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あんな夢、こんな夢、どんな夢?
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●浴衣に遊ぶ花の彩
――とても不思議な夢を見た。
◇
橙色の空が、徐々に、夜の始まりを告げる紫を帯びていく。
「彰尋くん」
と呼ぶ声に、
鴻上 彰尋
はハッと我に返った。
ちりん、と、どこかで涼しげに風鈴が鳴る。
提灯の灯り、屋台から漂うソースの匂い、人々が囁き交わす楽しげな声。
そういうものが一気に押し寄せてきて、彰尋を圧倒した。
そこは、祭りの只中だった。
傍らには――白地にパステルカラーの縦縞模様が入った浴衣を着た、
七夜 あおい
が立っている。
「どうしたの、彰尋くん? 何か見つけた?」
彰尋の顔を覗き込んで、あおいが尋ねた。
浴衣の袖が、軽く揺れる。
まだ状況を上手く飲み込めていないのに、
(ああ、とても可愛らしいな)
と、場違いに思った。
それから、思考が、真っ当なところに着地する。
(俺、どうやってこの祭りに来たんだろう? あおいさんとは、いつ出会った?)
その辺りのことが、どうにも思い出せない。
とりあえず自身の姿を検めてみれば、自分も、紺系の浴衣を身に纏っていることがわかった。
あおいが言う。
「彰尋くん、本当にどうしたの? ほら、ヨーヨー釣り、あっちだよ?」
弟さんと妹さんが欲しがっててって言ったじゃない、と。
そう続けられれば、ああ、そうだったような気がする、と、染み込むように思う。
「ね、行こう?」
浴衣の裾を揺らすあおいの後ろに、頷いて、彰尋も続いた。
「うう……駄目だぁ、全然取れないや」
彰尋の弟と妹のため……だったはずのヨーヨー釣りに、あおいはすぐに夢中になった。
その様子を微笑ましく感じながら、
「じゃあ、今度は俺が」
と、彰尋は店主に硬貨を渡し、コヨリを受け取る。
そうっと、コヨリの先の針を、水ヨーヨーの輪ゴムに引っ掛ければ、
「――わ、」
上手い具合に水ヨーヨーは宙に揺れ、それを見て、あおいが小さく声を漏らした。
「1個ゲット、だな」
「彰尋くん、上手だね! ね、どうやったの?」
「運が良かっただけだと思うけど……例えば、こう……」
彰尋の説明に、うんうんと頷きながら聞き入るあおい。
提灯の柔らかな明かりが、2人を静かに照らしていた。
「お祭りで食べるかき氷って、どうしてこんなに美味しいんだろう?」
機嫌良くかき氷を口に運ぶあおいの腕で、水ヨーヨーが光を反射して明るく映えた。
香ばしい焼きトウモロコシを齧る彰尋も、水ヨーヨーを2個、空いている方の手に揺らしている。
弟と妹への、お土産だ。
「ベビーカステラも食べたいねぇ」
「うん。後で買おうか」
「あれ、可愛いよね。何だか、ころころしてて」
ふうわりと目を細めて語るあおいのことこそ、彰尋は可愛いと思う。
まるでとびきりの花が咲いているようだと過ぎったのは、
(辺りに咲いてる花のせい、かな)
そう、この祭りの会場には、花が幾らともなく咲き誇っていた。
その様子が、彰尋を、何だか不思議な気持ちにさせる。
(しかも、今の季節に咲くはずのない花も咲いている気がするけど……)
気のせいだろうか? と、胸の内に首を傾ける彰尋。
不可思議な出来事が起こったのは、その刹那だった。
ふわりと優しい風が吹いたかと思うと、撫子の花が舞い、あおいの浴衣に触れて。
そして、その花々はそのまま、浴衣の生地にピタリとくっついた。
瞬き一つの間にはそれはもう、元々浴衣の柄だったかのように、僅かの違和もなく溶け込んでいる。
「あ――、」
何か危ないことの前触れではと案じ、声を零そうとするが、
――するり。
と、己の浴衣にも藤の花が垂れ、絡みつき、紺を彩り、彰尋は驚きに言葉を失った。
それ以上は何も起こらないようだと、安堵して、あおいの顔を見る。
撫子の浴衣を着たあおいが、そっと笑った。
「綺麗だね」「うん。不思議だけど、とても綺麗だ」
このまま花達を眺めていようか、と言えば、「いいね!」とあおいも声を弾ませる。
「……あ、見て! あの花も、私、好きだなぁ」
あおいの言葉を喜んでいるみたいに、さざめく花達。
この美しい光景を忘れたくないな、と、彰尋は思い、口元をふっと緩めた。
◇
「――……夢、」
目が覚めて、不思議な祭りの夜が、夢の世界の出来事だったのだと気付く。
(とても素敵な夢だったな)
いい目覚めになったと、自然、目元を和らげて、身を起こす。
今日も頑張ろうと、軽やかにそう思えた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月15日
参加申し込みの期限
2019年05月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年05月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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