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御薗井 E セレッソ
は、街で出会って意気投合した人間の少女と自宅に向かっていた。手には焼き立てベーカリーの袋を下げている。
「このパン、1個だけしか残ってなかったけど、セレッソちゃんと一緒に食べられることになってよかったよ」
「ワタシもよ! 今日はお友達が増えて嬉しいワ! 家にとっても美味しいジャムがあるノ。このフランスパンに合うと思うワ!」
少女はセレッソが狼人間であることを知らない。びっくりした時等に耳が出ないように頭巾を被っていたのもあり、まだバレていなかった。
狼人間は人間を襲って食べると恐れられているし、実際にそういうタイプの狼人間もいるが、セレッソは人間とはできれば仲良くしたいと思っていた。
(ワタシの正体を知ったら嫌われないカシラ?)
少女と友達になれたのは嬉しいし楽しいけれど、心の片隅にちょっとだけ不安がある。
「きゃっ……!」
そこで、少女が小さく悲鳴を上げた。驚いて彼女の視線を追うと、前方にマントを羽織ったミドルな男性が立っていた。マントの下はタキシードで、口の両端からは牙が伸びている。一目でそうと分かる吸血鬼だ。
「ふふふ……お嬢さん達、吸血鬼にならないかね」
「……!」
獲物と定められたからだろう、体が動かなくなる。だが、それは一瞬で、狼人間のセレッソはすぐに呪縛から自由になった。
「ならないワ! お高くとまってるのはあまり好きじゃないノ!」
動けないままに立ち尽くしている隣の少女をちらりと見て、心を決める。
「ワタシは狼人間ナノ!! 満月の夜に変身だってできちゃうノ! ガウガウー!」
頭巾を脱ぎ、狼に変化する。「セレッソちゃん……!?」という驚愕の声が聞こえた。
(ケンカするのは好きじゃないケド、お友達が傷つけられたりするのはもっと好きじゃないワ!)
唸ると、思念として言葉を受け取った吸血鬼は、どこか紳士的とも言える笑みを浮かべた。
「そうか。では同じ種となればお友達になれるな」
(な、ならないワヨ!)
お友達という単語に、セレッソは少し動揺した。直後、吸血鬼が攻めてくる。蝙蝠になって突進してくる速度はかなりのものだ。ぎりぎりで避けて人型に戻ると、彼女は急いで自分の髪の毛を引っ張った。痛みと共にろっこんが発動し、移動速度が大幅に上がる。ダメそうなら逃げるが、痛いのは嫌いだし出来れば負けたくない。
「かかってくるといいワ!!」
「月が綺麗だな……こういう夜は、何時にも増して奴等が動き出すか」
志波 高久
は、吸血鬼と狼人間を討伐する人間だ。相棒とも言える使い込まれたナックルを両手に装備し、銀の弾を装填した大型のデリンジャーを腰に下げ、闇に溶け込む黒のコートを身につけて夜の街を歩く。今は、蝙蝠と狼の鳴き声が聞こえてくる方に向かっているところだ。
「あそこか……? 何か変だな……」
狼と蝙蝠が戦っていて、その向こうには人間らしき少女が立っている。仮に少女が襲われかけていて獲物の取り合いをしていたとしたら、とっくに逃げている筈だ。
(どういう状況なんだ……?)
とりあえず、隠れて様子を伺う。人間が襲われないなら、自分から危険に飛び込む必要もない。彼は人に害をまだ成していない、もしくは弱い存在は見逃すこともあるのだ。
セレッソは春の嵐のようなスピードで吸血鬼を翻弄する。相手の隙を突いて爪と牙で攻撃していくが、霧になって逃げられてなかなか当たらない。
攻撃してくる瞬間、吸血鬼は霧から蝙蝠になって噛みつこうとしてくる。お互いにヒットアンドアウェイ戦法で、戦いは長びいた。そして、先に体力が尽きたのは吸血鬼だった。
「仕方あるまい……。倒すがいい。同じ種になれないのなら……」
「同じ種……ほ、ホントにお友達になりたいノ?」
「……そうだな……そう言い換えてもいいかもしれない……」
「…………」
セレッソは少し考えて、ぷいっと横を向いた。
「ど、どうしてもって言うなら仲良くしてやってもいいのヨ。オマケで吸血鬼のままでもいいワ」
目を見開いて吸血鬼が見上げてくる。全く想像していなかったという顔だ。
「い……一緒にパンを食べませんか? セレッソちゃんの家で……」
パンの袋を抱えた少女が、そろそろと近付いてくる。「いいの?」と、セレッソと吸血鬼は同時に言った。
(仲直りしたのか……?)
様子を見ていた高久は、彼女達に話しかけることにした。ケンカの原因も気になるが、何故に仲直り出来たのかも気になる。
「こんばんは、月が綺麗だな」
「こ、こんばんは……」
「何か用かね?」
少女と吸血鬼が挨拶を返してくる。狼人間は、警戒した面持ちで数歩下がった。
「ヴァ、ヴァンパイアハンターなノ?」
「間違ってはいないな。だが、今はまだ攻撃する気はない。悪いが、質問したいことがあってな」
「質問……なノ?」
「そうだ。まず……」
高久は3人の関係について訊いてみた。素朴な疑問の理由が理解出来たのか、セレッソと吸血鬼、少女は事情を説明する。
(友達……)
そんな関係に成り得るのかということに複雑な気分になる。加えて、人間とも友達になったのだという。
「君達にとって、人間はどういう存在だろうか」
「仲良くできるならしたいワ!」
「仲間にする為の素体に過ぎなかったが、初めて友達が出来たよ」
「そ、そうか……」
この2人には拳も弾丸もぶちこめない――そう思い、高久はそのまま立ち去ることにした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年07月21日
参加申し込みの期限
2019年07月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年07月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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