推理ゲーム『ねこじま人狼』5th｜リアクション

推理ゲーム『ねこじま人狼』5th

●　真・狼・狐

Result

　　＜人狼チーム＞
　　人狼　　　　来島アカリ

　　＜島民チーム＞
　　占い師　　　卯木衛
　　霊媒師　　　楢木春彦
　　騎士　　　　鴻上彰尋
　　パン屋　　　サキリ･デイジーカッター
　　島民　　　　水守流、小山内海
　　らっかみ　　八重崎壱都

　　＜妖狐チーム＞
　　妖狐　　　　志波武道

「アカリくん、またお前か！！！！」
　ダンダンダン、と衛が地団駄を踏んだ。
「……それ、俺のセリフ、だから」
　アカリはむぅ、と口を尖らせた。
　以前もあったのだ、アカリと衛が占い師の座を奪い合ったことが。
　あのときは人狼が衛で占い師がアカリ、さらに、狼少年の流も占い師騙りで皆を混乱させたのだった。

　アカリはサキリに頭を下げる。
「サキリ君、噛んでごめん。恨みや狙いがあったわけじゃなくて、あまり喋れてない人は残してあげたかったから、単純に前日口数が多かった人を噛んだんだ」
「話しの流れ的に僕が噛まれるんじゃないかなあと思ってたよ」
　サキリはそう言って優雅に笑った。
「皆に美味しいパンを食べさせたかったけど、最終的に島民が勝利したから本望だよ。いい演技だったね」
「むー……占い師に、徹しすぎた……な。悩んだ末、真占い師っぽい言動を取ろう……って思ったんだけど、普通に村が勝てる進行を提示してどうにもならなくなった……ってのが真相。ちなみに、志波先輩の村役職騙りを口に出していたのは、同時吊りありだと占い師3人になった時点で人外がかなり不利になると踏んで、出来れば撤回して欲しかった……から」
　アカリは悔しそうに下唇を噛む。

　真占い師の衛はにっこにこで武道を見遣る。
「武道さんも元気ですね！　わかる！　騙り楽しい！」

「霊界から地上の様子見ながら紅茶呑んでた武道サンだよＨＡＨＡＨＡ☆　……はぁーー」

　武道はふかーーーーーーくため息をつき頭を抱えた。
　今回でねこじま人狼初日処刑３度目。２日目の朝日を拝めない率トップを独走中である。
　武道は壱都がゲーム中に発した『策士策に溺れる』のセリフを引用して自分を茶化した。

「壱都ちゃん、せーかい！　策に溺れた試行錯誤の人外デッス☆」
　ごくごくと紅茶を飲み干す。
「もう一日目が妖狐にとっての大勝負だから緊張で喉は乾くわ大変だったんだよ。マケタケドネ！　マケタケドネ！！」
　テーブルを叩いて悔しがる武道。
　ここまで黙っていた分とばかりに、一気にまくしたてる。
「ただ俺は、三番手黒だし自体は悪手とはおもってないからね。島民が２人で片方占われてたら逃げ場ないからな！　３人目の島民もしくは他役職騙ったところで、片方吊られて、夜に占い師２人から占い先合わせられたら呪殺になって、二日目までほぼ確実に生き残れないからな！　初日生き残る勝算４割くらいはあった手だから悪手といわれたらへこむからな！」
　海がよしよしと優しく武道の頭を撫でる。
『さいしょは信じてたよ』
「黙って吊られたり呪殺されるくらいなら自分から動くか、とおもったんだよ……」
「さすが武道さんッ！　平坦な道は選ばない！　そこにシビれる！　あこがれるゥ！」
　衛がやんやと持ち上げると、武道はヤケクソ気味に踊り出した。
「占い結果を変更したことで信頼度一気に下がったのをイーブンに持っていけなかったケドナ！！」
「俺もせっかく狐島で占い引いたから呪殺したかったんだけど……占い難しい！」

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