずがない)
(どんどん風が強くなっていく。また砂嵐?)
二人が天高く飛んでいく鳥を見つめている間も、歌は続いていた。瑠奈の歌である。彼女がウインクをし、ろっこん『風のいたずら』で風をおこして援護すると同時に調査も行った。
(ここが、気になるのよね)
彼女は今、湖の跡の上にいた。空になったフライパンで、土をがしがしと掘っていた。ここに何か役立つ物があるかもしれない、と踏んでの事である。
(磁石とか、結構方向感覚狂わせられるらしいし)
しかし、フライパン1つでは限界がある。歌いながら掘っていた瑠奈だが、少しばかりくたびれ始めていた。が……。
「夢宮、ちょっとどいてもらいたい。危ないぞ」
修の声がする。彼の方を見れば、槍のようにとがった岩が浮いている。修のろっこん『分解』の進化能力によって動いているようだ。彼はそれを2、3本横にして置く。
「君も、『役立つ物』があるとおもって掘っていたのだろう? その勘はいいとおもうぞ。俺の推測が確かならば、役に立つ物が用意できるはずだ」
修はそう言うと穴の開いた足場を振り返った。これならば鳥のプレス攻撃を避ける場所となる、と。同時に、意味深に笑う。
「大型の飛行生物を倒すには、まず地上に落とすこと。今は、機が熟すのを待つだけだ」
と、その時。
綺麗な声が天から降ってきた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年04月29日
参加申し込みの期限
2020年05月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年05月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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