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花日和:向日葵とファミレス
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瑠奈がアルバイトを始めた理由は、寮費を稼ぐためと、アイドル候補が中華料理のレストランで働くことに軽いあこがれを持っていたから。笑顔を絶やさずくるくるとよく働き、客からの評判も上々だった。
が、時々。時々だけど、瑠奈はカップルを見るとうらやましくなる時がある。瑠奈にとって、その気持ちはそれ以上知ってはいけないものだけど。
「あーっ。瑠奈ちゃんなのだ!」
「あっ、まおちゃん。いらっしゃいませ!」
呼びかけられてパッと笑顔を作る。
知り合いの
後木 真央
が
骨削 瓢
を連れて入店してきた。瑠奈は知った顔が来ても、恥ずかしがらずに元気にあいさつをする。
――湿っぽいのは禁止。あたしの憧れ……みんなを笑顔にする力を手にしたいから、とびっきりの笑顔で頑張らないと。
女の子のだれしもが憧れる感情をそっと封印し、夢に向かって努力する。それが、彼女の選択だった。
「ずいぶん洒落た店だねぇ」
「今日は特別にまおちゃんのおごりなのだ! 瓢ちゃんへの普段のお礼なのだ」
「そりゃまあ、ありがてえこって」
テーブルに案内され、真央はパンダチャーハンとドリンクバーをふたり分頼む。真央は猫ウォッチングをしているうちに遠くまで来てしまったらしく、お腹はペコペコ。近くのグルメパンダによったところ瓢とばったり会ったのだとか。
「瓢ちゃんがこういう場所にいるのは珍しいのだ。どうしたのだ?」
「連れと待ち合わせしてたんだけどねぇ。予定がなくなっちまったもんで、ぶらぶらしてたんだよぉ」
ストローを加えながら、瓢はちらりとテラス席に目をやった。どーも、この店は恋愛フラグが乱立している。いっちょフラグおったろかい、と先ほど近くの物陰に隠れて様子を見ていたところ、テラス席に抱きあう2人組の影が見えて……。
「フラグは折るためにあるんだよぅ」
そう言って思い出し笑いをする。ろっこん・悋気の独楽で竜巻を起こすとテラス席の2人組は慌てて避難していった。逆光で相手の顔は見えなかったが、人が驚く様を見るのがいたずら好きにはたまらない。
「お待たせしました。パンダチャーハンです」
「わーい。いただきますなのだー!」
「ごちそうになるよぅ」
瑠奈が料理を運んでくると、真央はご飯粒を飛ばしながら豪快に料理を食べ始める。瓢はマイペースに食事をしていた。
「ねー、瑠奈ちゃん。ここはチェーン店だったりフランチャイズだったりするのだ?」
「ううん。個人経営のはずだよ」
真央に尋ねられ、近くにお客もいなかったため崩した口調で答える瑠奈。瑠奈の答えに、真央はふむふむと頷いた。
「違うならもっと寝子島っぽいメニュー増やしてほしいのだ! サンマさん炒飯とかおネコさま炒飯とかあってもいいと思うのだ」
「確かに、うちのお店は寝子島っぽいものはあんまりないね。わかったよ、店長さんに伝えておくね」
「よろしくなのだ!」
瑠奈が仕事に戻ると、真央は再びすごいスピードでチャーハンをかきこみ始める。
「相変わらず元気を垂れ流してるねぇ」
瓢はうつろな笑顔を浮かべて、呆れたような声を出した。
「食べるときはパワー倍増なのだ! ……ここのバイト、面白そうなのだー。真央ちゃんもここでバイトしたいのだ。まかない食べたいのだ。自炊飽きたのだー」
「あっしは面倒くさいのはごめんだよぉ」
食事が終わると、瓢は眠気を飛ばすように大きく伸びをした。
本日は
仁科 宝良
にとって『不運な1日』であった。訪問修理依頼が連続で来たため1日でまとめてやろうと思ったが、最後の案件で手こずってこんな時間に。まあ、それは自己責任だから許せるとして……。
「聞いてくださいよオーナー」
「うるせえ」
「俺は今日という日を心待ちにしてブーケまで頼んでた人がいるんっす」
「知らねえ」
「でも、キャンセルになっちゃって……気合は空回り、テンションはダダ下がり。気を取り直してだれかと飯でも食いたいなって思ってたら目の前にオーナーがいるじゃないですか!」
