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秋のバレンタインは台風と共に
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「……ところで刀君」
「なんだ?」
「私には、ここがランジェリーショップに見えるのだけど……?」
合流した時から、やけにニコニコしているなぁと思ったら。
刀が千歳と海を得意げに連れてきたのは、高校生にはちょっとハイブランドなランジェリーショップだった。
『メンズバレンタインデーだから?』
「お、海は知ってるのか?」
全く違和感なく受け入れている海に、千歳は自分の感覚がおかしいのかと戸惑う。
いきなり「プレゼントがある」と案内された先が、異性と入るだけでも恥ずかしいランジェリーショップである。
確かに、店頭のマネキンにはメンズバレンタインデーにお勧めと言わんばかりの、飾り付けがされているが、それは二月のバレンタインデーに、甘いものが苦手なあの人にと、お酒やおかきが出回るのと似たようなものだろうと、千歳は思っているからだ。
「プレゼントなら、高価なものとかこういうのじゃなくて、もっとこうあるでしょ、ほら?」
「いや、だって今日は下着を贈る日だし……二月で言うところのチョコが下着」
二人は知らないだろうと思っていた刀が持ってきた、メンズバレンタインデーについて書かれた雑誌。
そこには確かに、定番のプレゼントとして下着が紹介されており、そのまま女性に人気ブランドの下着として紹介ページまであった。
「ほんとだ、書いてある……で、でもなぜ下着なの?」
『企業的なあれなんじゃない?』
「下着を贈って、熱い愛を伝える……いい日だよなぁ」
どうどうとランジェリーショップに入れる上に、サイズを聞いたってプレゼントに必要なことだから仕方ない。
なんだったら、試着の様子を見に行くことだって許されるかもしれない――と、刀の妄想は留まることを知らない。その鼻の下を伸ばした顔に、千歳は怪訝な目を向けた。
「いや違うんですよ千歳さん、違うんです。あくまで、メンズバレンタインだからです。はい」
「いくら刀君でも、雑誌を捏造してまで嘘を付くなんて思ってないけど……でも、釈然としないわね」
『学校でも噂になってた』
「えっ、そうだったの?」
「そうそう、だから俺もこのイベントには乗るしかないと――その、二人に愛を伝えるためだし?」
おどけてみせる刀が、やましい気持ち無く来たとは考えにくい。
けれども、こうしたイベントでお膳立てでもされない限りは、彼に下着を贈ってもらうことなど、ましてそれを臆面もなく受け取ることはないだろう。
そういう意味では、彼の理想を知るチャンスだ。
(下着の好みを知ったからって、なんだって言うのよ!)
千歳は恥ずかしくなり、頭を抱えてしまっているが、刀はどうどうとランジェリーショップに入店してしまっている。
海にも袖を引かれ、もう逃げることは叶わない。
「ねぇ、小山内さん……」
刀の視線を気にしながら、千歳は海に耳打ちをする。
メンズバレンタインデーを知っていた海なら、このもやもやを解消してくれると思って、千歳なりに勇気を振り絞った。
「もしかして、これは……男性からプレゼントされた下着を受け取らないと、それが女性からの別れのメッセージになるとかそういう類の踏み絵……のようなイベントなのかしら」
どちらもバレンタインと言う名で、同じ日にあるだなんて出来すぎている。
かと言って、知らずに下着なんて不埒なものをと断って喧嘩をしても嫌だ。
『そんなに心配しなくても』
「ま、まあ……あの刀君が、そこまで意味のある贈り物をくれるとは思ってないけど」
『どんな下着を選んでくれるか楽しみだね』
「おい、二人共! 店員さん呼んできたから、好きなものを選んで――」
急に声をかけられ、海は千歳に見せていたスケッチブックを、そのまま刀のほうへ向けていた。
書かれていた言葉に、喜びの叫びを上げそうになった刀は、上ずる声を抑えながら冷静に返す。
「海? 俺が選ぶの?」
『刀がプレゼントしてくれるなら、やっぱり刀に選んでもらわないと』
同意を求めるように、海は千歳にもスケッチブックを見せてニコニコと微笑む。
千歳は改めてその言葉を自分の中で咀嚼し、初めから刀に選んでもらう気でいた自分を恥じた。
(そうよ! お店に一緒に来たなら、自分で選ぶこともできたじゃない)
かといって、好意を寄せている男の前で下着を選ぶなど、それもそれでどんな羞恥プレイだろうか。
ここは、海に流される形で頷いてしまったほうが、恥ずかしくないかもしれない。
「そ、そうね……プレゼント、だものね。メンズバレンタインの」
ただイベントにのっかりにきたのだ。そう正当化することで、千歳は平静を保つのにいっぱいいっぱいだ。
店員も野暮な質問などせず、二人の様々なサイズを確認するためにフィッティングルームへ案内する。
『私たちにぴったりの下着、ちゃんと選んでね』
そう言い残した海の言葉に従うよう、刀の頭には一糸まとわぬ海と千歳の姿が映し出され――どれが似合うかとじっくり頭の中で着替えてもらいながら、真剣に選ぶことにした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年07月10日
参加申し込みの期限
2019年07月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年07月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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