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【星幽塔】第一階層 夜に咲く花達の夜想曲
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「ま、まあ……な、なんとかなりそうだ」
空中機動用のバイクにまたがり、ハガルの艦の格納庫で待機しつつ彼の通信に答える
御剣 刀
は気が気ではなかった。
なぜなら通信用に手渡されたイヤホン型デバイスは『全てのデバイスをチャンネルで繋いで』おり、他のチームの音声がだだもれなのである。
故に、誰かのあんな声やツクヨやダストの悩ましい声、そして彼女達が何をされているかなど、サウンドオンリーでお届けなのである。
これは一人の男性である御剣には堪ったものではない。
彼は自身が一人きりなのを安堵し、気を取り直して装備の確認を行う。
バイクのエンジン、予備弾倉、エネルギーは何の問題もない。
そしてちーあの作り出した問題の剣、ぶるんティングはこれでもかという程に硬質化していた。
「あいつ……また妙なもん作りやがって。まともなもんを作ってほしいもんだな」
ちーあの作り出す装備はどれも強力で一級品の能力を持っているのだがほとんどの場合、どこかオカシイ。
このぶるんティングもオカシイのだがナニと連動しているかはあえて伏せよう。
「御剣、そろそろいけるか?」
「いけ、えっ、あっ……へっ!?」
「何を慌てている? 対象が見えた、ハッチを開くからカタパルトで打ち出す。衝撃に備えておいてくれ」
「わかった……任せておけ」
赤いランプが点灯しゆっくりとハッチが開いていき、目の前に逃げるティルナの背中が見えた。
まだ距離はあるが追いつけない距離ではない。
発進準備の最中、御剣はツクヨのことを想っていた。
(大丈夫かな、あいつ。普段、色々からかってくるくせに……実際にそういう事になると弱いからな……)
ツクヨはことあるごとに御剣にアブナイいたずらを仕掛けているが、彼が見る限りツクヨはアブナイ事に実際耐性がない。
実際、以前まだ敵であったダストに捕まった時にはツクヨはそっち方面の攻撃で完全に彼女に負けていた。
ことあるごとに露わとなる彼女の双丘が視界の裏に映り、御剣はぶんぶんと頭を振る。
「いかん、いかん。戦闘に集中しないとな」
直後、ハガルからの通信が入りカタパルトから御剣を乗せた空中バイクがまるで弾丸の様に射出された。
吹き飛ばされてしまいそうな程に凄まじい衝撃に耐えながら御剣は手元のロックオントリガーを引く。
バイクの中心から御剣の視界に浮かび上がったカーソルがティルナを多重ロックオンした事を伝える。
「よし距離……400、300、250……今だッ!」
御剣はバイクに搭載されているミサイルの発射トリガーを引くと同時に頭の中で撃鉄を落とすイメージを浮かべ、自身を加速する。
ゆっくりと自身以外の動きが緩慢となる世界で空中の空気を足場に御剣はティルナとの距離を詰めた。
ティルナも振り向くが、攻撃行動に移るその動作は遅く御剣には届かない。
彼女の傍らをすり抜け踵を返した御剣は抜刀の構えを取る。
ミサイルと自身で挟み込んだ形となった彼はミサイルの着弾に合わせ、剣を抜いた。
白刃が煌めくと同時にミサイルが着弾しティルナは跡形もなく吹き飛んだ。抵抗する暇など微塵もなく。
そして世界の速度が彼に追いつき、彼は追い付いてきたバイクに跨るとハガルの艦へと帰還するのであった。
◆
全てが終わり、ちーあの作るゲートに入ってみなが帰ろうとする中、一人ふてくされている少女がいた。
それは今回、全くといっていい程出番のなかった黒髪のツインテールの少女、イザナである。
「なによ、せっかくゲーム中断してまで外に出てきてあげたのに……辿り着いた時には全部終わってるし見せ場無しじゃない!」
「でも助かりましたよ? 凍っていた私を救う為に桜さん、北条さんと一緒に助けてくれたじゃないですか」
「あれは、その……たまたま近くにいただけって言うか……誰も見てないじゃない」
「それでも私は嬉しかったんです。ありがとうございます、イザナさん」
「……あっそう」
少し照れ臭そうに背を向けるイザナの頭を妙子は撫でた。イザナも嫌がる素振りはない。
その様子を見た月と冬華、晶は口をそろえて呟いた。
「お母さんだな」
「お母さんですね」
「お母さんでしょうねー」
母と言うか家族を知らないイザナ達にとって母性というのは見たことのない新鮮なものに映っているのかもしれない。
そして晶に送られる熱視線がいくつか。それは村人達であった。
彼らは好きな女子でも見るかのようにはぁはぁと息が荒く、そして前かがみである。
『新しい扉を開いた』だの『もう晶さん以外考えられない』とか『あの感触が忘れられない』など呟いているようだった。
それを見た晶は苦笑いを浮かべながらも手を振った。
(正気じゃない間にナニしたっけ!?!?)
