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【星幽塔】第六階層 ウィッチパーティーへようこそ
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◆
旅鴉 月詠
が、ゴーレムを眺めている。
お茶を飲みつつ、時折スケッチブックにさらさらと何か描きつけながら。
そんな彼女に、フローレンスが声をかける。
「……お茶のおかわりはいかがです?」
「いただこう」
「ゴーレムのことが気になりますか?」
「ああ」と、注いでもらったお茶を口にする月詠。ほどよい温度が心地よく、自然と息がこぼれた。
「戦った時はしっかり見れなかったのでね。あの時は、かなりの数を絵に封印してすまなかった」
つかの間、フローレンスがぽかんとした顔になる。
それから少し間があって、小さな笑い声が一つ。
「なにかおかしなことを言ったかな」
「あの時のことを謝られるとは思わなくて」
当時の月詠からすれば、ゴーレムは敵の戦力であり、彼女たち冒険者の脅威だった。
それを排除するのは当たり前のことで、だから謝られるなんて予想外だったのだろう。
「当時は当時、今は今さ。封印するのはもったない代物だよ、このゴーレム」
芸術家、そして造形師でもある月詠の目から見て、フローレンスのゴーレムはいたく興味をそそられる代物だった。
「気になることがいくつかあるんだが、聞いてもいいかな?」
「ゴーレムの話なら、俺も聞きたいな。いいですか、アイメルト?」
やってきた
八神 修
が、空いていた椅子に腰を下ろす。
ちょうど月詠とで、フローレンスを挟むような格好。
しばし視線を右往左往させたあと、フローレンスは困ったように微笑んだ。
「……あまり大したお話はできませんよ? 何からお話しましょうか」
「じゃあ質問です。そもそもゴーレムはどうやって作ってるんですか?」
それはですね、とフローレンスが語ることには。
まず素材は、第六階層の奇岩。
それを細かなパーツ単位で切り出し、一個一個に魔力をなじませる。
なじんだらパーツを組み上げて、最後に心臓部に魔力を含ませた石などを核として組み込む。
言葉で聞くと、意外とシンプルだ。
「魔力をなじませるには、どのくらいの期間が?」
「小型のもので一、二ヶ月ほど。以前皆さんと戦った守護ゴーレムくらいになると、一年はかかりますね。並行して複数体作れるので、実際のペースはもっと早くなりますけれど」
「とはいっても――」
月詠が、足元を通り過ぎた小型ゴーレムを抱え上げた。
肩や頭の丸みを帯びたディティールはこだわりを感じさせるし、月詠を見上げて首をかしげるその動きはとても滑らかだ。それに愛嬌もある。
「素材の加工に手間をかけているのはわかるし、パーツ単位で魔力をなじませるのは大変だろう。たいしたものだと思うよ」
フローレンスが、照れくさそうに帽子のつばを目深におろす。
そんな彼女を微笑ましげに見やって、修は次の質問を口にした。
「細かい作業や判断は、どこまでできるんですか?」
「その辺り、どうやってプログラムしているのかも気になるね」
少し思案げに眉を伏せるフローレンス。カップを手に取ってかき混ぜ始めたのは、思考を整理しているのだろうか。
「最初は本当に簡単な命令に従うことしかできません。ただ何度も同じ作業を繰り返すうちに、ある程度自己判断できるようになるんです」
思い返せば、かつて城で戦ったゴーレムたちはまさにそのような能力を有していた。
「プログラムというより、機械学習? その学習能力を持たせられるのも、フローレンスの研鑽の賜物か」
たいしたものだ、と感心しつつフィナンシェに手をのばす月詠。
一歩、修は椅子から身を乗り出す。興味のせいか、イヌの尻尾がすごい勢いで揺れている。
「学習の結果、個性を持つようなことは? 性能はどうやって決めているんです? 耐用年数は?」
「八神」
「むぐっ」
「興味が尽きないのはわかるが落ち着け」
月詠に押し込まれたマッスルクッキーを、お茶で流し込む。
無駄に力が湧いてくる一方、しゅんとしおれる尻尾であった。
「すみません、つい夢中になって」
「いえ、そんな。お二人がゴーレムたちに興味を持ってくれて、私としても嬉しいですから」
とはいえ、いっぺんに喋るのは苦手なのだろう。止まってくれて、ホッとしているようではあった。
ちなみに質問の答えは、「今のところ、個性を持った個体はいない」「性能は用途とサイズ基準」「一年に一度分解整備をして、寿命は六年ほど」ということらしかった。
話の最中に近くを通りがかったゴーレムを、修がひょいと拾い上げる。
しばしジタバタした後、ゴーレムは観念したように身を預けた。
これ幸いと腕や足のパーツのゴツゴツとした手触りを味わいながら、熱い息をこぼす修。
「ああ、可愛いなあ……」
そんな修とゴーレムを、月詠は思案げに眺める。
「んー、ちょっと研究してみたくはあるね。三層の畑仕事をもっと楽にする為に」
「俺も店の手伝いにひとつほしいくらいだ。作れるかなぁ……」
「フローレンスの長年の研究成果だしね。そう一朝一夕にはいかないんじゃないかな」
「だよなぁ……」
修と月詠のやり取りに、フローレンスがどこか悪戯っぽい声で呟く。
「そういうことなら、楽しみにしていてください」
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年03月17日
参加申し込みの期限
2019年03月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年03月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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