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【星幽塔】第一階層 突然……summer vacation!
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●たそがれ時
くどいくらいの暑さも、太陽が傾くと共に徐々に和らいでくる。町を赤く染め上げながら。けれども人々は曖昧な時間と空気の中でも、まだまだ昼の浮かれた熱を引き摺っている。そんな雑多に賑わう通りの中に、仲良く並んで歩くほしびと達がいた。
「なんかいつもより人が多いみたいですね。お祭りみたい」
シーナ・キュクノス
が青灰色の美しい瞳を楽しそうにぱちぱちさせる。横で彼の剣の師匠である
ベルラ・ガーネブラッディ
がふっと小さく笑った。
「毎日暑いから楽しまないとやってられないんだろう……まあ、此処はいつ来ても賑わっているが」
その笑みが大人っぽくてかっこいいな、とシーナはちょっと見惚れてしまう。そして今度は自分を見てみた。……いつもと変わらない、僕。
(せっかくだから浴衣っていう衣を着てくればよかったかな。寝子島の時みたいに)
シーナは異世界でのお祭りを思い出す。青い空。色とりどりの願い事。そして熱いベルラの―――。
ぷるぷるぷるぷる。思考が大事な思い出に行き着き、シーナは真っ赤になって首を振った。その様子にベルラが怪訝な様子で「どうした、おちびさん」と訊いてくる。シーナは誤魔化すようにパッと広場を指さした。
「ね、ねえベルラ、まだ出店もやってますよ!」
短めのポニーテールを揺らし、シーナが走り出す。その華奢な背中に慌ててベルラが声をかけた。
「いや、俺は剣の手入れ道具が欲しいんだが……って、聞いてないな」
ベルラはあちこちの出店を覗くシーナを見ながら軽く肩を竦めた。まあいいか、どうせパトロールついでだ。それに、おちびさんが楽しそうなのは何よりだ。
「―――お師匠様、こっちこっち! 美味しそうなキャンディがありますよ!」
シーナが嬉しそうにベルラに手招きする。「ああ」とベルラは応えながらも苦笑した。
何か寝子島の時と似ているな。きっと何かねだられ、俺は買ってしまうんだろう……結局、俺はおちびさんに甘いから。
そしてベルラの読み通り、シーナの手には水色のキャンディが載っていた。
「ありがとうございます、お師匠様! 見た目も涼しそうで、食べたかったんです」
にこにこと言ってシーナはぱくんとキャンディを頬張った。
「うん、美味しい!」
シーナは満足そうに微笑み、また出店探索に歩き出す。その背中を見ながらベルラも一緒に買った赤いキャンディを口に入れた。
(ピチピチキャンディとはまた怪しいがな……)
自分のはピチピチキャンディで、シーナのはスクスクキャンディ。「色々面白い飴っすよ」と調子よく言う売り子の若者の言葉がベルラは引っかかっていた。
(まあ、それほど大したことにはならんだろう)
歳と共に心配性になるのかね、とベルラはぽりぽりと顎を掻く。―――しかし、それは違った。彼の予感は、歳月が培ってくれた敏感なレーダー。言わば年の功だったのだ。
ご機嫌で先に通りを歩いていたシーナが異変に気付いたのは、すぐだった。
(……あれ、なんだか視界が高い……?)
どう考えても、高いのだ。通りの真ん中でも今まで見えなかった出店の奥まで、良く見える。シーナは慌てて足元を見た。……僕、浮いてないよね?!
けれどもしっかりと足は地面に着いている。でもその足も何だか違和感だった。靴が少しきつい。
「ベルラッ……」
慌てて振り向きシーナは青ざめた。今の声は誰? 僕の声じゃない!
「ベルラ、ベルラ……ッ!」
何が起こっているのか分からず、助けを求めるように彼の名を呼ぶ。けれどもこんな時に限ってあのくたびれた師匠の姿はない。
(どこ……?! はぐれちゃった?!)
シーナが慌てて走り出そうとした時、その腕がむんずと掴まれた。
「……っと、おちびそっちじゃないぞ」
「ベルラ!」
『おちび』と呼んでくれるのはあの人。シーナが顔を輝かせて振り向き、固まった。
「えっと……ベルラ? ですよね?」
そこにいたのは、藁色の髪を持つ長髪の青年だった。髭のない、精悍な顔立ち。いつもは抜き身の刀のように鋭いであろうカーマイン色の瞳に驚きの色を乗せ、こちらを穴の空くほど見つめている。その強い視線にシーナは思わず赤くなってしまった。
「おめぇさん……シー……君、か? 随分成長してるように見受けられるが」
相手に言われ、シーナはようやく違和感の正体を知った。もしも目の前の青年がベルラだとしたら、いつもはぐいと見上げなければいけなかったあのカーマインの瞳が、今はすぐ近くにある。そしてこの自分の声の低さ。……僕、大人になった?
「いや、こいつは驚いた……」
ウエスタンハットを少し上げ、目をぱちくりさせている青年。シーナはたまらず言った。
「ベルラこそどうしたんですか、その姿。すっごく若くなってますよ」
「?!」
青年ベルラは目を見開き、顔に手をやる。「髭がない……」と呟きながら己の体をあちこち見て、まだ信じられないという風に顔を上げた。
―――誰そ彼時。
おっさんと少年は、同じ青年になっていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月18日
参加申し込みの期限
2019年04月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年04月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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