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レッツ・スタディ! ~大人も子供も学生さんも!~
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事の始まりは、
源 竜世
が寝坊をしたこと。
待ち合わせの場所で暫く待ったあと、
タイラ・トラントゥール
は竜世の家へと足を向けた。
ギアバトルの約束をしていたのに竜世がやってこないことを、(口にはしないが)案じたのだ。そして――、
「……寝坊だと?」
「うっ。そ、そんな怖い顔しなくても……」
辿り着いた竜世宅にて、竜世の言い分を耳に、タイラは声を尖らせた。
じろり、露草色の視線が、竜世を刺す。
「わ、悪かったって! すぐ準備するから、部屋で待ってて!」
やっべー! と言いながら、バタバタと準備に取りかかる竜世。
ため息一つ、タイラは、仕方がないとばかりに竜世の言に従うことにした。
竜世の部屋で、タイラは、竜世の支度が終わるのを待っていた。
ふと、開けっ放しのランドセルが目に留まったのは、その時だ。
「全く……中身が溢れたら困るだろうに」
ぶつぶつと言いながらもきちりと蓋を閉めてやろうとして――タイラは、はたと気付いた。
新品かのようなぴかぴかの表紙を晒している、夏休みの宿題ドリルに。
(……コイツ、ちゃんとやっているのか?)
気になってページを捲ったタイラを、次の瞬間、頭痛が襲った。
ドリルの回答欄は、どのページも、綺麗に真っ白だったのである。
(……このまま放っておくと、夏休みの終わりに大変な事になるな……)
竜世が自室へと元気良くとび込んできたのは、タイラがそう胸に思った時だった。
「お待たせ! ……って、なんだよタイラ、顔、怖いぞ?」
「おい竜世! お前、宿題がちっとも進んでないじゃないか」
真っ白なページを突き付けられ、ジトリと睨まれて、竜世は「げっ!」と声を漏らした。
「何でソレ持ってんだよ! そ、そんなことよりバトルだって! 早く行こうぜ!」
ドリルの存在からはすっと目を逸らして、
スターライトナイト
をずいっとタイラの前に翳す。しかし、
「今日は予定変更だ!」
と、次の瞬間には、スターライトナイトはタイラが手にしたドリルに、ぺいっ、と押し退けられた。
「ああっ! スターライトナイトが!」
「お前のことだ、放っておけばいつまでもやらないだろう。このままじゃ、後で困るのはお前だぞ?」
「ぐ……タイラが母さんみたいなこと言ってる……」
タイラの言い様に、僅かに怯む竜世。
一方のタイラの方は、落ち着いたものだ。
ドリルを竜世に(半ばは無理やりに)手渡して、
「バトルは宿題が終わってからだ! せめて5ページくらいはやっておけ」
「って、えーー!?」
部屋中に響き渡る、竜世の不満の声。
「そんなの、1週間バトルなしになっちゃうじゃんか!」
「は? 何で1週間もかかるんだ? たったの5ページだぞ?」
「そんなにたくさんできるわけねえだろ! 5ページもやれとか、タイラ、無茶言い過ぎだ!」
ぷんすかと頬を膨らませる竜世だが、タイラの方は、頭に大量の疑問符を浮かべている。
「さっきから何を言っているんだ? こんなもの、1時間もあれば余裕だろうが」
「だから、そんなの終わるわけねえじゃん! タイラは終わんのかよ!」
「ボクなら20分もあれば出来るぞ。夏休みの宿題など、ボクは最初の1週間でほぼ終わらせた」
「じゃあやってみろよ!」
挑むような調子の、竜世の声。
こうなれば、売り言葉に買い言葉だ。
ていっ! とばかりに押し付けられたドリルを、
「……いいだろう」
と、ちょっぴりカチンと来たタイラは早速解き始めた。
ペンが、ドリルのページの上を迷いなくすらすらと走る。それを目に、
(タイラがかわりにやってくれるならラッキーだな)
なんて、竜世はこっそりと思ったのだが、1ページ近くこなしたところで、
「って、ボクがやってもしょうがないだろうが!」
と、タイラはハッと我に返り、解答を、消しゴムで綺麗に消してしまった。
「ぐううう、何で消すんだよ!」
「お前が自分でやらないと意味がないからだ! 終わるまでボクが見張っているからな」
「うええええ」
竜世の手にドリルを握らせたタイラに、譲る様子は微塵もない。
どう足掻いてもバトルをしてはくれなさそうだと見て取って、竜世は渋々机の前に座った。
(まず最初のページは、さっきタイラが書いたやつの跡をなぞればなんとか……)
なんて書いてたんだろ? と、凹みを見定めんと身体を傾ける竜世。
勿論、そんな竜世の思惑に、タイラが気付かないはずもなく。
「……おい、何をしているんだ?」
「べ、別に!! ちょっと問題が見えにくいなって思っただけだし!」
「こんなに黒々と印刷されているのにか?」
「そ、それは……あ! そうだ、タイラ、のどかわかねえ!? ちょっとオレ、ジュースをとって……」
「いいからお前は、大人しくそれをやれ!」
ぴしゃり。取り付く島もない。
首根っこを掴まれて机へと押し戻され、竜世は「ぐぬぬ」と唸った。
(逃げられねえ……やるしかねえのか……)
かくして、竜世とドリルの激しい戦いが幕を開ける――!
