this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
あかいヤドリギ、ニャ!
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
つぎへ >>
「お久しぶりですね。元気にしてましたか? 慌てる時ほど深呼吸ですよ」
「スーハーッニャ……スーハーッニャ……、ニャー♪ やっぱりご縁、繋がってるのニャ!」
耳ぴこぴこ動かして、いつぞやの温かく優しい声に従えば、にゃっぱちは改めて
綾辻 綾花
を見上げ嬉しそうに前足バンザイ☆
『あのときのコダチ、だいじにするって言ってくれたヒトが買ってくれたニャ!』
『そうですか。会えないのは残念ですけど、それなら安心ですね』
ほんわかとそんな会話をした後、どこかうずうずしていた綾花がにゃっぱちに合わせるように正面へしゃがんで、両手握ってお祈りポーズで目を合わせる。
「あの、もふっても良いですか? 優しくしますから」
「ニャ! オニャっちなでなでしてもらうの、だいすきニャ!」
「ありがとうございます! ……あの後シリウス、えーと、王さまに怒られなかったです?」
頭や首、お腹を絶妙な力加減で撫でられ、にゃふ~ん♪と堪能していたにゃっぱち、
『王さま』の単語に、一瞬しゅびっと尻尾がとんがった。
あら……? と首を傾げる綾花。
「もしかして……怒られちゃいました? とても優しいから大丈夫だと思っていたんですけど……」
「うにゃっ、ちょ、ちょっとだけ、ニャ! くれたおてがみ、渡したニャ!
おーさまの匂いのするゆびわしてるニンゲンに会ったニャ! って言ったら、『アヤカ、ニャね……』って
急にやさしー声になったニャ! アヤカ、すごいのニャ!」
一生懸命もきゅもきゅ肉球ふって伝えて来る様子を見つめれば、綾花の頬がはにかむ。
会えなくても覚えてくれている、そんなシリウスのやさしい気持ちを感じられた気がした。
たっぷりともふもふし終えてから。かくかくニャかニャか、と再びにゃっぱちが島へやって来た理由を聞き、ちょっと待っていてくださいと告げてどこかへ駆けて行った綾花が、両手にバケツを持って戻って来る。
ものすごくヨロヨロしながら。
「……よ、っと。ふはーっ、さすがに……ちょっと入れ過ぎて重かった、ですね……っ」
バケツの中には溢れ出さんばかりの水。そこに浮くたくさんの氷たち。
日頃の綾花の人柄による賜物か、猫鳴館やご近所さんから快く分けてもらったものである。
つめたいのニャ! と前足でそっとその氷にジャレるにゃっぱちを、微笑ましそうに見ながら。
綾花、素足になると両手ぐっと気合を入れて、勢いよくそのバケツの中に足を突っ込んだ。
「ぴゃ……!」
素肌に容赦なく刺す冷たさ。
猛暑真っ盛り時であれば涼しく感じられたであろうが、夏の終わりも近づいた本日は、日陰に入れば十分涼を取れる気温で。
「さむいっさむいっそして冷たくて風邪ひきそうです……、……あのあの、少々ヨロシイデショウカ」
「うニャ?」
僅か数分にして体が冷え切って、小刻みに震え出す口元からカタコトとなった言葉が紡がれたかと思えば、縋るようにしてにゃっぱちを抱き締めた。
小さな体から伝わる温もりと心音、ふかふかふにふにの感触。
冷たさのあまり素肌が痛み出さないよう、氷水から出たり入ったりしながら。
「くしゅんっ!」
「アヤカ、へーきニャ?」
「寒いです、冷たいです、寒いです、ああ幸せ……寒いぃぃでも幸せぇぇぇ」
おーさまの呼び方がすっかり映ったらしいにゃっぱちが、手の中で自分の名を呼びながらクリンッと見上げてきたり、労るようにぷにぷにとほっぺを触ってくれる度、本心がつるっと混ざる綾花である。
嘘で寒いとは言えない。きっと、葉っぱにも嘘は伝わってしまいそうだから。
真っ直ぐな心でそう思案した綾花の、寒さに耐え忍ぶ時間は程なくして終わりを告げた。
ぱさりっ。
赤いボールかと見間違いそうになって思わず伸ばした手のひらに、円状に密集した葉が優しく落ちて来た。
風に飛ばされたり落としたりしないよう、大切に両手で包み込む。
「ニャー! やったのニャ! きれーなあかいの取れたニャ!」
「お願いに応えられて良かったです」
安堵の表情浮かべ、バケツから出した足を暫し陽射しで温めながら、綾花もふにゃりと笑った。
しかし、にゃふにゃふと嬉しそうに赤い葉たちをつつく、まだ腕の中におさまる猫を見ている内に、次第にその表情がしょんぼり気味に。
「葉っぱが手に入ったら……もう帰っちゃうんですか?」
「ニャ、いっぱい集まってきたのニャ。もうすぐ帰るニャ」
「そう、ですよね……うん、ご縁は繋がってますもんね。また遊びに来てくださいね」
「ニャー♪」
寂しい、と素直に口に出そうになったけれど。
その指にはめた指輪が、光を反射して瞳に飛び込んで来たのへ、じっと視線をやった。
いつ出会ったって、変わらない王さまがいる。
二度目、また逢えた猫さんがいる。
なら、きっと……。
一瞬俯いた顔をすぐに上げて、綾花は華やぐ笑顔を向けた。
被さるようにすぐにお返事が響いた。
「そういえば、この赤いヤドリギの葉っぱは何に使うんですか?」
ご依頼人でも居るとか、どんな効果があるのかとか、興味津々そうに尋ねる綾花の耳のそばで、
あのニャ、と嬉しそうな調子でつづる猫がいるのだった。
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
あかいヤドリギ、ニャ!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月23日
参加申し込みの期限
2019年05月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年05月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!