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にゃんこ化する日
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綾辻 綾花
は、必死で走っていた。
(もう、どうしてこんな事に?)
綾花の目の前を走っていくのは、綾花。
人間の綾花だ。
たったかたったか、楽しそうに走っていく。
その後ろを、八割れのブチ猫と入れ替わってしまった綾花は、必死にあとをついていく。
本当なら、猫のほうが速く走れそうなものだけれど、慣れない四足歩行。
前足と後ろ足の使い方がいまいちうまくいっていないのか、なかなかに人間の綾花との距離は縮まらない。
人通りの多い商店街方面ではなく、公園の方へ走ってくれたのは幸いだけれど……。
綾花は、きょろきょろと周囲を見渡す。
青々とした木々が生い茂る公園は、木漏れ日が差し込んで心地いい。
こんな状態でなければ、猫スケッチをしてゆっくりと寛ぎたいところだ。
(あっ、私が止まってくれましたっ)
にゃうっと一声鳴いて、人間の綾花がベンチに腰掛けた。
そしてそのまま、ころんと丸くなる。
(あああっ、そんなところでそんな格好してちゃだめですよ! お願い、起きてっ)
慌ててベンチに飛び乗って、綾花は人間の綾花の頬っぺたを前足でぺちぺち叩く。
けれど公園のベンチがよほど気に入ったのか、幸せそうに眠ったまま。
(そういえば、この八割れのブチ猫は、この公園で良く見かけましたね。お昼寝しているところを何度かスケッチさせてもらいましたっけ)
寝子島の猫はどの子も人懐っこい子が多いけれど、この八割れのブチ猫はお昼寝が大好きで、綾花が近づいても気にせず、むしろころんとお腹を見せてくれたりしていた。
「おや、綾辻さんですか」
馴染み深い声がして、猫の綾花は振り返る。
そこには、司書教諭の
早川 珪
が佇んでいた。
珪は、本を片手に少し驚いた顔で眠る綾花を見ている。
(珪先生! これはそのっ、違うんです。私はこんな場所で寝てたりしないんです!)
「この辺りで良く見かけるブチ猫さんですね。撫でられたいんですか」
珪が、屈んで猫の綾花に手を伸ばす。
一瞬、ドキッとして後ずさりかけたものの、先生に触れられるまま、じっとしてみる。
(先生に触れられると……気持ちいいです)
ゴロゴロゴロゴロ。
喉から、自然と鳴き声が漏れる。
「人慣れしていますね。僕と一緒に、本を読むかい?」
珪は眠る人間の綾花の横に腰かける。
そして、猫の綾花をひょいっと抱き上げた。
(はわわっ、先生、私ですよ? そんな、膝の上に乗せて頂いてしまうなんて)
おろおろする猫の綾花を、珪は優しく撫でさする。
端正な顔が優しげに、愛おし気に綾花を見つめる。
(そんな瞳で見つめられたら、ドキドキしてきてしまいます)
猫姿で良かったかもしれない。
そうでなかったら、耳まで真っ赤なのがきっとばれてしまったから。
珪は、綾花のそんな様子に気づかず、ゆっくりと本のページをめくる。
時折、膝の上の綾花と、隣で眠る人間の綾花に目を流す。
猫の綾花も、人間の綾花も、大切そうに見つめるのは、気のせいだろうか?
(先生と一杯お話ししたいのに、しゃべれないなんて……あぁ、もどかしいです)
学校とはまた少し雰囲気の違う珪に、綾花は寝こけている人間の綾花にぷぅっと頬っぺたを膨らます。
それでも、珪が時折猫の綾花を撫でてくれるから、幸せなのだけれど。
どのくらい、そうしていただろう?
人間の綾花がふわぁっと欠伸をして起き上がり――綾花になった。
「あっ、あれ? 私?」
「あぁ、起きましたか、綾辻さん」
「早川先生、あの、私……」
「ここ、気持ち良いね。よく眠っていたから起こさないでいたんだけれど、起こした方がよかったかい?」
優しく微笑む珪に、いきなり人間に戻った綾花はしどろもどろだ。
「まだ少し疲れているのかな。送っていくよ」
「えっ、そんな、いいんですか?」
「うん。生徒を一人で残していくのもね」
いつの間にか、日が傾いていた。
(ブチ猫ちゃんに、感謝ですね)
綾花は足元にすりすりしてきたブチ猫を抱き上げる。
猫になった時は慌てたけれど、入れ替わっていなかったら、きっと先生とは一緒に帰れなかったから。
学校の事、猫の事、そして先生がいま読んでいた本の事。
寮までの短い帰り道の中で、綾花は珪と幸せな時間を過ごすのだった。
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あとがき
担当マスター:
霜月零
/
寺岡志乃
ファンレターはマスターページから!
こんにちは。
今回、代筆を担当させて頂いた霜月です。
あとがきは代筆のわたしが書くことになり、今回の件について、寺岡MSからゲームマスターページにて詳細と、皆様へのお詫びを書いていらっしゃいます。
こちらも併せてご確認いただければ幸いです。
代筆という本来のMSとは違うリアクションとなり、大変申し訳ありません。
7か月という長い時間を待っていただいた参加者の皆様が、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
皆様、ご参加をありがとうございました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
霜月零
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年02月18日
参加申し込みの期限
2019年02月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年02月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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