うっすらと脳裏によぎる行為に赤面しつつ、それらを振り払うようにぶんぶんと頭を振る晶であった。
一方、御剣はそそくさとゲートに戻ろうとしているツクヨを発見する。
肩にポンっと手を置き、声をかけた。
「ツクヨ、大丈夫だ――」
「ひゃいぃぃっ!? な、な、なななな、なにするんですかぁッ!?」
飛び上がる様に体をビクンっと震わせたツクヨは潤んだ瞳で顔を赤らめ、胸を抱き寄せる様にして振り向く。
じとーっと御剣にちょっと怒ったような視線をツクヨは御剣に向ける。
不覚にも彼はその普段見せない彼女の表情を可愛いと感じた。
「今は! 触っちゃダメなんですよーっ! うう、こんな姿を見せるなんて……とても不覚ですよぅ……! か、カタナのぉ……ばかぁっ!」
潤んだ瞳で赤面しつつ、恥ずかしかったのか逃げる様にゲートにツクヨは飛び込んだ。
彼女の普段見せない様子にあっけに取られていた御剣へダストが声をかける。
「なに惚けているんですかぁ? いちゃつきはよそでやってくださいねェ?」
「ばっ、だ、誰が……ッ!」
「まあ、ツクヨの体の感触が知りたかったらぁ……ウチのお店に来てもいいんですよォ? ダストちゃんと体は全く同じですからねェ? アヒャハっ!」
「なっっ!?」
わざと谷間を見せながら御剣の様子をにやにやと笑ったダストもゲートに消えていく。
はっと視線に気づき背後を振り向くと様子を見ていたティオレや他の者達がによによと笑っていた。
「ふふふ、モテモテだねぇ? 色男さん。ツクヨさんだっけ、あの子、脈ありなんじゃ―――」
「ちょ、ばっ、おまっ何を!?!?」
「はっはっはっは、冗談だよっ。全く、初々しい反応だね」
(まあ、あながち全部冗談ってわけでもないんだけれどねぇ。ま、後は当人達の問題か)
ティオレはまだまだ奥手な二人の様子に、にまにまとほくそ笑むのであった。
激戦を終え、召喚者達はそれぞれの日常に帰る。
それは一つの戦いが終わり、休息が訪れたという事。
心に刃を持つ戦士達にも羽を休める時間は必要なのである。
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あとがき
担当マスター:
ウケッキ
ファンレターはマスターページから!
遅れてしまい、申し訳ございませんでした!
長らくお待たせしたこと、反省致します。
さて今回はまさかのダストさんの救出でした。
敵であった彼女にどのような心境の変化があったのか、いずれどこかで語れればいいかと思います。
それでは次会うときまで、みなさまさらばですっ!
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担当ゲームマスター
ウケッキ
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
お色気
定員
20人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月24日
参加申し込みの期限
2019年05月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年05月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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