【演劇祭】劇団ねこよろず　マスコット猫の秘密？｜リアクション

【演劇祭】劇団ねこよろず　マスコット猫の秘密？

○打ち上げ

　劇団ねこよろずの皆は寿司『猫楽』の店に集まっていた。
　１００円でガチャを回し、カプセルに入っている紙片に書かれているネタをいただけるという趣向で、最近は『ガチャ寿司』の名のほうが通りがいい。
「素晴らしい舞台だった。みんな、お疲れさま！　先生もありがとうございます」
　修が皆の顔を見ながら言う。
「こちらこそ。僕も楽しませてもらったよ」
　黒崎先生が微笑む。
　あの後、子供達に「大魔王だ！」と指さされ、嬉しいやら恥ずかしいやら複雑な気持ちだったらしい。

　皆は１０００円で１１連回せるお得なガチャを回す。
「わーい、さっそく引いてみるです！　ソフトドリンク……お茶をお願いするのです」
「やるやる！　わあ、お寿司屋なのにタピオカミルクティー？」
「ガチャのお寿司ですか……たこやタマゴがあればいいのですが」
「わあ、タマゴだ！　よかったね、月ちゃん」
「私のは……アサリの味噌汁？　美味しそう」
「僕のは……ソフトドリンクか。烏龍茶をお願いします」
「俺はタラのアラ汁だな」
「えっ、メロン？！」

「なぜ執事さんが……？」
　ソフトドリンクを給仕しに現れた執事さんに驚いたり。
「美味しい！」
　皆はさまざまな結果に驚いたり笑ったり、盛り上がりながらお寿司を楽しんだ。

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