【星幽塔】第十一階層　氷結洞窟の巨人族｜リアクション

【星幽塔】第十一階層　氷結洞窟の巨人族

「姉様っ」
「黒金！」
　洞窟から少し離れたところで待っていた黒金のところへ戻ると白金と再会を喜びあった。涙を流し、無事を噛み締めているようだ。
「皆……ありがとう、お礼にこれを」
　頬を赤らめながら差し出してきたのは、第十一階層で採れる決して溶けない氷「久遠の氷晶」を加工した、美しいアクセサリーだった。指輪、ペンダント、ブレスレット、髪留めなど数種類。四人は顔を見合わせてから、差し出されたそれらの中から一つを受け取る。
「ありがとう。頂いておくわ」
「ありがとな！」
「ありがとう」
『ありがと』
　黒金は満足そうに笑って、白金と共に帰って行った。

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