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Another World Story
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★星祭りの夜(
恵御納 夏朝
)
水瓶の水を、大地に注ぐ。
とくん、と大地に新たな命が芽生えるのが、夏朝にはわかった。
夏朝は、神々の祝福を受けた地の、守り人のひとりだ。
生命の水を水瓶に汲み、それを大地に施す。
数え切れないほど繰り返してきたその仕事に、けれど夏朝は、飽くことはない。
(だって、生まれてくる命は、いつもあたたかいから)
若い芽の瑞々しい美しさや、咲き誇る花々の愛らしさを思う。
自然、口元に淡く笑みが浮かんだ。
と、その時。
「夏朝!!」
呼ばれて、夏朝は振り返る。
知った声だ。友人で同じく守り人の、
初
の声。
「初ちゃん、どうしたの? お仕事は……」
「あのね、夏朝。忘れてるんじゃないかとは思ってたけど、ほんとに忘れてるなんて……」
初が呆れたような息を吐くのに、夏朝は、「あ、」と小さく声を漏らした。
「思い出した、夏朝?」
「うん……。今日は、星祭りの日だね」
「正解! じゃあ、うい達と約束してたことも思い出した?」
こくり、頷く夏朝の背中を、初が軽く叩く。
「じゃあ、行こ! 一閃お兄ちゃんも、あっちで待ってるから。ね?」
※
星祭りの夜には、藍色の空から星が降る。
それは、神々から守り人達への贈り物だ。
きらり、きらり。
星は夜空に光る軌跡を描いて、守り人達の元へと落ちてくる。
その内の一粒を、夏朝はそっと拾い上げた。
「夏朝、何色?」
「黄色だよ。ほら、すごく綺麗」
初に手の中のそれを見せたあとで、ぱくり、と夏朝は星を食べる。
甘くて、泣きたくなるほど優しい味が、口に中に広がった。
「蜂蜜味だ」
「ういのはね、苺味だったよ」
「一閃さんは?」
「メロンソーダ」
「ええー! ういもそれ、食べたかったなぁ」
従妹が口を尖らせるのに、
一閃
は軽く笑い、夏朝へと眼差しを向けた。
笑みに、笑みが重なる。
「夏朝。金色の星を捕まえる準備はできているか?」
一閃の言葉に、夏朝はこくんと頷く。
金色の星は、星祭りの夜に落ちてくる星の中でも、一等特別だ。
金色の星は、他の星のように美味しくは食べられない。
けれど、もしもそれを捕まえられたなら。
金色の星は、願い事を一つ、叶えてくれるのだ。
「金色の星、夏朝のところに落ちてきたらいいね」
初が、「願い事を叶えるのは自分だ!」なんて言い出さないのは、夏朝の願いを知っているから。
初と一閃は、夏朝の願い事が叶うことを、友人として祈ってくれている。
「……2人とも、ありがとう」
夏朝が小さく告げた、その時だ。
一際明るい星が夜空を飛んで、飛んで――その星は、夏朝が広げた手のひらに収まった。
「金色の星!!」
初が声を跳ねさせる。
夏朝の心臓は、生命の水が大地に新たな命を生む時のように、とくんとくんと音を立てた。
――一閃さん、初ちゃん。あのね、僕、夢を見るんだ。
――……夢?
――うん。僕の隣に、僕にそっくりの女の子がいる夢。
――夏朝にそっくりの女の子かぁ。うい、その子とも友達になれるかな?
――なれるよ、きっと。水瓶もね、2人で、1つずつ運ぶんだ。お喋りしながら。
――それは、素敵だな。
――僕、その子に会いたいな。夢の中の女の子に会いたいなんて、変かな?
――変じゃないって! ねえ、お兄ちゃん?
――ああ、少しも変じゃない。
――良かった。いつか、会えたらいいな。
――いつか、じゃなくて、すぐに会えるかもよ?
――え?
――もうすぐ、星祭りの夜だからな。
2人の友人の言葉を、思い出す。
「ほら、夏朝」
と、一閃がそっと促した。
夏朝は、一つ大きく深呼吸をして――確かな声で、願い事を口にする。
「天上の神様達。僕を、夢の中の女の子に逢わせて!」
手の中の星が、眩い光を放った。
目が、眩む。
そして、次の瞬間には――。
※
星祭りの夜は終わり、夏朝は今日も、水瓶の水を大地に注ぐ。
「……あ。今、とくんって音がした」
「新しい命が生まれる音なんだよ、夏夜ちゃん」
「へえ……すごいね」
夏朝にそっくりの少女――夏夜がぽつりと呟くのに、夏朝はふわりと微笑んだ。
「お仕事が終わったら、初ちゃん達に会いに行こうね」
「構わないよ。2人ならきっと、すぐに終わるだろうしね」
水瓶を一つずつ抱えて。
夏朝と夏夜は顔を見合わせて笑い合い、また、自分達の仕事に戻った。
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担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年10月29日
参加申し込みの期限
2019年11月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年11月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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