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幸せの白猫
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「おば様? 大丈夫?」
「大丈夫よ♪」
伊藤 美緒
が少し心配そうに隣を歩く
伊藤 恵美
に尋ねれば、恵美が明るく答えた。
何故、美緒が心配そうにしているのかと言えば現在、恵美が身重であるからだ。まだ恵美のお腹は少し目立つ程度ではあるのだが、それでも何かあったらいけないという思いが強いのだろう。
恵美からすれば妊娠していても適度に身体を動かす必要があると考えており、散歩くらいならば大丈夫だろうと出かけているわけだが周囲からすれば心配にもなるというものだ。
「あら、白猫?」
「え?」
ふと恵美が少し離れたところでこちらをジッと見ている白猫に気付いた。
だけど、その白猫はどうにも不思議な雰囲気があるように恵美には感じられる。それに、気のせいだろうか。本来は一本の筈の尻尾が二本あるように見えたような。
暫く見ていると、白猫は背中を見せて歩き出す。だが、少し歩いたところでこちらに振り返るその様子は、まるで付いてこいと言っているかのようだ。
「ふふ。良いわ、面白そうだからついて行きましょ♪」
そう呟くと恵美はその白猫の後を追うように歩き始めた。
(ええ~!?)
それを見た美緒は当然の事ながらも驚きの声を心の中で上げるも、こんなところで身重の恵美を一人に出来るわけもなく一緒に白猫の後を追うという選択肢しか選べない。
その白猫の歩く姿はどうにも猫らしいとは美緒には思えなかった。この猫は堂々と道のど真ん中を歩いてるのだが、飼い猫でも大抵の猫は道の側を歩いている。
それに、今歩いている道も少し妙であった。元々が散歩が目的である為、家からはそんなに遠くまで来てはいない筈なのにどうにも全く見慣れない道なのだ。
(さっきのところから歩いててこんな道に出る筈がないんだけど……)
警戒するように周囲を見ても、見慣れないという事以外には特に何もなく、人の気配もない。
そうして暫く歩いていると、開けたところへと出てコンサートホールらしき建物へと辿り着いた。
「こんな場所にコンサートホールなんてあったんだ……」
「うーん。いえ、私の記憶違いでなければなかったと思うのだけど」
美緒がぽつりと呟くとそれに答えるように恵美が言う。
では、果たしてこのコンサートホールは一体? と二人で首を傾げていると突然後ろから話しかけられる。
「少しよろしいですか?」
見た目から判断できる年齢的に二十代後半から三十代前半くらいであろう男性。その手にはチケットらしき物を二枚持っていた。
「えっと。私達に何か?」
「実は今日、コンサートを見る予定でいたのですけどね。急用が出来てしまいまして。お金は要りませんのでもしよかったら」
美緒が尋ねると、男性はそう言って二枚のチケットを差し出して来た。
「え、でも……」
「どうせこのままでは無駄になってしまいますから」
「はぁ……」
どうしようか美緒は考えていたが、差し出されたチケットを見てその様子は一変する。
「これって前見てたあのアニメの!? 場所も遠いしお金も無くて行けなかったけどこのライブ見たかったんですっ」
「え、嘘っ!」
美緒が思わず上げた言葉を聞いて、恵美もまた驚きの声を上げる。
そのチケットは去年放送された某ゾンビアイドルアニメのライブのものであった。
このアニメのライブがある事自体は美緒も恵美も知ってはいたのだが、美緒は本人が告げた理由で行く事が出来ず、恵美はブルーレイ購入の特典による応募をしたが外れていたのだ。
「でも、本当に……って、あれ、いない」
「あら、本当ね。急用があるって行ってたし、もう行っちゃったのかしら?」
二人がチケットから男性へと視線を戻した時、既にそこには彼の影も形もなかった。
確かにチケットに夢中になってはいたが、それでもいなくなった事に気付かないなんてあるだろうか。だが、そんな事を気にする余裕は次の瞬間消える。
「って、美緒ちゃん、いけないわ。これ、もう少しで始まっちゃうわよ!」
「え、本当ですか!? というか、良く考えたらおば様、妊婦なのにライブなんて大丈夫なんですか?」
「大丈夫、これは胎教だから! 早く行きましょう!」
その断言っぷりにそれはおかしくないですか? と思いつつも結局美緒は反論の言葉を思いつかずそのまま二人でコンサートホールへと入る事に。
だが、コンサートが始まってしまえば二人の様子は寧ろ真逆になる。
「はい! はい! はい!」
と、会場にいる大勢の客と一緒に拳を突き上げ飛び跳ねる美緒とそれを横目に大人しく座って観賞している恵美。
確かにライブを見たいとは思っていたが、それでも今の状態で飛び跳ねたりする程恵美は無分別ではなかった。
ライブ中の様子こそ真逆とも言える二人だが、それでもライブそのものに感動するのは同じだ。
正に伝説の始まりとなった作中のライブで披露された曲で感激し、最終話の演出をそのまま再現した際には恵美でさえも大きく驚きを露わにする等堪能をしていた。
そして、ライブは終わりを迎え――。
「あー、楽しかった。……あ、おば様、大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫よ。そう言えば、コンサートホールについたら直ぐにあの白猫、姿が消えたけどもしかして幸運の使いだったのかしら」
よいしょと立ち上がる恵美がそう言うのを聞いて、そう言えば寝子島でこのアニメのライブがあるなんて情報あっただろうかと思う。
このアニメの事が好きである為に、美緒は常に最新の情報をチェックしている筈なのだ。
「うーん。でもまぁ、見れないと思ってたライブが見れたんだから運が良かったって事で良いかもしれませんね」
「ええ、そうね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年11月06日
参加申し込みの期限
2019年11月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年11月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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