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らっかみ!新春☆初夢宝船フェア2020! ~白編~
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これは、僕――
佐藤 英二
が見た夢の話だ。
桜花寮の食堂で朝食を摂っていた僕は、ガチンと堅いものを噛んだように奥歯に響く痛みを感じて、頬を押さえた。
「う、うーん……痛い……」
眉をしかめて呻く僕に気付いたのは寮母の
座間 トシコ
さん。
「あらあら、大変。歯医者さん予約してあげるから行っていらっしゃい」
「そこまで大げさなことじゃないけど……」
そう思ったけれど、トシコさんに、
「あなたたち寮生はご両親から預かっている大切な子たちだから、何かあってからでは申し訳が立たないわ。検査だけでもしていらっしゃいな。何事もなかったらそれでいいんだから」
と押し切られて、僕は近くの歯医者へと向かうことになった。
こんな歯科医院があっただろうか、と看板を見上げたことは覚えているのに、肝心の医院の名前はぼやけた霧が掛かっているように思い出せなかった。その歯科医院には、胡麻塩頭で白衣を着た男の先生と、若い女の助手がいた。女の助手は丈の短いスカートを履いて、すらりと伸びた脚を何度も組み替えるので、僕はなにやらドギマギした。僕を診てくれたのは、その助手の方だった。
「口を開けて」
言われるがまま口を開ける。
「あら? あなた、さっき来たでしょう?」
「ひひへ(いいえ)?」
「堅い胡桃を殻ごと食べて歯が欠けたって言って来たじゃない」
堅い胡桃を殻ごと?
そんな栗鼠みたいなことする人がいるんだろうか?
「ひょれはほくやありまひぇん(それはぼくじゃありません)」
「へんね。あなたにそっくりだったのに。でもあなたは、どこも歯は欠けてないわね」
不思議な心持ちで、助手が口をチェックするのをじっと動かず待っていると、
「大丈夫よ。問題ないわ。口を濯いで」
と指示された。身を起こし、治療用のチェアーユニットの隅にある水が溜まった小さなコップを持ったそのとき、どういうわけか手の力が抜けて、コップはするりと滑り落ち、水が助手の女のむき出しの膝にかかる。
「わ! あの、すみません!!」
大慌てで手元のタオルで女の膝を拭くと、女は妖艶に微笑んで、
「んふふ、いいのよ」
と言った。
そこで急に景色が変わる。
僕は緑色のカバーの掛かったベッドがある部屋にいる。
ベッドには誰かがいた形跡が残っている。
どういうわけかベットの縁に、僕のものによく似た靴が揃えてあって、僕はなんとなくこのベットに寝ていたのは『僕』だと確信していた。
部屋は、ベッドだけでなく、壁もカーテンもカーペットも緑だった。
振り向くと、部屋の入り口にあたる部分は大きく破壊されていて、緑の野原へ繋がっていた。
僕は痛む歯を押さえながら、野原の方へと踏み出した。
しばらく行くと真っすぐを差す赤い矢印と、別の方向を差す黒い矢印があった。二つの矢印はしっかりと鉄のポールにネジ止めされている。その鉄のポールの根元に、胡桃の実が一つ落ちていた。僕はその胡桃を拾った。歯形が付いている部分が少しばかりひび割れている。僕は、この胡桃は、僕の前に歯医者に行った僕に似た人が噛んだものだろうと思った。僕は胡桃をポケットに突っ込んだ。
「どちらへ行こうか……」
赤と黒の矢印を見比べる。
僕は赤の矢印が指す方に行きたいと感じている。
けれど、黒の方に何があるかも知りたい。誰がいるのか……僕が選ばない方にいるのは、もしや、僕によく似た人――もう一人の僕じゃないかという気がするのだ。
黒の矢印が指す遠くを見遣って。
人のいるのに気づく。
いつからいたのだろう? さっきはいなかったように思うのだが。
『彼』は、こちらに背中を向けている。
あれは『僕』じゃないだろうか?
「ドッペルゲンガー?」
あちらへ行こうかと一瞬迷う。
けれど僕は、その背中の正体を確かめることは選ばなかった。
ドッペルゲンガーだったら会わないほうがいい。かのアメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンもドッペルゲンガーに会ったあとに死んだというじゃないか。
「人生の道を選ぶときはひとりなんだ……思った道を行こう」
僕は赤の矢印の道を選ぶ。
その瞬間、僕は目覚めた。
「……ヘンな夢を見た気がする」
確かに変だった。けれど何かを暗示しているような……そう思っているとポケットにごろりとした違和感を感じる。まさぐってみると、胡桃が一つ転がり出た。歯形は……ないけれど。
「……これってまさか……?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年01月02日
参加申し込みの期限
2020年01月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年01月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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