【寝子祭2nd】『Nekos・eminyas』｜リアクション

【寝子祭2nd】『Nekos・eminyas』

☆えみにゃーず、打ち上げにゃ！

　寝子祭への出店は、大盛況の内に終わった。
　後片付けを恙なく終え、その日の夜に催された任意参加形式の打ち上げも、大賑わいだ。
「皆に楽しんでもらえたみたいで、私も嬉しいわ」
　と、ジュースの入った紙コップを手に、恵御納理沙はふくふくと微笑し、
「私もだ。手伝いに参加できたことを、嬉しく思う。……皆に感謝だな」
　と、恵御納久隆も真摯に頷いた。
「お父さん、お母さん！」
　仲睦まじい夫婦の元へと、愛しい娘――恵御納夏朝が駆けてくる。
「あらあら。夏朝ちゃん、どうしたの～？」
「その……皆が、僕に乾杯の音頭を取ってほしいって……」
「いいじゃないか。気乗りしないわけじゃないのなら、行ってきなさい」
「その絵は、私が大事に預かっておくわ～」
　ありがとう、と夏朝が理沙へと手渡したのは、占い師姿の夏朝を描いた１枚の絵。
　お客として『Nekos・eminyas』を訪れた旅鴉月詠が、閉店後、夏朝に贈ったものだ。
「じゃあ、行ってくるね……！」
　共に一つの店を作り上げた仲間達の元へと急いで、夏朝は声を張る。
「皆、本当にありがとう……！」
　挨拶を続けながら、夏朝は、胸の内に願った。
（来年の寝子祭も、皆が楽しめるお祭りになりますように！）
　そしてそれと全く同じ願い事を、久隆も、理沙も、その胸に確かに煌めかせる。
　夏朝の制服のポケットの中で、小さな紙切れがかさりと音を立てた。

　――僕にとっても素敵な時間だったよ、夏朝。

　それは、夏夜が猫タロット占いの館のテーブルに残したメモ。
　ごく簡易なそれは、けれど、夏朝の胸を膨らませるのに十分な品だった。
　弟の無邪気な眼差しも、どこからか感じるような気がする。
「それじゃあ……乾杯！！」
　夏朝の声に合わせて、沢山の紙コップが、元気いっぱいに、高く掲げられた。

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あとがき

担当マスター：巴めろ
ファンレターはマスターページから！

お世話になっております、ゲームマスターの巴めろです。

まずは、猫タロット占い＋喫茶の館『Nekos・eminyas』の皆さま、及びお客さま、
本当にお疲れさまでした＆ありがとうございました！
優しくあたたかい素敵な催しに関わらせていただけたこと、心より嬉しく思っております。

表に出る方も、裏方を務める方も、お客さまも。
全員が主役！　と気を配り、執筆に当たらせていただきましたので、
リアクション、お楽しみいただけましたら、例えようもなく嬉しいです！
心に残る思い出となっておりますことを、真摯に願っております。

重ねてになりますが、この度は、本当にありがとうございました！

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