秋の遠足　アスレチックで遊ぼう♪｜リアクション

秋の遠足　アスレチックで遊ぼう♪

「今日は待ちに待った遠足の日っす！　いっぱい楽しむっすよ！」
　５年生の剣崎一心も、遠足を楽しみにしていました。
（班を組むみたいっすが……あそこにいるのは、桃井さんっす！）
　４年生の桃井かんなを見つけ、どきどきする一心。
　剣の腕を鍛えてばかりいたせいで女の子との交流は皆無だった一心ですが、かんなは特別な存在でした。
（せっかくの遠足に来たっすから、一緒の班に誘って楽しむっす！）
　思い切って声をかけようと近づきます。
「あの、よかったら、一緒の班にならないっすか」
「……どこに行くの？　班長はいるの？」
　ちょっと考えている様子のかんなに聞かれて、一心は答えます。
「アスレチックとふれあい動物広場に行きたいと思ってるっす。そういえば班長は４年生以上がなるって聞いたっす。もし誰もいないなら自分が班長になるっす！」

「わぁい、遠足だぁー！　皆と一緒に楽しみたいねぇ」
　４年生の曖浜瑠樹は、はしゃいでいました。
「アスレチックでたくさん遊んで、動物たちともふれあうよぉー！　お昼もおやつも、楽しみだねぇ！」
　班分けは誰が一緒でも楽しいと思っている瑠樹ですが、一心の声が耳に入ってきました。
「行き先、一緒だねぇ……オレも一緒の班に入れてもらっていいかなぁ？」
「いいっすよ」
　一心が答えると、かんなも頷きました。
「そうね、他の男子と組むよりはよさそう」
「よろしくお願いするっす！」
「わぁい、よろしくなぁ」
　３人が決まると、そこに他の４年生以下３人の男女も加わって、無事一心を班長とした班が結成されました。
「それじゃあ、先生のところに行ってくるっすね」
　班長は注意事項のプリントなど、先生から受け取るものがあるのです。

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