「いねえ」
「これは声をかけちゃいますよねー」
「かけなくていい」
目の前にいる
六月一日宮 檸檬
の存在。
仕事終わりの疲れた体に、檸檬のテンションはずしりと重かった。いや、若いってのはそういうことだろう。それは宝良にもわかっている。彼は表面的な態度とは裏腹に、存外面倒見のいい男だった。檸檬もそれが分かっているから邪険にされつつ懐いているのだろう。宝良は檸檬を振りきれず、こうしてグルメパンダに引っ張り込まれていた。
「あ、夢宮! こっちオーダー頼む」
「はーい! 六月一日宮くん、いらっしゃい!」
瑠奈と檸檬は三人四脚で縁があった。瑠奈は檸檬がだれかにブーケを用意していたことを知っている。キャンセルをしていることも。だから、あえてその点には触れずにおいてあげた。
「俺、パンダチャーハン。オーナー何にします?」
「俺はビール。あとはつまみに……春巻きでもあればいいか。で、担担麺」
「おっとなー!」
「お前らよりはな」
「ご注文、かしこまりました。すぐにお持ちいたします」
注文を聞いて瑠奈がさがる。
あっちの女の子はしっかりしたもんなのに、こいつときたら……。そういや、シグレともひとつしか違わないんだよな。やれやれ。
「オーナー。なんか失礼なこと考えてます?」
「……いや。別に。大学のころはこういう店にもよく来たと思っていただけだ」
「えっ。オーナーの若いころの話っすか? 気になるっす! 彼女とかいたんすか?」
適当にあしらうための方便だったが、檸檬は予想外に話に食いついてきた。参ったな、と煙草に火をつける。細い煙がのぼった。
「いた。まあ、あんまりいい店には連れて行ってやれなかったがな」
特別な店に行く約束はしていた。が、宝良の大事な人は約束を果たす前に病院に入ってしまい、思い出の背景は今いるような気軽な店ばかりだった。
……って、俺は何しけたこと考えてんだか。
「おい、飯届いたぞ。冷めないうちに食え」
「うまくごまかされたような……って、量すごいですね、ここ! 春巻き太っ!」
「味も悪くねえな。いい店じゃねえか」
20代も後半になると油モンが厳しいんだが……近くにあるのは大学だしな。明日に響いたら胃薬飲めばいいって話か。
「オーナー。俺、この前この店の前で花屋の女の子とおしゃべりしたんですよ。ヒマワリ買ったんです」
「六月一日宮と花?」
想像しがたい、と考えながらも口には出さずにおく。檸檬はチャーハンをカメラで撮ったり忙しいようだ。静かに食えんのか、と思いつつ自分にはもうない若さを新鮮に感じたりもする。
「ヒマワリの花言葉って恋愛がらみが多いらしいんですよ。なんか意外っすよねー」
「……紫陽花の花言葉は元気な女性、らしいな。見舞いの花にはいいらしい」
「オーナー。花、くわしいんですか?」
「たまたま知っていただけだ」
それ以上は話さず、担担麺をすする。あいかわらず目の前の少年はうるさい。
だが、まあ……。
今日は特別に、おごってやってもいい気分だった。
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あとがき
担当マスター:
相馬 円
ファンレターはマスターページから!
いつもお世話になっております、相馬です。
今回はご参加ありがとうございました!
花日和シリーズは今回で最後になります。
30人シナリオは「寮生の日常 ~桜~」で最後となり、
そのあとは最大20人でガイド公開の予定です。
アルバイトに登場した場所はきっかけがあればまた使いたいと考えています。
ではでは! 相馬でしたー。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月22日
参加申し込みの期限
2013年08月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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