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【花火大会】夏の夜花に何を見る
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☆花火のように刹那に
寝子高二年の
朝鳥 さゆる
が住む、寝子ヶ浜海岸から目と鼻の先のワンルームマンション。
そこにMaliceと名乗る女が押しかけてきてから既に何日か過ぎた。
二人は恋人でもなければ友人ですらない。
けれどさゆると彼女がこの部屋にいる間は、二人は遮光カーテンを閉め切った部屋の中で朝も夜もなく、狂ったように互いの身体を貪り、快楽の泥沼に身を沈める、そんな日々を過ごしている。
目が覚めたのは、表が騒がしかったからだろうか。
外見的には二十歳前後の大人びた美人のさゆるは、一糸まとわぬ姿でベッドを離れる。
うつ伏せで眠るMaliceも同様の姿で、全身に情事の痕跡を残している。
カーテンを開くと既に日が暮れている。
ドーン。
大きな窓から、花火が打ちあがる様が見えた。
(今日は花火大会……)
ぼんやりした頭で、思いだした。
海岸からこのマンションは1分もかからない。
赤、青、黄色、緑、紫……色とりどりの火が、遮るものなく目の前で美しい花を咲かせ続ける。
それは誰しもの心を揺さぶり、さまざまな思いをよぎらせるであろう美しい光景だった。
しかしさゆるは、何の感情も移さない瞳で花火を見る。
寝子高三年生の
葉利沢 倫理子
だった、Maliceが目覚めたとき、ベッドにいるはずのさゆるの姿がなかった。
部屋を見渡すと、すぐに窓辺に立っている彼女を見つけた。
先ほどまでと同じ一糸まとわぬ姿だ。
Maliceも裸のままベッドから抜け出す。
足元には脱ぎ散らかした服や下着。飲み散らかしたペットボトル。
それらを適当に蹴散らしながら、さゆるの隣に並び立った。
並ぶとMaliceのほうが少し背が低く、やせている。
「花火大会? つまらないわね。一瞬の光のために大勢の暇人が集まって。あなたも暇だものね」
Maliceは話しかける。
揶揄うような視線と、どこか悪意を含んだ笑みを浮かべて。
かつてろっこんから生まれた人格だった冷酷で狡猾なMaliceは、すでに常時倫理子の人格を乗っ取ってしまっている。
けれど、さゆるにとってはからかいも悪意もどうでもよかった。
(……何も刺さらない)
Maliceにとっても、それらが彼女の心に届かぬことは承知の上だ。
部屋から花火大会の様子が一望できる。
ここは特等席だ。夜空に咲く大輪の花を楽しめる。
それも、隣のさゆるには何の意味もない。
(そうよね。彼女の瞳は、ただ彼女にしか見えない『誰かさん』しか見てないのだから)
そう思うと、どうしてもさゆるを自分に向けさせたい、という気持ちになる。
もっとも、それが不可能だということも、認めざるを得ないが。
ドーン。
何度かの花火が打ちあがる。
二人を佳境に入った花火の光が照らす。
その瞬間。
Maliceの瞳にだけ、朝顔の幻が映った。
(?!)
夜空に開く、赤と紫の、いずれ劣らぬ大輪の花2つ。
それを見た時、どうしたことか彼女の心は唐突にさゆるを求めはじめた。
さっきまで酔い痴れていた、快楽だけを求めるのとは別の感情。
Maliceは理解した。
(これは、恋……)
Maliceはさゆるの虚無的な美貌の横顔を見つめ続ける。
さゆるは、自らの横顔に注がれる妙に熱い視線に気づいた。
(……?)
それはMaliceのものだったけど、何か妙だ。
(何? 揶揄ってるようでも、挑戦的な視線でもない。まるで……)
真摯な恋をしている者の瞳──だった。
その視線を受け止めて、さゆるは初めて狼狽えた。
ドーン。
一際鮮やかな花火が開き、二人を照らし出した。
次の瞬間、さゆるは唐突に唇を奪われた。
快楽を貪るキスではない、情愛のキス。
そう感じつつ、さゆるは反射的に、Maliceを突き飛ばしていた。
「さゆる……私は……私は……」
その拒絶に心が激しく痛んだ。
Maliceの言葉は、視線は、今悪意も冷酷さも含んでいなかった。
「Malice、恋なんてものは……自分が壊れるつもりでないならするものではないわ……」
そう言うと、さゆるはMaliceから離れて、背を向けた。
「……」
Maliceは黙って部屋を出ていった。
バタン。
残されたさゆるの顔を、花火の光が彩る。
水音を聞きながら、さゆるは相変わらず無表情のままだ。
Maliceは洗面台の前で鏡に映る自分の姿を見つめていた。
「ひどい顔ね、倫理子。今更体を返す気はないわよ」
そうしているうちに、得体のしれない感情は消えた。
鏡に映る自分の顔は余裕を取り戻していた。
しばらくして部屋に戻ってきたMaliceは、さっきのように揶揄いの笑みを浮かべていた。
「さゆる、可笑しいわ。今更じゃない? だって……私達とっくに壊れているはずよ」
さっきまでのことは冗談、と言わんばかりに笑って、グラスとジュースを手にする。
「喉が渇いたわ。何か飲みましょうよ」
そう言われてさゆるは、無表情のままグラスを手にするのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
茄子りんこ
39番地
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
50人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月19日
参加申し込みの期限
2019年04月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年04月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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