推理ゲーム『ねこじま人狼』5th｜リアクション

推理ゲーム『ねこじま人狼』5th

●占い師３人のスライドはあるか

「それで、占い師諸君。スライドの宣言はないのかな？」
　サキリが衛、アカリ、武道の三人を見つめる。
「俺の主張は変わらず占い師だ。本物だからな！」
　衛がまっさきに息巻く。
「『らっかみ』っていう職業があんのに朝一飛び出して、人だったぞ！　って言えるの結構ギャンブルだから俺は真占いです！　って主張する！」
　アカリくんも同じことしてんのがこの野郎すぎるんだけどさあ……、と衛はアカリをジト目で見た。
　アカリはアカリで、
「またお前か」
　と衛をジト目で睨みつつ、
「俺も再度主張する。俺は【占い師】、水守は島民だった」
「志波先輩は？」
　とサキリが訊ねる。
「志波先輩のスライドはないのかい？」
「ないよ。……いや、サキリ君のことだから考えてることあるだろうね、聞くよ」
「志波先輩があからさまに狐臭いから。むしろ狐臭すぎて逆に実は真占いなんじゃないか？　と思えるくらいだ。他に安全なやり方はあるのに、あまりにもリスキーな立ち回りだからねえ」
「うんうん。志波先輩が何考えてるかわからないんだよな」と春彦も頷く。
「占いで対抗出てるのに３人目のＣＯって、島民側なら騙りの意味ねぇと思うし、真でなかったららっかみスライドってのも厳しいと思うんだよな……変更あるなら今言ってほしいし、その場合あのタイミングで言わなかったのと騙りの理由が聞きてぇぜ」

　武道は、自分を疑ってきているサキリと春彦を順に見つめて、きっぱりといった。