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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
１１月の☆ハッピーバースデー
●祝う者と祝われる者
星幽塔第一階層、サジタリオ城下町。
そこにある『星の酒場"Barアストラル"』は今日も賑わっていた。そのなかでリリエル・エーテライトも慌しく働いていた。アルコールを楽しむ者やドラゴンの肉を頬張る者。様々な客たちの注文をどうにかこなしている。
（普段より忙しい気がします……でも、頑張ります！）
＊ ＊ ＊
その頃。
見帰り沼の コトコは寝子島にやってきていた。
星幽塔にいるときは子ガエルの姿だが、今は幼稚園児の姿に変化している。彼女はリリエルのために誕生日プレゼントを買いにやってきた。向かった先は１００円ショップ。
「あうー、かんむいかえちゃ。おりぼん、かえちゃ。おいがみも、おっきーのかえちゃれす。１００えんしょっぷっれ、べんりれすねー」
ショップのなかに色々なものが揃っていることに感動しながら、店を後にする。星幽塔に戻ると、購入したものをもとに、プレゼントを作り始める。
「うっと、こーしちぇ、こーしちぇ……」
コトコは一生懸命に作業に励む。
「こーするろ……れきた！ おはなにょぺんじゃんと！」
そこには折り紙で作られたチューリップとリボンのペンダントが出来上がっていた。彼女は１０月にこっそりお邪魔した保育園で『お誕生会』というものを知ってから、リリエルの誕生日を祝おうとずっと考えていた。
「おはなにょうしろに、りりえうたんのおかおかくれす！」
コトコはペンを取ると丸の中にぐるぐるを３つ、そして爆発した金色の髪、最後に爆発した羽根を描いた。
「おたんじょーかいのときは、かんむいとおかおのぺんじゃんとするんれすもんにぇー」
どうやら祝われる人の写真が入った紙製ペンダントを真似たもののようだ。コトコはそれを大事に抱えてリリエルの働く店へ向かった。
＊ ＊ ＊
慌しかった『Barアストラル』の店内も、数人の客が残る程度になった。
「ふぅ……」
リリエルは小さくため息をついた。
店の外ではちょうどメリィ・ランページとコトコが鉢合わせしていた。
「あ、めりたん！」
２人は話していくうちに、どちらもリリエルの誕生日を祝うつもりでここに来た事を知る。それなら、と一緒に入店する。
「いらっしゃいませ……あ、メリィちゃん！ コトコちゃん！ いらっしゃいです！ 今日は何を食べていきますかー？」
リリエルは疲れを感じさせない笑顔で２人を出迎える。
「今日はご飯を食べにきたんじゃないの。リリエルに会いにきたんだ」
「え？ 私に用事ですか？」
２人はリリエルの前に立つと口を揃えて言った。
「リリエルー！！ 誕生日おめでとーっ！！」
「りりえうたーん……うへへ、おたんじょーび、おめれとなのれす」
リリエルは少し呆然としながら、思い出すように言葉を発した。
「お誕生日おめでとう……？ ああ！ そういえば私、今日が誕生日でした！ すっかり忘れてましたね、２人ともお祝いありがとうございます」
残った客たちもささやかな拍手を送る。リリエルは少し恥ずかしそうに顔を伏せた。
「プレゼントもあるのよ！」
そういってメリィは自分のバッグを漁る。
「超絶めでたい日だから、あたしいろいろ考えたんだー！ なにあげよっかなって！」
するとバッグからなにやら大きな塊がでてきた。
「悩んだんだけどー……わたしも、リリエルに倣ってごはん作ったんだ！ じゃーん！！ 特大おにぎり！！」
それは米をぎゅっと押し固めた、やや不恰好なおにぎりだった。特大というだけあって、相当な大きさだ。
「リリエルみたいに上手くできなかったけど、愛情はたっくさん込めたんだ！」
メリィはリリエルにおにぎりを渡すと、彼女はそれを口に運んだ。大きさも形も規格外なおにぎりだが、とても幸せな味がした。
「かんむいかぶっちぇくらしゃい、ぺんじゃんとも！」
メリィの次に、コトコも用意してきたプレゼントを渡す。リリエルは冠を被り、ペンダントを身に付けた。
「プレゼント……本当に嬉しいです！ ありがとうございます！」
再び拍手が起こる。すると店のマスターもやってきて、そっとプレゼントを渡す。
「え？ マスターもお祝いをくれるんですか！？ うわぁ♪ ありがとうございます！ えへへ……誰かにお祝いしてもらえるのって嬉しいですね♪」
リリエルは心の底から幸せそうに微笑んだ。
「それれは、おたんじょーびのひちょをおうたれ、おいわいしましょー」
コトコが誕生日の歌を歌い始めると、その場に居た皆も歌いだした。
歌い終わると、改めて皆がリリエルの誕生日を祝福した。
星幽塔第一階層、サジタリオ城下町。
そこにある『星の酒場"Barアストラル"』は今日も賑わっていた。そのなかでリリエル・エーテライトも慌しく働いていた。アルコールを楽しむ者やドラゴンの肉を頬張る者。様々な客たちの注文をどうにかこなしている。
（普段より忙しい気がします……でも、頑張ります！）
＊ ＊ ＊
その頃。
見帰り沼の コトコは寝子島にやってきていた。
