推理ゲーム『ねこじま人狼』5th｜リアクション

推理ゲーム『ねこじま人狼』5th

●　真夏の夜のマッドティーパーティ

　神速脱ぎで踊り出した武道と、その周りで喜びの踊りをする衛と、衛に引っ張り出されていやいやダンスをするアカリ。蜘蛛の巣のかかったシャンデリアの下、まるでマッドティーパーティだ。

　武道の大反省会は続く。
「今回俺が下手打ったのは、真占いを吊るせなかったことと、二日目の主張破綻で論破する自信が持てずに逃げたことだな。つまりは、博打したくせに瀬戸際で二日目安全策に走ったのが妖狐の敗因だなこれ……あー、こう考えると、占い撤回無しで衛くん人狼判定で突き通した方がよかったな……って、同時吊りがあるなら結局ダメだったなテヘ！」
　そこから同時吊りは戦略的に活用していくべきというサキリと、作業っぽくなるからランダムで片方吊られる方が緊張感が出ていいかもという武道で喧々諤々議論がはじまった。
　流がお菓子を頬張るとなんだかみんなも急にお菓子をむさぼりたくなって、クッキーやマカロンやパンケーキが飛び交い合う。

　らっかみ人狼初参加の壱都は、海や彰尋と感想を交わし合っている。
「……らっかみという役職に当たりどうなる事やら、と最初は思いましたが、こう……恙なく疑われる事もなく進行するのはそれはそれでこう、ほっとすると同時に聊か物足りなさもあります」
『そう？　私は勝ててほっとしたよ』
「俺も。途中焦っちゃってさ」
『予想は、彰尋くんがどんぴしゃだったね』
「あ！　そうだね。人外の人たちの攻防談を聞くのに夢中で、忘れてた……」
　壱都は踊る占い師三人を見て、うっすらと笑みを浮かべる。
「姉ではないですがやはりこの手の遊戯は盤面を引っ掻き回す方がいて何ぼ……そういう意味では今回の人外の方々は優れていた、なんて……そう思いました……機会があれば私も……だなんて、少し不遜なことをついつい考えてしまいます、ね」
『次はほんきで《モンスターの妹襲来！》しちゃう？』
「……もっとも私だと、権謀術数を競うには少し猪突猛進すぎる……だなんていわれそうでもありますけれど」

　くすくすくす、笑い声を友として、真夏の夜は更けてゆく。

＜Good bye! & See you next game!＞

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あとがき

担当マスター：笈地行
ファンレターはマスターページから！

みなさま、ご参加ありがとうございます！　大変お疲れ様でした。笈地です。

久しぶりになりました「らっかみ人狼」、
今回は以前リクエストいただきました妖狐を加えてみました。
狂人的な補佐役職がなかったので人外の方は大変だったかもしれません。
３人の占い師さんの攻防もハラハラドキドキ、楽しく見守っておりました。

パン屋さんはらっかみ人狼定番になりましたが、存在してるだけで楽しいですね。
今回は、パン屋さん死亡の朝の島民の嘆きもひとしおで、
こういうロールプレイだけの役職、楽しいなと思いました。

タイムスケジュールも短縮して相談時間も１時間とし、
パソコンの前で待機する時間を少なくしてみました。
いかがでしたでしょうか。

ぜひぜひゲーム後も、コメントページでみなさまで語り合ってくださいませ！

それではまたお会いしましょう。笈地でした。

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