this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
10月の☆ハッピーバースデー
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
つぎへ >>
●10月24日
その日、
恵御納 夏朝
は、友人の
八神 修
とシーサイドタウンで待ち合わせをしていた。
(今日は八神君とお友達の誕生日プレゼントを買いに行くんだ。いいものが見つかるといいな)
秋の高い空が広がるシーサイドタウンで、夏朝はショーウィンドウに映り込んだ自分の姿をちらと見る。
お気に入りの猫柄のロングスカートの裾が風にはためいている様子に、夏朝は秋だなーとぼんやり思う。
修はきっかりと時間通りにやってきた。
「すまない。待たせちゃったかな」
「ううん、僕が少し早くつき過ぎただけ。こっちこそわざわざお買い物につきあってもらってごめんね」
共通の友人のためとはいえ、わざわざ時間を割いてつきあってくれた友人に夏朝は礼を言う。
「いえいえ。仰せとあらば、どこへでもお供しますよ、お姫さま」
そんな夏朝を気遣わせまいと、おどけて言う修の心配りに夏朝は自然と微笑む。
「ありがとう。それじゃあ行こうか」
「ああ。いいプレゼントが見つかるといいな」
「うん」
そう言って、二人は街を歩きだす。
じつは、この日、夏朝が買い物のお供に修を選んだのには『共通の友人がいる』以外にもうひとつ理由があった。
だが、それはまだ秘密である。
* * *
修と夏朝は、まずシーサイドタウンの雑貨屋をいくつかまわってみることにした。
「僕、いくつかいいお店を知ってるから。八神君にも紹介するね」
「ああ、助かるよ」
夏朝に案内され、修はいくつかのショップを巡った。
ねこグッズあつめが趣味な夏朝らしく、案内されたお店はいずれもセンスが良い商品を揃えていた。
「プレゼントは、お勧めのぬいぐるみとかも考えたんだけど……やっぱりタオルとかハンカチみたいな、実際に使えて、使い心地がいいものが良いかなって……」
夏朝は、以前から考えていたらしいプレゼント選びのプランを修に伝える。
「ああ、それはいいな」
夏朝の提案は名案に思えた。
さらにそこから、修はひとつのアイデアを思いつく。
「そうだ。彼女に贈るなら、タオルハンカチのケーキバスケットなんてどうかな?」
そう言いながら、修は以前にバイクショップで粗品として貰った、ケーキバスケットの写真を夏朝に見せた。
「くるくるって巻いてロールケーキみたいにして籠に詰めるんだ。真ん中の2個は鮮やかに細工して、猫にして」
「わあ、可愛い! 凄くいいんじゃないかな」
夏朝はスマホの画面に表示された、ケーキバスケットを見て、焦げ茶色の瞳を輝かせた。
「よし。じゃあ、まずは材料を買い揃えよう。作り方は、これを貰ったときに覚えたから、材料さえあれば今からすぐにでも作れる。ただ少し時間がかかってしまうが……」
「あ、大丈夫。僕はそのあたりで商品を見ているから」
「わかった。じゃあ、完成したら、また声をかけるよ。そうだ、よかったら、恵御納の分も作ろうか?」
「わあ、嬉しいな。うん、ぜひお願い」
「任せてくれ。きっと気に入ってもらえるものをつくるよ」
そう言って、修はすぐに二人分のバスケットの制作に取り掛かった。
* * *
修がバスケットの制作を開始する様子を横目に、夏朝はこっそりと店を抜け出すことにした。
(今ならこっそり買いにいけばバレないよね……?)
