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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
幸せの白猫
「わぁ、可愛い白猫さんだ！ 尻尾が二股……猫又さんかな？ 赤いお目目も素敵だね……！」
恵御納 夏朝が気付いた時。その白い猫は彼女の近くへと既にいた。
白い毛の赤い目を光らせた猫。その尻尾は二つに別れているのを隠す様子もなく見せている。
夏朝がその猫に気付いた後も、白猫は夏朝の顔を見上げるだけで特に逃げようともしない。それどころかリラックスしたように欠伸さえしていた。
その様子を見て夏朝はとてもとても撫でたい衝動に駆られるが、寸でのところで何とか思い止まる。
（わぁ……。可愛い……撫でたい……もふもふしたい……。でも、驚いちゃうかもしれないから、我慢、我慢……）
しかし、夏朝の表情は実のところ緩み切っており彼女が心でどんな事を考えているのかは丸わかりである。
「あっ」
すると、不意に白猫はどこかへと向けて歩きだす。
この白猫の事がすっかり気になっていた夏朝は、脅かさないように注意をしながらもそっと後を付いて行く。
（うーん。動画とか写真とか撮っても大丈夫かな？）
そう思いながら、試しに夏朝はスマホのカメラを向けてみると白猫は視線こそ一瞬カメラの方へと向けたが、特に嫌がるような素振りは見せない。
その様子に安堵の息を吐いてから、夏朝は写真や動画を撮り始めた。
「あれ……？」
だが、撮った写真をチェックしようとして気付く。写真も動画も二股になっている尻尾だけは写っていない事に。
二股の尻尾は特異な猫の証。もしかしたら、何かしらの力で写らないようにしているのかもしれない。
（でも、肝心の猫さんはきちんと撮れてるし問題ないね）
そして、再びカメラを向けて白猫の写真や動画を撮り続ける夏朝。
それはとある店に着くまで続くのであった。
「ここは……雑貨屋さん？」
夏朝が中を覗いたり、店名の看板を見たりする限りは雑貨屋で合っているようだ。
だが、夏朝にはこの店に来た覚えはなかった。ねこシール補充の都合で雑貨店等にはあちこち行っているが、こんなところに雑貨屋があるとは初めて知った。
「後でまた来るかもだし、外観の写真撮っておこう」
外から店の写真を撮って、それから夏朝は店の中へと足を踏み入れる。
先程の白猫はこの店の前で姿が見えなくなった。だから、もしかしたら中にいないかなと色々見て回るがどうにもいないようだ。
そうしていると、夏朝は一つの商品を発見した。
「うわぁ、これ可愛い……」
それは懐中時計だ。それも猫の形を模ったものである。あまり雑貨屋で見るようなものではなく、実際夏朝は今まで見た事はなかった。
（少し高い……けど、もしかしたら二度と手に入らないかも……）
それは予感と言うものなのかもしれない。ここで買わなければもう出会う事のない物ではないのかと言う、漠然とした感覚が夏朝の胸に広がっているのだ。
それにあの白猫がここに連れて来た事にはきっと意味があると夏朝は考えていた。白猫の恩恵もあると信じて思い切って購入する事を決意する。
その後、更に何か気になる商品はないかと店の中を彷徨う夏朝。どうやら今日は多少の散財を覚悟したようである。
（一期一会、って言葉もあるし……！）
そう思いながら、別の棚にあった商品を手に取る夏朝。店を出るのはもう暫くかかるようだ。
「ない……」
夏朝は手に持っているスマホを見ながらそんな言葉を零す。
スマホの画面に表示されているのは寝子島の検索サイトで、検索をしたのはあの日の雑貨屋の店名だ。
何故、こんな事をしてるのか。実はあの後、同じ道を辿って例の雑貨屋に行こうとしても辿り着かなかったのだ。
だから、検索サイトを使って調べているのだが、そちらでも情報は出てくる事はなかった。
（もしかして、白猫さん……一時だけ、平行世界の寝子島に案内してくれたのかな？）
そう。もし、これに原因があるとすればきっとそれは白猫にあるのだろう。
また会えるかどうかは解らない。でも、会いたいなと夏朝は思った。
（本当にありがとう、不思議で素敵な白猫さん！）
恵御納 夏朝が気付いた時。その白い猫は彼女の近くへと既にいた。
白い毛の赤い目を光らせた猫。その尻尾は二つに別れているのを隠す様子もなく見せている。
夏朝がその猫に気付いた後も、白猫は夏朝の顔を見上げるだけで特に逃げようともしない。それどころかリラックスしたように欠伸さえしていた。
その様子を見て夏朝はとてもとても撫でたい衝動に駆られるが、寸でのところで何とか思い止まる。
（わぁ……。可愛い……撫でたい……もふもふしたい……。でも、驚いちゃうかもしれないから、我慢、我慢……）
しかし、夏朝の表情は実のところ緩み切っており彼女が心でどんな事を考えているのかは丸わかりである。
