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別れの空
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星ヶ丘のマンションの一室。ゆったりとした衣服に身を包んだ
深林 真瞭
はソファーに深々と座っていた。乏しい表情で仄明るいレースカーテンを眺めている。
徐々に身体が真横に倒れてゆく。その末に肘掛けに頭を預けた。長い黒髪が顔に掛かる。手で掻き上げる仕草が億劫と言わんばかりの態度で過ごす。
溜息が漏れた。顔にしな垂れ掛かる髪を気だるげな手で押し上げた。再びの溜息のあと、覇気のない目を手前のテーブルに向ける。目に留まったヴァイオリンケースに手を伸ばす。指先が宙を掻いても届かない。力尽きたようにぱたりと落ちた。
そっと瞼を閉じる。安らかな眠りは訪れず、眉間に薄っすらと皺が寄った。
怒ったような表情で上体を起こす。テーブルには複数のエアメールが置かれていた。ソファーから腰を浮かして一掴みにした。
真瞭はソファーに座り直す。一通の手紙を手に取った。読み進めていく程に表情が引き締まってゆく。
読み終わると綺麗に畳んで膝の上に置いた。封筒には楽団の名が記されていた。ウィーンに留学していた時に知り合った恩師が所属している。
「私は
自由の身
。今ならオファーを……」
先の言葉が出て来ない。他の手紙にもざっと目を通し、一纏めにしてテーブルに戻した。
「……そうよ」
一言で動き出す。床の一隅に置かれていた箱を抱え、テーブルに置いた。封を解いて中に収められていた私物を取り出した。
手にした契約書に冷めた視線を送る。
「もう、必要ないわね」
購入したシュレッダーで処理した。契約書は細かく裁断されて底の方に降り積もる。土混じりの雪のようだった。
「どうせなら」
シュレッダーは稼働し続ける。思い出の品を次々と呑み込んでいった。
最後となった。真瞭は楽譜に目を落とす。補足の言葉が余白にびっしりと書き込まれていた。
「懐かしいわ」
楽譜を摘まんではシュレッダーに掛けた。思い出は全て原形を留めず、内部で雪となった。
顔を上げた。明るいレースカーテンに向かう。合わせ目に手を入れて開く。反射的に目を細めてバルコニーに出た。
見上げた空は青かった。下ろしていた両手が自然に開く。陽光と風を全身に受けた。
「すっと軽くなるみたい……」
柔和な顔で部屋に引き返す。間もなく背筋を伸ばして戻ってきた。手にはヴァイオリンと弓を持っている。
真瞭は一礼した。青い空に輝く太陽は惜しみない光を浴びせる。
晴れやかな顔で姿勢を正す。速やかにヴァイオリンを構えた。弦に弓を添えて緩やかに弾き始める。
身体が曲に乗ってたおやかに揺れる。口端には笑みが浮かび、弓の動きが加速を始めた。
メドレーのように曲を繋いでいく。身体は躍動し、風を孕んだ黒髪が易々と解けた。
弾き終ると真瞭は青空に目を向けた。
「退団しても曲は私の中に残っているわ。どこにいても……」
果てのない青に語り掛ける。
言葉は不要となった。
ただ、無心となって青い空を見続けた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年11月18日
参加申し込みの期限
2019年11月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年11月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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