定食屋『おにざき』でお食事を｜リアクション

定食屋『おにざき』でお食事を

「ありがとうございます！　また何かあればよろしくお願いしますね！」　
　営業終了後、あやめはアルバイトの人達を満面の笑みで労う。
「雨崎さん、野々さん、佐藤さん、好きなものを言っていただければ作りますよ」
「あ、それじゃサンマさん定食を」
　御剣君が食べてたっけ、と英二は思い出す。
（倒れた人は大丈夫だったかな。今度会ったら訊いてみよう）
　そう思っていると、無邪気にののこが返事をする。
「好きなものでいいの？　……じゃあ、サンマさんと猫島定食と、日替わりのミックスはできますか？　あと玉子プリン！」
　素直なののこの返事に英二は笑ってしまう。
「あたしもそれがいいなー」
　便乗する楓香。　
「玉子プリンは皆さんに作ってありますよ。皆さんのお陰で助かりました。ありがとうございます」
　帳簿も久々の黒字で内心ホクホク顔のつくしが、冷蔵庫からプリンを出しつつ感謝を述べる。
「いただきまーす！　またいつかお手伝いさせてねー」
「はい、またこんなにお客さんが来てくれるといいのですが」

「ありがとうございました。失礼します」
「また学校でねー！」
　賄いを食べ終えて店を出た英二とののこと楓香は、駅へ向かう。
「今日は疲れたね」
　話しかける英二にののこは元気に答えた。
「そう？　全部のっけ定食を食べたから疲れも吹っ飛んじゃった」
「美味しかったですよねー」
　二人の邪魔をしないようちょっと距離を取りながら、楓香は相槌を打つ。
「それはよかった」
「英二くん、今日はいろいろ助けてくれてありがとう」
「どういたしまして」
　夏の夜はまだまだ暑いけれど少しだけ風が吹いて。
　街灯に照らされて長く伸びる影を眺めながら話すのはなんだか楽しかった。

　いろいろはらはらしたけど、なんだかんだ言って幸せな気分に浸っている英二だった。　

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あとがき

担当マスター：天村花海／寺岡志乃
ファンレターはマスターページから！

天村です。大変お待たせいたしました。
今回寺岡マスターの代筆をさせていただきました。寺岡マスターのリアクションを楽しみにしてくださっていた皆さま、申し訳ありません。
一部のみ寺岡マスターに書いていただいております。

中山喬くんの今後は私も気になるので、寺岡マスターの復帰を一ファンとしてお待ちしています。

楽しいアクションがたくさんで、書いていて楽しかったです。
またご縁がありましたら、新しいシナリオでお会いしましょう。

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