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らっかみ!新春☆初夢宝船フェア2020! ~白編~
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風の香りが変わりました。
立ち込める夏の緑の匂いが薄れ、爽やかでどこか香ばしい秋の風です。
私――
綾辻 綾花
は、いつものように学校の図書室のカウンターテーブルに座り、図書委員として貸し出しの仕事をしたり、本を読んだりしています。
窓の外はよく晴れていて、空の色は入道雲が似合う濃い青ではなく、羊雲の似合う淡い青でした。
先ほど貸し出しの仕事を――と言いましたが、こんな良く晴れた初秋の放課後に図書室に来る生徒は滅多にいません。だから今日はゆっくり本が読めそう、と、授業中からひそかに楽しみにしていたのです。
選んでおいた本は、二段組上下巻という長いものでした。
毎年ノーベル賞を期待される作家のもので、何十年か前に書かれたものですがすこしファンタジーの要素もある内容で、ずっとタイトルは知っていて気になっていたものの読むタイミングを逃していた小説です。
導入部は少し躓きましたが、小説にそんなことはつきもの。文体に慣れてくるとぐいぐい引き込まれ、日常ではありえないような状況だと分かっていても――メタファー?――登場人物たちに共感し、夢のようにくるくる展開していくストーリーの虜になっていきました。
きっと私は夢中になりすぎていたのでしょう。
司書教諭の
早川 珪
先生がいつの間にか図書室に入ってきていたことに全く気づいていませんでした。
「あっ……先生。すみません、仕事してなくて……」
「構わないよ。どうせ誰もいないようだし。何を読んでいたの?」
「ええと……」
読んでいる本を知られるのは、素の自分をみられるみたいで、気恥ずかしいものです。
裸の肉体をみられるより、裸の心をみられる方が、より恥ずかしいような気すらします。
しかも、主人公が女性と関係をもつシーン――これもメタファー?――だったので、なおさらです。
咄嗟にページを閉じ、もじもじと言い淀んでいると、早川先生の方から「ああ、その本か」とタイトルと作者の名前が出てきました。
「先生も読んだことがあるんですか?」
「うん、昔ね。僕もその作品から作家に嵌って、ほかの長編や短編、エッセイなんかも立て続けに読んだよ」
「面白いですよね」
「うん。面白い。それに面白いだけじゃなくて考えさせられるんだ」
考えさせられる。
その言葉に私は心惹かれました。
「先生はどんなことを考えました?」
「そうだな……普段考えたこともないようなことだよ。人の心の奥底に脈々と流れる闇のこととか、僕という個人と世界との関りについてとか」
「わかります。私も読んでいると、もやっとしていて形になっていない心の深い部分を突かれるかんじがします……上手く言葉にできませんけど」
早川先生は私の言葉をかみしめるように、ゆっくりと頷き、そして言いました。
「その本、まだ途中なんだよね? だったらネタバレはしない方がいいね。読み終えたらまた話そうか。僕も綾辻さんがどんな風に感じたのか聞いてみたい。自分と性別も年齢も違う子がどう感じるのか知りたいし、他の先生とはなかなか本の話ができないからね」
早川先生は茶目っ気たっぷりにウィンクします。
『語り合いたいけれど、語る相手がなかなかいない』――本好きにはありがちな悩みです。
ビブリオバトルなんかも盛んになってきていますけれど、バトルではなく、ただ読んで感じたことを話し、聞くというのも楽しいものです。もしも私がその相手になれるなら、こんなに嬉しいことはありません。
「急いで読みます!」
思わず前のめりに言うと、先生は笑いました。
「急がなくていいよ。ゆっくり物語を味わって、そして聞かせて? どんなふうに感じたのかを」
ゆっくりでいい。
そう言ってくれるのに安心して、私は「はい」と頷きました。
空の色が茜色になっています。
火照る頬を秋風が撫でていきます。
私は立ち上がって図書室の窓を閉めました。
そろそろ下校時間です。続きは帰って読みましょう。
先生と一緒に図書室を出ると、先生がカギを閉めました。
私は先生にぴょこんと頭を下げました。
「先生さようなら。また明日」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年01月02日
参加申し込みの期限
2020年01月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年01月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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