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九夜山で紅葉狩り
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「予想はしてたけど、目立ってるね」
みかん宇宙人とさくらねこ星人に挟まれた状態で歩いている
佐藤 英二
は、観光客から漏れなく視線を注がれる異星人達に話しかけた。風羽と檎郎も、少し離れた場所で子供達に囲まれている。動物を連れているのが興味を引き付けるらしい。
「それより、もみじ色のインクを作ってみたいに゛ゃ゛!」
「みかんの砂糖漬けをあげるミ! みかんあめもあるミ!」
異星人達は、お菓子を配ったり何かうずうずしていたり、自由気ままに行動している。『TABE=TYA=DAME』に寄ったある日に紅葉狩りに行くと知った英二は、メンバー構成を聞いて面白そうだと同行することにしたのだが、思っていた通りに賑やかだ。
(さくらねこ星人はすっかり大人しくなったなあ)
互いに傘を盾に、水鉄砲を武器にしてサバゲ―的な撃ち合いをしたことを思い出す。
「そういえば、さくらねこ星人って最近は何してるの?」
「絵を描いてるに゛ゃ゛! 後は、皆が困らないように夜にこっそりインクを塗ってるに゛ゃ゛! やっぱりどうしても塗りたくなるに゛ゃ゛……。1時間で消えるから証拠は残らないに゛ゃ゛!」
「そ、そう……あ、みかん宇宙人が戻ってきた」
「みかんあめの売れ行きがいいミ! 柑野夫婦も喜んでくれるミ!」
お金を取っていたらしい。
「あのまず……すっぱいみかんを使ってるの?」
それを無理矢理食べさせる彼等を説得しようとして失敗したり、事件解決後に食べたみかんは普通に美味しかったりしたことを思い出す。何となく懐かしい気分になった。
「ミ! みかんのお菓子を売るのは楽しいミ! みかんがすっぱいと教えてくれた子供に感謝だミ!」
すっぱ……まずいと言っていたのは彼だけではないのだが。
「ミ!」
その時、みかん宇宙人が目を輝かせた。視線の先には、風羽と檎郎と話している――
落ち葉を踏みながら、みかんがすっぱいと教えてくれた子供――
曖浜 瑠樹
は九夜山を歩いていた。どこまでも広がる紅葉をわくわくと眺め、楽しそうなものを探す。彼は、大きめのうさぎのぬいぐるみを抱えていた。ラピちゃんという名で、青い宝石のついたネックレスをつけている。
「赤に黄色に色んな葉っぱ、秋って楽しいねぇ! こういうところで焼き芋とか食べたら美味しいと思うけど、お芋持ってないからねぇ……」
ちょっとした空腹を感じつつのんびりと散歩している時、瑠樹はかごを持った男女を見つけた。女性の頭には小鳥が乗っている。
「鳥に、かご……? あの人達も紅葉狩りにきたのかなぁ? ラピちゃん、行ってみよう!」
珍しく思った瑠樹は、2人に走り寄った。
「こんにちはぁ、初めましてぇー!」
「あら、初めまして~。1人で来たんですか~?」
「ううん、ラピちゃんと一緒だよぉ~」
白い手を持って振ってみると、ラピちゃんがこんにちはと言った気がする。
「かごの中には……鳥だねぇ! 頭にも鳥さんがいるし、鳥さんがいっぱいだねぇ!」
「こっちには猫もいるぞ!」
檎郎がケージの中の黒猫を見せる。猫が「なぁ~」と鳴くと、瑠樹は顔を綻ばせた。
「うわぁ……何だか和むなぁ……」
その時、彼はこちらに近付いてくる異星人達に気が付いた。
「あっ、みかん宇宙人さんに、さくらねこ星人さんだぁー! 前に会った人かはわからないけど、久しぶりだねぇ!」
「また会えたミ! 元気そうだミ!」
「ローラーの子だに゛ゃ゛!」
「……もしかして、あの時とまたあの時にいた子なのか? 偶然だな! あ、この2人は騒ぎの時の記憶をまとめて持ってるんだ」
檎郎の説明を聞いて、瑠樹は「うーん?」と束の間考えた。たくさんいた異星人達の記憶を全て持っているなら、「前に会った人」とも言えるのかもしれない。
「そうなんだ! オレのことも覚えてるんだね。嬉しいなぁ」
それから6人は、2つの騒動の時に何をしていたか、檎郎がその原因だったこと等、思い出話をしながら九夜山を歩いた。そのうち、食欲をそそる匂いが香ってくる。
「あれ? お芋の匂いがするねぇ……」
「あ、この先で焼き芋のイベントをやってるんだよ」
英二が言うと、瑠樹は「えっ、やったぁー!」と喜んで走っていった。焚き火の周りに人が集まっている。だが、火の勢いは弱まっているようだった。おじさんが困ったように言っている。
「落ち葉が足りなくなってきたなあ……」
「落ち葉が? じゃあ、オレが集めてくるよ!」
瑠樹に続いてみかん宇宙人達や英二も手伝い、焚き火は再び勢いを取り戻した。『TABE=TYA=DAME』の一行は、火から少し離れた場所に座って出来たての焼き芋を食べる。ぼたもち以外の鳥達はかごの中だが、黒猫は瑠樹の膝に乗っていた。
「あつあつ……うん、甘くておいしーぃ!」
「レンジやオーブンで作ったのとは違いますね~」
「今は家庭用の焼き芋機とかも売っているみたいですよ。どうですか? お店にひとつ……」
瑠樹と風羽、檎郎の会話を聞いて、鳥達がぴゃーぴゃーと鳴き出す。
『ほしいよ!』
『ちょっとだけ食べたけどおいしかったよ!』
『でも、そんなに食べられないし、いらないかなあ』
意見がまちまちの鳥達の言葉を、風羽が都度通訳している。そして英二は、和気藹々とした会話を微笑ましい気持ちで聞きながら焼き芋をハフハフと味わっていた。自分達を360度囲む紅葉を、改めてじっくりと眺める。
「本当に見事な紅葉だね。ついてきて良かった」
『思ってたよりもずっと綺麗でびっくりしたよ。でも、寒いね』
ぼたもちが言う。体温の高い鳥は、人より寒いのが苦手なのだそうだ。かごの鳥達はもっと火の近くがいいと騒いだのだが、危ないからとこの位置で落ち着いた。英二は片手でぼたもちの頭を掻きながら、焼き芋を頬張った。
「来年の今頃は……3年生だから受験を控えてそうだけど……でも、また来年も皆で紅葉狩りしたいですね」
「そうに゛ゃ゛! 皆で来たいに゛ゃ゛!」
焼き芋の最後の一切れを飲み込んださくらねこ星人が、頭からさくらの花びらを散らせながら叫んだ。
「紅葉狩り、楽しかったよぉ。ありがとうなぁー!」
帰り道――手を振って皆と別れると、瑠樹は九夜山に背を向けて歩き出した。
「秋が終われば冬かねぇ。冬もたっぷり遊ぶよぉー!」
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あとがき
担当マスター:
沢樹一海
ファンレターはマスターページから!
ご参加ありがとうございます。沢樹です。
リアクション公開が遅れてしまいまして申し訳ありません。
それぞれの紅葉狩りを堪能させていただきました。
そんな自分は実は紅葉狩りに行ったことがなかったりします。ザ・出不精です。
ただ、行きたいなーとは思っていたので、こちらで疑似体験できて良かったです。
それでは、また機会がありましたらよろしくお願いいたします。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年01月11日
参加申し込みの期限
2020年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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