【星幽塔】豆の危機！？　目指せテッペン！｜リアクション

【星幽塔】豆の危機！？　目指せテッペン！

☆第一階層　いただきます！

　無事任務を達成した皆は、枯れていくジャック豆の樹を降りていき、第一階層の広場にたどりついた。
　広場ではユリーカが街の人たちに豆のスープを勧めていた。
「金の豆のスープはいかがですか～？　おいしいですよ～」
「こんな感じなんだ。金ピカだね……」
　夏朝が感心する。
「え、色が変ですか？　大丈夫です、食べられるものしか入れていませんよ」
「ほんとに？　何が入ってるの？」
　子供たちがこわごわスープを眺める。
　具材は全て潰してあるので、ぱっと見にはわかりにくい。
「ええ本当です。うふふ。スープの材料ですか？　主に金の豆ですよ。うふふ……」
「僕お金ないよ」
　子供の一人がそう言うが。
「お金なんていりませんから、どうぞ飲んでいってください。さ、ぐいっと」
「それじゃ、いただきます」
　さっきから豆の味が気になっていた桜が、スープに口をつける。
「……どうです？」
「おいしい！」
　ユリーカと桜の笑顔に引き込まれ、不安そうだった子供はスープを飲み込んだ。
「……おいしい！」
「あら、お口に合いまして？　それは良かったです！　まだたくさんありますからね」
　ユリーカは嬉しそうにお代わりを勧める。
「あなたもいかがですか？」
　声をかけられ、夏朝に修、アリスもエロも、金の豆のスープをおいしくいただくのだった。　

「このつるってもしかしたら売れるのです？」
　エロはつるを売ろうと商店に持ち込んでみた。
「ジャック豆のつる、ねえ……買ってもいいが、このくらいかな？　薬屋に持ち込んでみるかい？」
　近くの商店ではあまりいい値がつかなかった。
「もうちょっと考えてみるのですー」
　
「ふぅー、たくさん運んで重たかったです。でもこれだけあればお客さんにご馳走できそうですね！
よーし、腕によりをかけてお酒にあう金の豆料理作りますよー！」
　リリエルはBARアストラルで、魔火の光を込めたフライパンで金の豆の料理を作った。
　ピリ辛い味付けで、お酒が進みそうだ。
「いらっしゃいませ！　期間限定の金の豆料理あります♪　お酒に合いますよー！」
　たくさん作って、呼び込みを始める。
「美味しいなの！」
　生中片手にさっそく食べたステラも大喜びだ。
「ステラ、相談があるんだが」
　やってきた修がステラに声をかける。
「何なのー？」
「金の豆やつるで回復薬が作れないだろうか？　この成長の力と生命力ならもしかして……って思ってな」
「ステラは薬のことはわからないなのー、やってみればいいの」　
「そうか」
　修は考え込む。
「でも料理は冷めないうちに食べるのがおいしい、ってことは知ってるなの。生中と豆料理、おかわりなのー！」
「はーい！　あ、マスターこれはお土産だよ！　金の豆の芽。水やりして大切に育てるよ」
　帰ってきたばかりのアリスも、マスターに報告を済ませ、忙しく働き始めた。
（持ち帰った豆は料理しようかな、それとも売る……？）
　考えていた夏朝は、アリスの言葉を聞いてふと思った。
（またいずれ生えるなら、その時も登りたい、かも）

　リリエルの豆料理は、BARアストラルの新たな名物になったという。

　

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あとがき

担当マスター：天村花海
ファンレターはマスターページから！

皆様、ご参加ありがとうございました。
皆さんの活躍で豆の樹の被害を食い止めたり、おいしい料理で皆を幸せにすることができました！

それぞれ、希望された豆の樹の何かを入手されていますので、個別コメントをご確認ください。
素材はさまざまなアイテムに加工することができますので、星幽塔内に限りますがご自由にお使いくださいませ。

それでは、またご縁がありましたらご参加をお待ちしております。

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