星幽塔にいるときは子ガエルの姿だが、今は幼稚園児の姿に変化している。彼女はリリエルのために誕生日プレゼントを買いにやってきた。向かった先は１００円ショップ。
「あうー、かんむいかえちゃ。おりぼん、かえちゃ。おいがみも、おっきーのかえちゃれす。１００えんしょっぷっれ、べんりれすねー」
ショップのなかに色々なものが揃っていることに感動しながら、店を後にする。星幽塔に戻ると、購入したものをもとに、プレゼントを作り始める。
「うっと、こーしちぇ、こーしちぇ……」
コトコは一生懸命に作業に励む。
「こーするろ……れきた！ おはなにょぺんじゃんと！」
そこには折り紙で作られたチューリップとリボンのペンダントが出来上がっていた。彼女は１０月にこっそりお邪魔した保育園で『お誕生会』というものを知ってから、リリエルの誕生日を祝おうとずっと考えていた。
「おはなにょうしろに、りりえうたんのおかおかくれす！」
コトコはペンを取ると丸の中にぐるぐるを３つ、そして爆発した金色の髪、最後に爆発した羽根を描いた。
「おたんじょーかいのときは、かんむいとおかおのぺんじゃんとするんれすもんにぇー」
どうやら祝われる人の写真が入った紙製ペンダントを真似たもののようだ。コトコはそれを大事に抱えてリリエルの働く店へ向かった。
＊ ＊ ＊
慌しかった『Barアストラル』の店内も、数人の客が残る程度になった。
「ふぅ……」
リリエルは小さくため息をついた。
店の外ではちょうどメリィ・ランページとコトコが鉢合わせしていた。
「あ、めりたん！」
２人は話していくうちに、どちらもリリエルの誕生日を祝うつもりでここに来た事を知る。それなら、と一緒に入店する。
「いらっしゃいませ……あ、メリィちゃん！ コトコちゃん！ いらっしゃいです！ 今日は何を食べていきますかー？」
リリエルは疲れを感じさせない笑顔で２人を出迎える。
「今日はご飯を食べにきたんじゃないの。リリエルに会いにきたんだ」
「え？ 私に用事ですか？」
２人はリリエルの前に立つと口を揃えて言った。
「リリエルー！！ 誕生日おめでとーっ！！」
「りりえうたーん……うへへ、おたんじょーび、おめれとなのれす」
リリエルは少し呆然としながら、思い出すように言葉を発した。
「お誕生日おめでとう……？ ああ！ そういえば私、今日が誕生日でした！ すっかり忘れてましたね、２人ともお祝いありがとうございます」
残った客たちもささやかな拍手を送る。リリエルは少し恥ずかしそうに顔を伏せた。
「プレゼントもあるのよ！」
そういってメリィは自分のバッグを漁る。
「超絶めでたい日だから、あたしいろいろ考えたんだー！ なにあげよっかなって！」
するとバッグからなにやら大きな塊がでてきた。
「悩んだんだけどー……わたしも、リリエルに倣ってごはん作ったんだ！ じゃーん！！ 特大おにぎり！！」
それは米をぎゅっと押し固めた、やや不恰好なおにぎりだった。特大というだけあって、相当な大きさだ。
「リリエルみたいに上手くできなかったけど、愛情はたっくさん込めたんだ！」
メリィはリリエルにおにぎりを渡すと、彼女はそれを口に運んだ。大きさも形も規格外なおにぎりだが、とても幸せな味がした。
「かんむいかぶっちぇくらしゃい、ぺんじゃんとも！」
メリィの次に、コトコも用意してきたプレゼントを渡す。リリエルは冠を被り、ペンダントを身に付けた。
「プレゼント……本当に嬉しいです！ ありがとうございます！」
再び拍手が起こる。すると店のマスターもやってきて、そっとプレゼントを渡す。
「え？ マスターもお祝いをくれるんですか！？ うわぁ♪ ありがとうございます！ えへへ……誰かにお祝いしてもらえるのって嬉しいですね♪」
リリエルは心の底から幸せそうに微笑んだ。
「それれは、おたんじょーびのひちょをおうたれ、おいわいしましょー」
コトコが誕生日の歌を歌い始めると、その場に居た皆も歌いだした。
歌い終わると、改めて皆がリリエルの誕生日を祝福した。
あとがき
担当マスター：
星織遥
ファンレターはマスターページから！
この度は、シナリオへのご参加ありがとうございました！
皆さん、お誕生日おめでとうございます。
素敵な時間を過ごしていただけたら幸いです。
改めて、この度はありがとうございました！
▼運営部より
11月が誕生日のＰＣさんの年齢加算、らっかみ！タイムの「12月」への移行は、近日中に行われる予定です。
もうしばらくお待ちくださいませ。
皆さん、お誕生日おめでとうございます。
素敵な時間を過ごしていただけたら幸いです。
改めて、この度はありがとうございました！
▼運営部より
11月が誕生日のＰＣさんの年齢加算、らっかみ！タイムの「12月」への移行は、近日中に行われる予定です。
もうしばらくお待ちくださいませ。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2019年12月20日
- 参加申し込みの期限
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- 2019年12月27日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2019年12月27日 11時00分