それから、5分後。
「……タイラ、やっぱり、ジュースはいるんじゃねえ?」
「……まあ、水分補給くらいは認めてやらなくもない」
「やった!」
「但し、ボクも付いていくからな」
「ええー!?」
一緒にジュースを飲んでから、更に5分後。
「オレ、ちょっとキブンテンカンに風に当たってくる!」
「って、おい! お前、そのまま帰ってこないだろう!?」
「ちょっとだけだってば! もう限界だし! な?」
言って、強行突破を試みる竜世の腕を――タイラの手が、ぐいと掴む。
もう一方の手を背にずんと当てられて、机の上に、ぺしゃり、竜世の頬が落ちた。
「あぐっ!?」
「どうして大人しく出来ないんだ!! いいからやれ!!」
「ちょ、いたっ、痛いってタイラ!!」
机に抑えつけられて、じたばたと暴れる竜世。
「はーなーせーよー!」
「お前が、真面目にドリルを解くと約束するなら、だ」
「うぐぐ……タイラのバーカ! 鬼ー! あくまー!」
また5分後。
「おい竜世! 適当に欄を埋めるな! 見たらわかるぞ!」
「そんなに怒んなくてもいいだろ! タイラの鬼! おーぼーだ!」
「騒ぐな! こんな問題、簡単だろうが!」
そんなこんなで――ドリルの最初のページが終わる頃には、すっかり日が暮れていた。
監督役のタイラは、流石にぐったりと力尽きている。
「なんで、こんなにも……かかるんだ……」
「だからいったじゃん」
けろりとして言う竜世を、タイラは横目に鋭く見据えた。
「予定の半分も終わってないだろうが。何を偉そうに……」
「うぐっ」
ちょっぴり身を引いて視線を逸らす竜世を目に――タイラは、僅かに眼差しを和らげる。
(だがまあ、一応頑張った事は認めてやるか)
そんなことを胸の内に呟くタイラを、「なあなあ!」と、明るい声が呼んだ。
「ここまでがんばったんだから、これから遊べよ!」
母さんもごはん食べてってっていってるし! と、にっと白い歯を零す竜世。
タイラは、やれやれとばかりにため息をついた。
「全く、仕方がないな……」
「やった! 今度こそバトルだな!」
ここからが(遊びの)本番だ! と、竜世は、琥珀の双眸を煌めかせる。
2人の賑やかな1日は、まだまだ、終わらない!
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あとがき
担当マスター:
巴めろ
ファンレターはマスターページから!
お世話になっております、ゲームマスターの巴めろです。
まずは、ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!
色とりどりの勉強模様、楽しく執筆させていただきました!
補習や夏休みの宿題を絡めたアクションもお預かりし、
寝子島の夏を色濃く感じた、そんな執筆タイムでした。
重ねてになりますが、ご参加くださった皆様に心からの感謝を。
この度も、本当にありがとうございました!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年02月22日
参加申し込みの期限
2019年03月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年03月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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