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デェト デェト デェト!
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●Special day!
―――こんなお天気の良い日には、お出かけの1つもしたくなるというものだ。
という訳で、
佐藤 英二
は11月のある日、青空の下ぷらぷらと動物園に行く事にした。
幸いカフェのバイトは休みだった。いや特に幸いではないか。今のバイトは意外に性に合っているし、居心地もいい。
けれども1人外に出る楽しさというのもまた良いもので。英二は青空の下、放たれた心持ちだった。
(フリーダム!)
別に社畜でもないし学校が窮屈という訳でもない。それでも何か、ウキウキする。こんな地味な僕でも。予定がないって何が待っているか分からないって事だよね。大きなハプニングだと困っちゃうけど、何か楽しい事があるといいな。
そう考えながら足取り軽く歩いていた英二だったが、ふとその足を止め、ふるふると苦笑しながら頭を振った。何を浮かれているんだ、僕は。僕に限ってそんな凄い事起こるはずもない。だって、平々凡々を絵に描いたようなのが、僕なんだから。
いやいや英二さん、スペシャルなものというのは意外に身近に落ちているものですよ。例えば、ちょっと気になる子がいるだけで、毎日がスペシャル。ましてや、そこが寝子島で、その子が
あの子
だとしたら。
平々凡々を絵に描いたような英二は見つけてしまったのだ。動物園に続くこの道。そこを歩く自分の前方に、
野々 ののこ
の姿を。
『スペシャルは落ちている。しかし努力せねばそれは手に入らない』
―――とシトラス・ガムダンが言ったかどうかは分からない。けれども英二は取りあえず努力は怠らなかった。平凡な人間にだって勇気も男気もある。それを掻き集めぎゅうぎゅうに喉に詰め、英二はるんたったと弾むようにというか実際弾んで歩くののこに声をかけた。ちょっと上ずった声で。
「野々さん!」
振り返ったののこの姿は何故かキラキラと輝いていて。うんうん、何とスペシャルな事だろう。例え英二フィルターがかかっていたとしても。
「おー、英二くんだ! なになに、英二くんも学生スペシャル割引狙って来たのー?」
今日のののこはサスペンダーつきのだぼっとしたジーンズに、白いセーター。そしてふわっとしたベレー帽とノーカラーコートいういでたちだ。
(女の子の服ってそこまで詳しくないけど、今日の格好も野々さんに良く似合ってる)
いつもの英二ならそうは思っていても女の子の前では何も言わない気もするが、どうもののこの前では何故か口が滑らかになるようで。
「今日の格好も……かわいいね」
そう本人に伝えていた。
「えっ、そう?! へへ、ありがとー」
嬉しいですな照れますなと、ののこは笑顔でぐにゃぐにゃと動いている。言った英二本人も何だか照れてしまっていたが、はたと気付いた。
「え、野々さん。『学生スペシャル割引』って何」
「えー、英二くん知らないで来たの?」
ぐにゃぐにゃダコをやめ、ののこがぱっちりお目々を瞬かせた。
「今日は学割を更に割引するから、学生はすっごくお得なんだよ。ほら、みんな来てるでしょー?」
……確かに周囲には若者が多い気がする。みんなこの天気につられて来たのかと思ってたけど。
ここで英二はまた勇気を振り絞った。目の前に転がるスペシャルを手に入れるために。
「あの……野々さん、それならさ……動物園……一緒に見ない?!」
ののこは目をぱちくりさせた後、破顔した。
「うん、いーよ!」
―――Special dayの始まりである。
一緒に見る人が違うだけで、動物園はこうも変わるものか。英二は内心、握り拳を作るレベルで感動していた。
男同士でワイワイ来た事はある。ライオンのやる気がないとか、ヤギが突進してきたとか、まあ他愛のない話をしつつ、それなりに楽しかった。
それが今回はどうだ。女の子と来るのが初めてだからなのかそれがののこだからなのか分からない。けれど、とんでもなく楽しいのだ。ボロいはずの動物園がファビュラスな空間に様変わり。こんなに動物達は可愛かったかな? 毛並みもツヤツヤだったかな? 心なしか前来た時より、動物たちの愛想もいい気がする。
英二とののこは順調に動物園を見て回った。ふれあい広場では小動物のもふもふを堪能したり、特設コーナーの『夜行性の動物』では、英二が動物の説明をしながら暗ーいケージのどこに動物がいるかと2人で目を凝らしたり。
しかし、中でも1番ののこが生き生きしたのがサル山だった。
「人がふっとんでるー!」
サル山では、ボス猿パンチのツッコミ洗礼を受けた人が青空に気持ち良く飛ばされていた。若者が多いせいか、度胸試しを兼ねて大盛況だ。
「ねね、英二くん。やろーよ!」
「え、え?! でもこれギャグをサルの前で言うんでしょ? 僕ギャグなんか思いつかない……」
そんな及び腰の英二の手を取り、ののこはぐいぐいと引っ張っていく。そして眼光鋭いパンチの前に2人で立つと、ののこはにやりと不敵な笑みを浮かべ叫んだ。
「ふとんがふっとんだー!!!」
「あ、野々さんそれ絶対駄目なやつ……!」
バチコーン★
2人は仲良く手を繋ぎながら宙を舞い、マットレスにボスン! 目の前に広がる突き抜けた青空を見て、お互いを見て。
「「あはははは!」」
快晴の空に気持ち良い笑い声を響かせる。そんな中英二は思っていた。
(野々さんの笑顔は凄く楽しくて、満たされた気持ちになる。そしてこうやって屈託なく笑いあえる関係が……心地いい)
―――僕の1/10でもいい、少しでも彼女が楽しめていますように。
そんな想いを青空に乗せ。ののこと楽しく笑う英二だった。
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担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
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NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年12月22日
参加申し込みの期限
2019年12月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年12月29日 11時00分
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