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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
らっかみ！新春☆初夢宝船フェア２０２０！ ～白編～
ここは愉快な『パンプキン村』。
怪人幽霊モンスターたちが楽しく暮らし、空は昼でもパンプキン色。
畑といわず庭といわず蔓延る植物は勿論パンプキン！
夕暮れ時には蝙蝠たちが群れを成して飛び、毎夜奇妙な事件が起こる。
「それで、この魔法少女ピンキーモエに依頼って一体何かな？」
白とピンクのレースとリボンが可愛い魔法少女ドレスに身を包んだ猫耳なボク――鬼河内 萌は、パンプキン村の村長さんちで、村長さん――丸顔でおひげで蝶ネクタイで「チャオ♪」が口癖のあの人にそっくり――と向き合っていた。
「ほっほっほ。これを見てくれませんかな？」
村長さんがテーブルの上に置いたのは、トランプサイズの白いカード。
「ええと何々……『今夜０時、この村でもっとも大切なものを頂きにまいります。怪盗ベジタブルフィールド』……って、これ、予告状じゃん！」
怪盗ベジタブルフィールドというのは近ごろパンプキン村を騒がせている輩で、主に宝石が目当てらしく、あちこちに忍び込んではあの手この手で盗みを働く不届き者だ。
「この村でもっとも大切なものって？」
「それはパンプキンダイヤでしょう」
村長が手を打つと、白手袋を嵌めた執事が台座に載ったカボチャサイズのダイヤモンドを運んできた。
「これが我が家に伝わる村の秘宝パンプキンダイヤ……サイズは実に１万カラット！ 鑑定士でも値がつけられないと言われた逸品です！」
「すっごい……」
キラッキラのピッカピカ、巨大なカボチャ型したダイヤモンドの迫力に、さすがのボクもため息しか出ない。
「ピンキーモエさん、貴女は怪盗ベジタブルフィールドの因縁の相手とお伺いしたのですが」
「因縁というか……まあ、９勝１０敗ってカンジ？」
「ということは今夜は貴女が勝ってまた引き分けになるはず！ どうぞパンプキンダイヤを守ってください！」
そんなわけで夜が来た。
ボクは村長さんのおうちに泊まりこみ、パンプキンダイヤの前に陣取って怪盗ベジタブルフィールドが来るのを待っている。
なんだか複雑な気持ちだ。
村長さんには言わなかったけれど、じつは怪盗ベジタブルフィールドが金髪の少年であることをボクは知っている。
そして……ボクは彼に、恋しちゃってたりなんかしちゃったりして。
「てへへ」
脳内妄想でテレテレしていると、外から見張りの声。
「出たぞ！ 怪盗ベジタブルフィールドだっ！」
「おっとっと。ボクも気を引き締めなきゃ」
バン！ と勢いよく戸を開けて、村長さんが部屋に飛び込んできた。
「ピンキーモエ、ダイヤは無事ですか？」
「うん。まだ無事だよ」
「良かった。ここも安全ではないかもしれません。他の場所に移しましょう」
そういってダイヤに伸ばした村長さんの手を、ボクは荷電粒子ビーム竹刀でビシリとはたく。
「ちょっとまって。キミ……村長さんじゃないでしょ？」
「ほっほっほ、何をおっしゃる。まさか……」
「だってキミ、ボクを呼び捨てにしたよね？ 村長さんは『ピンキーモエさん』て呼ぶんだよ！」
村長さん――いや、怪盗ベジタブルフィールドはニヤリと笑って来ていた村長さんの変装を解いた！
「ハーーッハッハッハッ！ こうも簡単に見破られるとは。さすが俺の好敵手だぜ！」
（ほんとは好敵手じゃなくて『恋人』になりたいんだけど）
なんて、伝えられない！
仕方がないので荷電粒子ビーム竹刀に恋心をのせて、思いっきり打ち据える。
「ええーい！ 怪盗ベジタブルフィールド、覚悟ッ！」
「ううわ、イテ、イテ！ 物理禁止！ 俺は戦闘力はゼロなんだって！」
怪盗ベジタブルフィールドは大慌て。
胸に差したバラの花を投げつけ、ボクがドキッとしたスキに逃げていってしまった。
本物の村長さんがやって来て、ボクを抱きしめる。
「いやあ～さすがピンキーモエさん！ パンプキンダイヤを守ってくれてありがとう！」
「いえいえどういたしまして……どっちかというとベジタブルフィールドに抱きしめられたかったな」
「はい？」
「いーえ、こっちの話です！ ただ……パンプキンダイヤは守れたけれど、本当に大切なものはもうずっと前から奪われちゃってるかも……」
怪盗ベジタブルフィールドが落していった赤いバラを拾って口づける。
そんなボクの横顔に、村長さんは不思議そうな顔をしてたけど。
ボクは思うんだ。
（奪われた大切なもの……それはボクという可憐な女の子のハートだよ！）
