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何でもない日を祝うパーティー!
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「あ、尚樹先生……」
以前にも訪れたことのある《cafe眠り猫》の店内にて。
御巫 時子
はそう声を零して、自然、口元を淡く綻ばせた。
もそもそとクッキーを齧っている
五十嵐 尚輝
先生の傍へ歩み寄れば、
「んむ……」
と、時子に気付いた五十嵐先生は口の中のクッキーをもぐもぐごくんと飲み込んだあとで、
「――こんにちは、御巫さん」
と、仕切り直しのように言った。
「こんにちは、尚樹先生」
にこりとして応じる時子の胸に、ふわふわの温もりが満ち満ちる。
その幸せを噛み締めながら、時子は続けた。
「何でもない日を祝うなんて、珍しいですね」
「そうですね。あ、何でもない日、おめでとうございます」
「おめでとうございます。……でも、私には、今日は何でもない日じゃないんです」
時子の言葉に、五十嵐先生は小さく首を傾ける。
「おや。何か、本物のお祝い事でも?」
「いえ、私にとっては、いつでも特別な日なんです」
「いつでも?」
「はい。小さなことでも、幸せを感じたら特別な日になりますから」
もちろん先生に会えたことは大きな幸せですよ、と付け足せば、
「それは……何だか少し、照れますね」
なんて、五十嵐先生は指でぽりぽりと頬を掻いた。
「ええっと。では、乾杯でもしましょうか? 御巫さん、飲み物は?」
「コーヒーを注文しようかと……」
「では、僕も同じものにしましょう」
パーティーは立食形式で、時子は、飲み物の注文を五十嵐先生に任せると、焼き菓子を取りに向かった。
猫の形のマドレーヌの愛らしさに、頬が緩む。
同じものを幾つか皿に取って、時子は五十嵐先生の元へと戻った。
「尚樹先生も、もし良ければ……」
「どうも。ありがとうございます。……あれ?」
「? どうかしましたか?」
「鳥の形のクッキーがあったでしょう? 御巫さんは、それを選ぶんじゃないかと」
「ふふ。実は、可愛すぎて食べれそうにないなと思って……」
「ああ、成る程」
そんな会話を交わしているうちに、2人分のコーヒーが時子達の元に届く。
小さく乾杯をして、2人はまた、お喋りを再開した。
「先生は、シーサイドタウンへは買い物ですか……?」
「ええまあ、少し用事があって。御巫さんは?」
「私は、パーティーが開かれると聞いたので来たんです。……そうだ、ねえ、先生」
「はい?」
「私には特別な日ですが、先生にとって、今日は何でもない日でしょうか?」
大切な人に会えたこと、こうしてお喋りをしていること、一緒に食事をしていること。
それに、傍にいられることが、時子には格別嬉しい。
(だって、休みの日もお会いしたくなるんです)
そんな願いが今まさに叶っていて、だからこそ時子は、尋ねずにはいられなかったのだ。
さて、当の時子の眼差しを受けた五十嵐先生は、暫し真面目に考え込んで、
「……特別、だと思います」
と、音を紡いだ。
「こうして御巫さんとお話ができるとは、出かけるときには思っていなかったわけですし」
「……嬉しいです。あの、先生にとって、特別な日ってどんな日でしょうか?」
誕生日とか、学校行事のある日?
それとも、好きな実験を好きなだけできる日だろうか?
そんなふうに考えを巡らせていたら、また思案に耽っていた五十嵐先生が、
「……たぶん、御巫さんと同じです。何気ない一日も、きっと、かけがえのないものなんじゃないかな、と」
と、言葉を一つずつ探し出し、拾い上げるようにして言った。
その言葉が、時子の心に柔らかく染み渡る。
「――尚樹先生、」
「はい、何でしょうか」
「その……誕生日に欲しい物ってありますか? 誕生日、11月でしたよね」
「欲しい物……誕生日に、ということは、実験に没頭できる時間、とかは駄目ですよね」
「駄目ではないですが、できれば、物で」
「ふむ……完全に埒外でした。実は、自分の誕生日って、どうも忘れがちで」
ただ、と、五十嵐先生の声が降る。
「もし、誰かが僕の誕生日を祝って、何かを贈ってくれるなら。それがどんな形でも、嬉しいと思います」
具体的な答えが得られなかったのは残念だったけれど、そうですか、と時子はあたたかに微笑んだ。
(何を贈るか悩んでしまいそうですが……でも、考えるだけで楽しいです)
だって、五十嵐先生の目元が優しく細められているのに、時子は確かに気付いたのだ。
だから、11月のその日にこの人はどんな表情を見せてくれるのだろうかと、そんなことを素直に思った。
「……あ。もう、こんな時間ですか」
「特別な日は、時間が過ぎるのが早いですね……」
時子の言葉に、「違いないですね」と五十嵐先生が軽く笑む。
一緒に店を出て、分かれ道までの短い距離を、2人はゆっくりと歩いた。
「お菓子は美味しかったですし楽しい時間も過ごせました。素敵なパーティーですね」
「ええ、僕もそう思います。やっぱり今日は、特別な日になりました」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年08月10日
参加申し込みの期限
2019年08月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年08月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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