「あっ」
すると、不意に白猫はどこかへと向けて歩きだす。
この白猫の事がすっかり気になっていた夏朝は、脅かさないように注意をしながらもそっと後を付いて行く。
（うーん。動画とか写真とか撮っても大丈夫かな？）
そう思いながら、試しに夏朝はスマホのカメラを向けてみると白猫は視線こそ一瞬カメラの方へと向けたが、特に嫌がるような素振りは見せない。
その様子に安堵の息を吐いてから、夏朝は写真や動画を撮り始めた。
「あれ……？」
だが、撮った写真をチェックしようとして気付く。写真も動画も二股になっている尻尾だけは写っていない事に。
二股の尻尾は特異な猫の証。もしかしたら、何かしらの力で写らないようにしているのかもしれない。
（でも、肝心の猫さんはきちんと撮れてるし問題ないね）
そして、再びカメラを向けて白猫の写真や動画を撮り続ける夏朝。
それはとある店に着くまで続くのであった。
「ここは……雑貨屋さん？」
夏朝が中を覗いたり、店名の看板を見たりする限りは雑貨屋で合っているようだ。
だが、夏朝にはこの店に来た覚えはなかった。ねこシール補充の都合で雑貨店等にはあちこち行っているが、こんなところに雑貨屋があるとは初めて知った。
「後でまた来るかもだし、外観の写真撮っておこう」
外から店の写真を撮って、それから夏朝は店の中へと足を踏み入れる。
先程の白猫はこの店の前で姿が見えなくなった。だから、もしかしたら中にいないかなと色々見て回るがどうにもいないようだ。
そうしていると、夏朝は一つの商品を発見した。
「うわぁ、これ可愛い……」
それは懐中時計だ。それも猫の形を模ったものである。あまり雑貨屋で見るようなものではなく、実際夏朝は今まで見た事はなかった。
（少し高い……けど、もしかしたら二度と手に入らないかも……）
それは予感と言うものなのかもしれない。ここで買わなければもう出会う事のない物ではないのかと言う、漠然とした感覚が夏朝の胸に広がっているのだ。
それにあの白猫がここに連れて来た事にはきっと意味があると夏朝は考えていた。白猫の恩恵もあると信じて思い切って購入する事を決意する。
その後、更に何か気になる商品はないかと店の中を彷徨う夏朝。どうやら今日は多少の散財を覚悟したようである。
（一期一会、って言葉もあるし……！）
そう思いながら、別の棚にあった商品を手に取る夏朝。店を出るのはもう暫くかかるようだ。
「ない……」
夏朝は手に持っているスマホを見ながらそんな言葉を零す。
スマホの画面に表示されているのは寝子島の検索サイトで、検索をしたのはあの日の雑貨屋の店名だ。
何故、こんな事をしてるのか。実はあの後、同じ道を辿って例の雑貨屋に行こうとしても辿り着かなかったのだ。
だから、検索サイトを使って調べているのだが、そちらでも情報は出てくる事はなかった。
（もしかして、白猫さん……一時だけ、平行世界の寝子島に案内してくれたのかな？）
そう。もし、これに原因があるとすればきっとそれは白猫にあるのだろう。
また会えるかどうかは解らない。でも、会いたいなと夏朝は思った。
（本当にありがとう、不思議で素敵な白猫さん！）
あとがき
担当マスター：
昂祈
ファンレターはマスターページから！
昂祈です。
幸せの白猫のリアクションをお届けいたします。
幸せというのは人によって違いまし、何だったらその時その時で違う事もありますね。
例えば、今これが食べたいと思って、もしそれを食べる事ができたら幸せを感じる事が出来たりする事もあると思います。
幸せの形は変わる事もあるとは言え、ちょっとした事で良いので毎日感じる事が出来たら良いなぁと思っていたりします。
さて、今回はここまでという事で。
それでは、この度のシナリオにご参加頂きありがとうございました！
幸せの白猫のリアクションをお届けいたします。
幸せというのは人によって違いまし、何だったらその時その時で違う事もありますね。
例えば、今これが食べたいと思って、もしそれを食べる事ができたら幸せを感じる事が出来たりする事もあると思います。
幸せの形は変わる事もあるとは言え、ちょっとした事で良いので毎日感じる事が出来たら良いなぁと思っていたりします。
さて、今回はここまでという事で。
それでは、この度のシナリオにご参加頂きありがとうございました！
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2019年11月06日
- 参加申し込みの期限
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- 2019年11月13日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2019年11月13日 11時00分
