推理ゲーム『ねこじま人狼』5th｜リアクション

推理ゲーム『ねこじま人狼』5th

●方針はどうする？

「騎士は霊媒師を守るで確定だろう」
　とサキリが言った。

「吊りの方針に関してだけど、いっそ占い師に票を集中させて全員吊るという案はどうかな？　今回の参加者は９人ちょうど占い師３人に３票ずつ振り分ける事ができる。あるいは２人に４票で１人が捨て票にするというやり方でも良い。最終的に占い師は全員吊るのが確実な勝ち筋だと思うよ」

　するとアカリがこう発言する。
「ディジーカッターが言うみたいにうまくいくかな。この状態だと同時吊り狙いは難しいかな、って思うんだけど……俺は吊るなら志波先輩にして欲しい、とは主張しとこっかなー？　たぶん志波先輩は人外なら狐だろうけど、この状態なら呪殺真証明は不要だろーし……」

　すると衛は、やや対立する意見を提示した。
「俺的には消去法で狼目のアカリくん吊って武道さん占って、呪殺」
　武道に向けて、指で作った銃を向けてバーンと放つふりをする。
「……で、真確定を狙っていきたいとこだけど、最終決定はみんなに任せるぜ」
　呪殺宣告された武道は思わず仰け反ったが、その間もじっと衛やアカリの様子を観察していた。それを逆に見据え、衛はこういう。
「一応俺の第一希望はアカリくん吊りして武道さんと相互占い。同時吊り以外で最初の夜に死ぬのは村勝ちが消えるから嫌だ。狐目の武道さんを占いたいだけでアカリくんが後でも問題ない」

「今んとこ、来島が狼で志波が狐な気がする、何となく」
　という流は、アカリに質問をしてみた。

「とりあえず来島にゃ、志波が狂人や役職騙りをする必要があるものまね師の役職なしの配役で島民サイドの騙りがでてきたのを疑った理由は聞いておきたいかな。
　正直噛まれる敵を散らすという意味で考えたとしても、島民サイドがすでに対抗も出ている占いを騙るメリットが全く浮かばないもんでよ。
　占いに人外がそろってると認識されて他の島民が一致団結するのを防ごうとしたんじゃあねえかと疑ってもみてるんだよな。
　ま、セオリーから外れた事も起こるのが人狼だから、ありえないとはいわねぇけど……」

　アカリは口を開きかけたが、それをエムアが遮った。

「そこまで。時間です」