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アテレコに挑戦!
少しの休憩を挟み、桜山シズカが再びステージに立った。観客席に向かって説明を始める。
「次のコーナーは声優さんと一緒に『アテレコに挑戦』していただきます! スクリーンには実際にアニメで使われたシーンが映写されます。決められた人物に成り切って演じてみてくださいね! 用意されたシーンは豊富です! 台本もありますが、アドリブもオッケーですよ! それでは参加したい人は元気に挙手を、え?」
猫の着ぐるみの
烏丸 蓮
がシズカの真横に来て、はーい、と間延びした声で手を挙げた。
「あのー、まずは希望者を選びませんと~」
「なになに『私、ナレーション役がしたいですぅ』とな。シズカ君、おめでとう、採用だよ。へーい、スタッフ! 頼んでいた旅鴉さんスペシャルエディションを流してくれたまえ」
「え、ええーっ、私ですか!?」
「これ、台本ね」
蓮は一枚の紙をシズカに押し付けた。間もなく館内の光が落とされる。端に寄った二人にだけスポットライトが当たった。
スクリーンには二人の男女が映し出された。制服姿で並んで歩いている。どちらも口が動いている為、会話をしているように見える。しかし、蓮はマイクを握ったまま、一言も喋らなかった。
観客席がざわつき始める。
その時、蓮が口元にマイクを押し付けた。
「そこの猫君、良い毛並みをしているね。メモ帳で悪いんだけど、少し描かせて欲しいんだ。煮干しをあげるから三分だけ、じっとしていてくれないかな」
「メインキャラの二人を無視して、背後にいた男子のアテレコをしてしまうフリーダムキャラ、それが蓮さん!」
シズカは切れ気味でナレーションをこなす。観客席から笑いが起こる。
場面が変わった。スクリーンには雑踏が映し出された。ガードレールに座っていた茶髪の女子がスマートフォンを耳に当てていた。
「えー、口裂け姉さんは新作リップのおかげでセクシー姉御って言ってたじゃーん」
「メインキャラが登場する前のモブ女子高生にアテレコする声優、それが蓮さん!」
観客席から噴き出すような笑いが聞こえた。
瞬時に場面が切り替わる。寝子島高校の第一グラウンドで男子の陸上部員が走り込みを行なっていた。
蓮は野太い声を出した。
「ファイト―マッスル! ファイト―マッスル! 大胸筋と括約筋が弾けるぜ!」
「端役の男子にまで声を当てる、それが蓮!」
シズカの鼻息が荒くなる。観客席から宥めるような声が飛んできた。
スクリーンに飼育小屋が映し出された。ウサギが飼われていた。
「コケコッコー!」
「ちょ、ちょっと! ウサギの鳴き声が違っても気にしない、それが蓮!」
観客席から転げ落ちそうになる。腹を抱えて笑う者が続出した。
スクリーンは雨の場面となった。
「ども、雨です。どの雨粒かってツッコまれると困るッス」
「無生物にまで、もうやめせて貰うわ!」
蓮とシズカのコンビによって館内は爆笑の渦に呑み込まれた。
手で顔に風を送り、シズカはステージの中央に立つ。
「いやー、さすがに焦りました。良い見本になったでしょうか! 次は観客席から選びますからね! 切れていませんよ~。はい、勢いよく手を挙げたブレイズの髪が似合うダンサーっぽいお姉さん!」
駆け付けた女性スタッフがステージに上がるように促す。やんわりと断った手でマイクを受け取った。
「仙道姉妹のアテレコがみたいのですが、無理な注文ですかね。現場の雰囲気を味わいたいというか、見てみたいので」
「またしても意外な展開ですね!
