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あの日のあとで5
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先日、
ある神魂事件
がきっかけで、新しいTシャツを購入するに至った
鴻上 彰尋
。
その日から彰尋は、ふとした瞬間にそのTシャツのことを思い出したり、取り出して眺めたりしている。
偶には、機嫌良く目を細めているところを家族に目撃されて、不思議そうに首を傾げられることもあった。
そういう時は何だか気恥ずかしいようにも思うのだが、
(嬉しくて仕方が無いんだから、どうしようもないっていうか)
なんて、またTシャツを広げてしまう、そんな日々が続いている。
だから、ふと遊びに出かけることになった時、
(あのTシャツを着ていこうかな? あれを着て出かけてみたい)
と思い至ったのだって、自然なこと。
そして、場所はシーサイドタウン。
彰尋は、あのTシャツを身に纏って、心なしかいつもよりも軽やかな足取りで街を行く。
(浮かれてる、かな? いつもよりも、少しテンションが高いかも)
なんて自覚しながらも、それを外に覗かせないように、てくてくと歩を進める彰尋。
常と変わらない、落ち着いた顔をして、けれど、
(ああ、何となく世界が眩しく見えてしまう)
だなんて、降り注ぐ陽の光や吹く風、街行く人々の楽しげな声を、彰尋は、心地良く受け止めた。
「彰尋くん?」
と、声をかけられたのは、そんな時だ。
声の主は、顔を見なくたってわかる。
振り返ろうとした瞬間、軽く、お気に入りのTシャツの裾を掴まれた。
七夜 あおい
だ。
彰尋と一緒に、今まさに彼女の指先が捉えたTシャツを選んだ人だ。
Tシャツから手を離して、あおいは、悪戯めいて笑う。
「ふふ、折角会えたのに、はぐれるかと思っちゃった」
「大丈夫だよ。声聞いて、すぐにあおいさんだってわかったし」
「ほんと? ……あ、Tシャツ、掴んじゃったけど、ほんのちょっとだけだから。伸びてない、よね?」
「うん、たぶん平気。ほら」
くるり、後ろを向いてみせれば、「ほんとだ、良かったぁ」とあおいが安堵の声を漏らした。そして、
「……あれ?」
と、彼女は不思議がるような声を零したのである。
「あおいさん? どうかした?」
「その、ええっと……私、この服、知ってるような気がして……」
「そう、なんだ。今日、初めて着たんだけど」
「うん。うん、そうだよね。いつもと、ちょっと感じが違うもん」
でも……と、口元に手を宛がい、考え込むあおい。
あの日の記憶の欠片があおいの中に残っていることを悟って、
「これを買ったときの事、夢に見たんだ」
と、彰尋は音を紡いだ。
「あおいさんと一緒で、この服を選んでる夢」
「夢の中で? 私と?」
「そう。とても楽しくて……夢じゃなかったらよかったのにって……そんな夢」
本当は、あおいと一緒に服を選んだのは、夢ではない。
けれど、あの時あおいが紡いだ言葉の数々は本当ではなく、彰尋にとっては夢みたいなものに違いなかった。
(いつかは本当にいえる日が、そう言われる日が来て欲しいと思うけど)
けれど今は、これだけで。
あおいは、暫し考えて、考えて、考えて、
「……あの、ね」
と、躊躇いがちに、ぽつと言った。
「私も、彰尋くんと服を選ぶ夢を、見た気がするんだ」
「……うん」
「それでね、その夢の中で私、このTシャツを見つけて、彰尋くんに『絶対似合うよ』って言ったと思うの」
変かな? と、不安そうな表情で、彰尋の顔を見上げるあおい。
「変じゃないよ」
と、彰尋は笑った。
幾らかの切なさは混じるけれど、それでも、胸に柔らかな温もりが燈る。
(お気に入りの服っていくつかはあるんだけど、その中でもきっとこれは、とびきりのものになるんだろうな)
なんて、そんなことを思っていたら、また、声。
「……夢の中の私、自画自賛だけどセンスいいね。その服、彰尋くんに、やっぱりよく似合うよ」
「……ありがとう」
あまりにも真っ直ぐに褒められたものだから、少し、照れてしまう。次いであおいは、
「それに、その服を着た彰尋くん、何だか楽しそうに見えるから」
と言った。
浮かれていることは隠しているつもりだったのに、彼女の目は、結構鋭い。
「――ねえ」
思い切って、彰尋は思いつきをそのまま口にした。
「夢ではその後、この近くでお茶をしていたよ。この後どう?」
「え? そっちの夢は私は知らないけど……もしかしてどこか、いいお店見つけたの?」
「うん。期間限定のが、すごく美味しそうだったんだ」
「わぁ! それはぜひ、現実で楽しみたいねぇ」
ふふりとあおいが口元を緩めたから、「こっちだよ」と彰尋も笑顔になって、ゆっくりと歩き出した。
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あとがき
担当マスター:
巴めろ
ファンレターはマスターページから!
お世話になっております、ゲームマスターの巴めろです。
まずは、ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!
後日譚な時間、お楽しみいただけましたら幸いです。
重ねてになりますが、ご参加くださった皆様に心からの感謝を。
この度も、本当にありがとうございました!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月06日
参加申し込みの期限
2019年05月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年05月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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