じつは、夏朝はさっきからこのような別行動できるチャンスを狙っていた。
というのは、じつは今日––10月24日は八神修の誕生日であり、夏朝は彼にもサプライズでプレゼントを用意する心積もりであったのだ。
(八神君、喜んでくれるといいな)
そう思いながら、夏朝が購入したのは、まねき猫がパワーストーンを持つ『お守りキーホルダー』だ。
(前にも似たようなものを買ったことがあるんだけど、今回はこれを八神君に。気に入ってくれるといいな)
買い物を済ませると、夏朝はそそくさと修が待つ場所へと戻ることにした。
せっかくのサプライズなのだから、気づかれないようにしなければ意味がない––。
* * *
その頃、修は夏朝の行動にはまるで気づく様子もなく、真剣にバスケット制作に取り組んでいた。
(そうだ。せっかくだから、飾りに紙皿とカトラリー(食器)も入れておこう。デザインは大事だからな。おっと、ちゃんとリボンも結ばないとな)
と、速度は当然として、クオリティにも抜かりはない。
かくして、夏朝が戻ってくるまでのわずかな間に、修は2つのケーキバスケットを完成させてみせた。
「……八神君、上手くいきそう––って、わあ、凄い……!」
夏朝は、戻ってくるなり、出来上がったバスケットを見て驚きの声を上げた。
「どうかな? 飾りに紙皿とカトラリーもつけてみたんだが」
「うん。凄くいいよ。僕にもひとつくれるんだよね? ありがとう! きっと彼女も喜んでくれると思う」
それは、夏朝の心からの言葉だった。
それが伝わり、修も自然と顔が綻んだ。
「よし。これで今日の買い物は終わりかな?」
「あ、そうだ。せっかくだから、このあとちょっと寄っていきたいところがあるんだけど」
「寄って行きたいところ?」
そう言って、夏朝が修を連れて行ったのは––神社だった。
「ああ、あの猫さん可愛い……!」
と、夏朝はいつ間にかすっかり猫を愛でるモードに入っている。
そう。この神社は、猫がたくさんいることで有名で、じつは修も何度もやってきていた。
そのせいか、人の気配に姿を隠していた猫達が次々と現れ、瞬く間に夏朝と修は文字通りの意味で猫まみれになった。
「もう冬毛になったかな? それともまだ換毛期かな?」
「冬毛になるんだね。なら、ブラッシングをしてあげないとな……」
と、修はどこからともなく2本のブラシを取り出した。
「……八神君、準備がいいね!」
「こんなこともあろうかと思ってさ」
そうして、二人はしばし無数の猫たちと楽しい時間を過ごした。
* * *
そして、そろそろ帰ろうかというときのこと。
「八神君、お誕生日おめでとう!」
「えっ?」
夏朝からおもむろに差し出されたプレゼントに、修は目を見開いた。
「……驚いたな。俺にも用意してくれてたのか」
「じつは、さっき、八神君がバスケットを作ってくれてたときに買ってきたんだ」
「……そうだったのか。ありがとう」
まず素直な驚き、そして次に純粋な喜びがこみあげてきて、自然と修の顔がほころぶ。
「開けてもいいかな?」
「うん」
夏朝の許可を得て、プレゼントの中身を確かめる。
そこには、小さなオパールを持った、まねきねこのキーホルダーが入っていた。
「『御守り長毛猫キーホルダー(オパール)』だよ。これからの八神君に幸せと癒しが訪れますようにって」
「……ありがとう。本当に嬉しいよ」
夏朝の言葉や表情から、本当に考えて選んでくれたことが修にもよく伝わった。
だから、それをかみしめるように、修はぎゅっと胸のあたりでキーホルダーを握りしめた。
「あ、それと前に貰ったお土産のお返しの『さくさく寝子島クッキー』も……!」
「ありがとう。美味しく頂くよ」
キーホルダーもクッキーも、修は大事そうにしまった。
「それじゃあお祈りして帰ろうか」
夏朝は、それから修と並んで、神社でお祈りをした。
(八神君や、僕が幸せになってほしい皆にとって良い1年になりますように……!)
夏朝は、神様にそんな率直な祈りをした。
もちろん猫達にとっても幸せな一年になるよう祈ることも忘れない。
修も、同じように、皆の幸福を願った。
(良い友達をもって、俺は幸せものだ。皆にも、今の俺が感じているのと同じか、それ以上の幸せが得られる一年でありますように)
心からそう願わずにはいられないほど、その日は修にとって想い出深い誕生日となった。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
10月の☆ハッピーバースデー
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年10月07日
参加申し込みの期限
2019年10月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!