細入 薫
さん、
山路 真菜
さん、どうでしょうか?」
シズカは二人に目を向けた。
薫はマイクを手に立ち上がる。
「いいですよ。蒼はどうする?」
「もちろんやるよ! お姉ちゃん!」
その二人の遣り取りに観客席が沸いた。
最前列にいた
片山 修
は一瞬の表情の変化さえも見逃さない。最適な角度でカメラに収めていった。
薫と真菜はステージの端で横並びとなった。
館内は暗くなり、スクリーンに朝のリビングが映し出された。眠そうな顔で
仙藤 蒼
が入ってきた。
「ふわぁ~、お姉ちゃん、日曜日なのに早いね~」
朝食の用意をしていた
仙藤 紫
が声の方に振り向いた。子供のような妹に柔らかい笑みを浮かべる。
「昨晩、蒼が頼み込んできたのよ。近所のゲームセンターに新しい筐体が入ったから、朝一番に一緒に行って欲しいって。忘れてしまったのかしら」
少年のような地声とは違う、物腰の柔らかい女性の声に観客席から切ない溜息が聞こえてきた。
「あ、そうよ! 人気のゲームだから早く行かないと!」
「フレンチトーストを作ったから、冷めないうちにどうぞ」
「はーい」
館内が明るくなった。息の合ったアテレコに大きな拍手が沸き起こる。
修は今日、二人の最高の笑顔をカメラに収めた。
「素晴らしいです! 本物の姉妹を見ているような気分になりました! 二人の声優さんに今一度、盛大な拍手をお願いします!」
館内は拍手で埋め尽くされた。
「みなさん、ありがとうございます! 次は観客席から選びますよ。なんと、逆指名です! そこで熱心に写真を撮っている君! ステージに上がっちゃってください!」
「お、俺ですか?」
「熱烈なファンの君以外にいないでしょ! カメラはお姉さんが預かっておきますから、伸び伸びとアテレコに挑戦してくださいね!」
修は戸惑いながらも笑顔を隠し切れない。盛り上がる頬を片手で揉み解しながらステージに上がった。
「大切なカメラを預かっておきますね。どの役がやりたいですか」
「名前が同じなので
八神 修
でお願いします」
「完璧超人を選びましたねー。いいですよ。それではお相手の声優さんは……立候補ですね!」
シズカは軽く手を挙げる
遠藤 詩子
を見て言った。
「よろしくね、修くん」
「こ、こちらこそ、よろしくお願い致します」
詩子は緊張を和らげるような笑みを見せた。
二人で配役を決めてステージの定位置に落ち着く。
間もなくしてスクリーンが茜色に変わる。ツインテールの女子が制服姿で歩いていた。青い瞳をきらりと光らせて後ろを振り返る。
「修君、こっちだよ!」
詩子は元気な女子となって声を当てる。隣にいた修は少し恥ずかしそうな顔でスクリーンを見詰めていた。
「この時間だから限定パフェは完売していると思うんだけど」
「そんなことない、あるかな。でも隣の席の子が美味しいって言ってたから、もうないのかな。でもでも、あるかもしれないし!」
愛らしい声で詩子は身体を揺する。修は顔を赤らめた。
「そ、そうだね。あるかもしれないし、もう少し君と二人で……」
「ごめん、車の音でよく聞こえなかった。私と?」
詩子は修を横目で見ながら首を少し傾けた。修は耳朶まで赤くしてスクリーンに言葉をぶつける。
「な、なんでもない。早く行こう!」
「うん、そうだね!」
終わった途端、大きな拍手に包まれた。修に向けて、良かったよー、と幾つもの声援が飛んだ。
「本当にその通りですね! 初々しさがよく表現されていました! 実際に演じてみて、何か思うことはありましたか」
シズカの問い掛けに修は緩んだ表情を引き締める。
「そうですね。俺が声を当てた八神は何でもできる人ってイメージが強いけど、努力の結果だと思うんです。その裏の部分が見えるような、あ、演技じゃないですよ。本当は自信家の爽やか青年を考えていて、でも、その途中で……ありがとうございました!」
修は赤い顔でシズカから預けていたカメラを受け取った。早足でステージを離れ、最前列の席に沈み込むような姿勢となった。
「次々いきますよー! アテレコに挑戦したい人は元気に手を挙げてくださいね! お、数が多いですね。では、どの方にしようかなー、そこのワンピースの彼女に決定! ステージにどうぞ!」
「え、わ、わたしですか!?」
小さく手を挙げていた女性は驚きの表情で周囲を見回す。確認の意味で自分を指差すと、覗き込むような格好のシズカが笑顔で頷いた。
女性は男性スタッフに連れられて、おずおずとステージに上がった。
シズカは気さくに話し掛ける。
「元気に手を挙げる中にいたので逆に目立っていましたよ!」
「ど、どうも。あ、あの、声優さんなのですけど、井上 千秋さんでお願いできますか?」
「ええですよ! 一緒に楽しみましょう!」
井上 千秋
は席を立った。大股で歩いて女性と握手を交わす。
簡単な打ち合わせを終えると館内は暗くなった。
スクリーンに地下駐車場が映し出された。黒服の集団と傷ついた者達が抗う場面であった。
「あれって、最近のシーンだよ……」
観客席から囁くような声が聞こえる。
スクリーンに女性が大写しにされた。驚愕の顔で黒服に向かって小刻みに顔を振る。振り上げられた警棒は明らかに女性を狙っていた。
「や、やめて。お願い、酷いこと、しないで。わ、わたし、何もしてないのに」
声を当てる女性は緊張で震えていた。場面と見事に調和した。観客席からささやかな拍手が起こる。
「待てや! 勝手に拉致って何様のつもりや! 剛さんは本気で怒ったで!」
赤茶けた髪の
服部 剛
が女性と黒服の間に割り込んだ。連戦なのか。剛の唇は少し切れていて赤い血が滲んでいた。
「あ、あの、あなたは?」
「俺はやな、ただの高校生や」
振り下ろされた警棒を剛は片手で掴んだ。同時に渾身の蹴りを腹部に見舞う。黒服は吹き飛んで転がった。
「……わたしにとって、あなたはヒーローです」
「それやったら、ただの高校生のヒーローでええな」
「はい、あり、がとう……」
女性は安心した途端に涙を流した。剛は片膝を突いてポンポンと肩を叩く。
館内が明るくなった。千秋は隣にいた女性に、よかったで、と声を掛けた。
「なんか、わたしまで泣けちゃって。嬉し涙なんですけどね」
目尻に溜まった涙を人差し指で拭う。
二人を讃える拍手が送られた。
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2019年02月11日
参加申し込みの期限
2019年02月18日 11時00分
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2019年02月18日 11時00分
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