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花日和:向日葵とファミレス
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「よぉ、赫乃。中間試験はどうだった? 微妙な科目があったら教えてやってもいいが」
「うぅ……数学、が、ちょっと」
素直になれない年頃の少年、
シグレ・ナイトウォーカー
は勉強を見るという建前で赫乃と放課後グルメパンダに訪れた。……本当は、
緋紅朱 赫乃
を誘う口実なんてなんでもよかったし、風の噂で粋なサービスがあると聞いたからこのファミレスを選んだのだが。
「その。手を、繋いで……くれ、ませんか?」
学校から少し距離ができた場所で、彼女がおずおずと尋ねる。
「……別に、構わないが?」
赫乃の申し出に心臓がいつもより忙しくなるのを感じながら、駅前の橋を渡って店まで連れてきた。彼女の手はずいぶんと小さい。美しいバラを生み出す赫乃の手も、今は普通の女の子の手だ。
そうして……ドリンクバーを注文して長丁場に備え、今に至る。
まあ、ふたりにとって一緒にいる時間が長いのはイイコトなのだけど。
ジャスミンティーで喉を湿らせると、シグレは家庭教師らしく眼鏡をかけた。
「テストを見せてみろ。……なるほどな。基礎が少し弱い」
赫乃は答案用紙を見るシグレの姿を上目づかいでちらちらと見てしまう。時々彼の香水と画材のにおいががして、相手の存在を強く意識した。
「ポイントを復習するところから始めるか」
「う、ん……」
シグレは厳しい教師だったが、赫乃がわかるまで丁寧に授業を進めてくれた。
――自分は、シグレにとってどういう存在なのだろう。
先ほどまでつないでいた手には、相手の体温がまだ残っている気がする。嫌われては、いないと思うけれど。どうしたら私に振り向いてくれるだろうか。すぐに好きになってもらわなくても、少しずつでいいから。
「どうした、赫乃。疲れたか?」
いけない。ぼーっとしてしまったようだ。
「眼鏡、してる、シグレさん、も。かっこいい、な、って」
咄嗟に嘘をつくこともせずに素直な想いを伝えると、なぜか相手は顔を片手で覆ってそっぽを向いてしまった。
「……そろそろ食事にしよう。集中力も切れるころだし」
「……? う、ん」
ちょうどテストの間違えたところを全部教えてもらったところだったから、赫乃は疑問も持たずに頷いた。
そして、おいしい食事を食べた後――。
「シグレ様からのプレゼントです」
瑠奈がヒマワリの花束を赫乃に届ける。赫乃はまばたきを忘れてしばらく止まっていたものの、自分がもらってもいいのだと理解し、おずおずと花束を受け取った。
「勉強を頑張ったご褒美だ」
シグレはジャスミンティーを飲みながら余裕のある笑みを浮かべた。が。
「ありが、とう……素敵」
ブーケの中に入っていた水族館のチケットに気づいた赫乃がほほを染めて目を細めると、小さな雷に打たれたかのようにシグレの心に衝撃が走る。
「大事に、する……ね」
大切そうに両手でブーケを抱く赫乃の姿に落ち着かないものを感じた。
「そんなに喜ばれるとどういう顔をしたら解らないというか、可愛いというか、抱きしめたくなるというか……って、何を言ってるんだ俺は!」
「シグレさん」
「え? あ」
前を向くと、すぐそばに赫乃の顔があった。
額にやわらかい感触があたる。
「おかえし、の、サプライズ、だよ……」
微笑まれ、何も言い返せずにシグレは顔を赤らめた。
テラス席。
霧生 深雪
に誘われた
八神 修
は連れてきた猫たちに水をやりながら、今日誘われたいきさつを思い出していた。深雪に家族のことで悩んでいるのかと問われ……返事ができないと、外で話そうと誘われたのだ。気をつかってくれたのがわかる。
「猫たちが来れるファミレスなんてあるんだな。流石にテラス席だが」
深雪が飼い猫のサティの毛並みを撫でながら話しかけると、修はそうだな、と曖昧に微笑む。修も5匹の猫を連れていた。店に迷惑にならないように気を付けながら修がおやつのニボシをやると、子猫たちがいっせいに修の手に集まってくる。
「とりあえずドリンクバーだろ。あとは適当に頼んでわければいいよな。でも、杏仁豆腐は外せない!」
深雪が拳を握りながら力説する。対して、修は子猫の相手をしながら冷静にメニューを見ていた。
「好きなのか、杏仁豆腐」
「あ、ああ。まあな」
はしゃいで、我に返った深雪は照れくさそうに目線を逸らす。
「誘っておいてなんだけどさ。喋りたければ聞くし、嫌なら……時期じゃないって言うなら、別にいいから」
「いいやつだな、ミユは」
「別にそんなんじゃ」
いや、と修は深雪の反論を遮る。
「……たとえミユでも、言うかどうか迷ったのだが」
そう前置きをして、修は自分の産まれの秘密を語った。
八神の母が、自分を産んだ母ではないこと。このような決断をした父に反発を持っていること。産みの母につけてもらった名前を、結果的に奪われてしまった事。
修は自分の立場や身に起こった出来事などを、周囲の大人が考えているよりはるかに理解していただろう。彼が悩んでいるのはこれからの関係……どういう気持ちで接していけばいいのか、ということだ。
「八神の母は血の繋がらない俺を、それでも一応息子として扱ってくれてる。その事について感謝はしているんだ。だから、会うだけでもとは思うんだが……」
修は、そういうものだと割り切って対応できるほど冷めた性格ではない。
「……色々あったんだな」
友人の悩みは予想以上に重いもので、月並みな言葉しかでなかった。
「俺は自分で言うのもアレだけどすごく幸せな家庭で育ってきた。家族にも感謝してる。……多分、これが当たり前の感覚なんだ」
深雪の言葉は、暗に修の境遇が異質であることを示していた。友人からの言葉が同情ではなかったことに安堵しつつ、修は言葉の続きを待つ。
「だからお前の境遇とか気持ちを完全に理解してやることは出来ない……ごめん。でも――」
深雪はテーブルの下から赤いサルビアの花束を出して修に押し付ける。突然のことに修はきょとんとしてしまう。とりあえず受け取りつつも、深雪の行動の意味が分からず首をかしげた。
「なんだ、これ?」
「サルビアの花言葉って家族愛なんだってよ。だから……その何が言いたいかっていうと!」
焦りを打ち消すかのように人さし指でテーブルをトントンと叩く深雪。結論に近づくほどに顔が紅潮していくのが自分でもわかった。
「お、俺がお前の家族みたいなもんだろ……それじゃ駄目か?」
「……」
「おい。なんとかいってくれ……って」
修の目元にこみ上げるものがあった。流すまいと思い、小さく鼻をすする。
修の変化に気づいた深雪は肩を抱き寄せて、空いている腕で修の頭をぽんぽんと叩いた。
「……夏休み帰省してみようぜ、シュウ。勇気出して家族に会いに行く。決めたよ俺は」
「俺、は――」
そこまで言うと、修はギョッとして深雪から離れた。
「ど、どうした?」
「ミユ。竜巻だ! 猫たちを逃がせ!」
「は!?」
手を伸ばせば届きそうな場所に竜巻が発生していた。なぜ。いや、さっきまではそんなものはなかったのに。
混乱しながらも修と深雪は慌ただしく猫たちを連れて避難した。
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担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月22日
参加申し込みの期限
2013年08月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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