怪人幽霊モンスターたちが楽しく暮らし、空は昼でもパンプキン色。
畑といわず庭といわず蔓延る植物は勿論パンプキン！
夕暮れ時には蝙蝠たちが群れを成して飛び、毎夜奇妙な事件が起こる。
「それで、この魔法少女ピンキーモエに依頼って一体何かな？」
白とピンクのレースとリボンが可愛い魔法少女ドレスに身を包んだ猫耳なボク――鬼河内 萌は、パンプキン村の村長さんちで、村長さん――丸顔でおひげで蝶ネクタイで「チャオ♪」が口癖のあの人にそっくり――と向き合っていた。
「ほっほっほ。これを見てくれませんかな？」
村長さんがテーブルの上に置いたのは、トランプサイズの白いカード。
「ええと何々……『今夜０時、この村でもっとも大切なものを頂きにまいります。怪盗ベジタブルフィールド』……って、これ、予告状じゃん！」
怪盗ベジタブルフィールドというのは近ごろパンプキン村を騒がせている輩で、主に宝石が目当てらしく、あちこちに忍び込んではあの手この手で盗みを働く不届き者だ。
「この村でもっとも大切なものって？」
「それはパンプキンダイヤでしょう」
村長が手を打つと、白手袋を嵌めた執事が台座に載ったカボチャサイズのダイヤモンドを運んできた。
「これが我が家に伝わる村の秘宝パンプキンダイヤ……サイズは実に１万カラット！ 鑑定士でも値がつけられないと言われた逸品です！」
「すっごい……」
キラッキラのピッカピカ、巨大なカボチャ型したダイヤモンドの迫力に、さすがのボクもため息しか出ない。
「ピンキーモエさん、貴女は怪盗ベジタブルフィールドの因縁の相手とお伺いしたのですが」
「因縁というか……まあ、９勝１０敗ってカンジ？」
「ということは今夜は貴女が勝ってまた引き分けになるはず！ どうぞパンプキンダイヤを守ってください！」
そんなわけで夜が来た。
ボクは村長さんのおうちに泊まりこみ、パンプキンダイヤの前に陣取って怪盗ベジタブルフィールドが来るのを待っている。
なんだか複雑な気持ちだ。
村長さんには言わなかったけれど、じつは怪盗ベジタブルフィールドが金髪の少年であることをボクは知っている。
そして……ボクは彼に、恋しちゃってたりなんかしちゃったりして。
「てへへ」
脳内妄想でテレテレしていると、外から見張りの声。
「出たぞ！ 怪盗ベジタブルフィールドだっ！」
「おっとっと。ボクも気を引き締めなきゃ」
バン！ と勢いよく戸を開けて、村長さんが部屋に飛び込んできた。
「ピンキーモエ、ダイヤは無事ですか？」
「うん。まだ無事だよ」
「良かった。ここも安全ではないかもしれません。他の場所に移しましょう」
そういってダイヤに伸ばした村長さんの手を、ボクは荷電粒子ビーム竹刀でビシリとはたく。
「ちょっとまって。キミ……村長さんじゃないでしょ？」
「ほっほっほ、何をおっしゃる。まさか……」
「だってキミ、ボクを呼び捨てにしたよね？ 村長さんは『ピンキーモエさん』て呼ぶんだよ！」
村長さん――いや、怪盗ベジタブルフィールドはニヤリと笑って来ていた村長さんの変装を解いた！
「ハーーッハッハッハッ！ こうも簡単に見破られるとは。さすが俺の好敵手だぜ！」
（ほんとは好敵手じゃなくて『恋人』になりたいんだけど）
なんて、伝えられない！
仕方がないので荷電粒子ビーム竹刀に恋心をのせて、思いっきり打ち据える。
「ええーい！ 怪盗ベジタブルフィールド、覚悟ッ！」
「ううわ、イテ、イテ！ 物理禁止！ 俺は戦闘力はゼロなんだって！」
怪盗ベジタブルフィールドは大慌て。
胸に差したバラの花を投げつけ、ボクがドキッとしたスキに逃げていってしまった。
本物の村長さんがやって来て、ボクを抱きしめる。
「いやあ～さすがピンキーモエさん！ パンプキンダイヤを守ってくれてありがとう！」
「いえいえどういたしまして……どっちかというとベジタブルフィールドに抱きしめられたかったな」
「はい？」
「いーえ、こっちの話です！ ただ……パンプキンダイヤは守れたけれど、本当に大切なものはもうずっと前から奪われちゃってるかも……」
怪盗ベジタブルフィールドが落していった赤いバラを拾って口づける。
そんなボクの横顔に、村長さんは不思議そうな顔をしてたけど。
ボクは思うんだ。
（奪われた大切なもの……それはボクという可憐な女の子のハートだよ！）
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2020年01月02日
- 参加申し込みの期限
-
- 2020年01月09日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2020年01月09日 11時00分
