this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
らっかみ!新春☆初夢宝船フェア! ~鷹編~
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
12
つぎへ >>
深く、どこまでも深く、まるで何かの境界線を渡っているかの如く続く、滝の裏の洞窟を抜けた先。
『ぷぁ』と、やっと呼吸が出来たかのように小さな口を開け、目一杯深呼吸を繰り返すそれは、小柄な少女の姿をしたれっきとした竜種。
「ただいま。サンゴ、お出迎えありがとう。クォーツの具合はどう?」
一頭の青緑の鱗纏う竜が鼻先を寄せてくるのへ、手のひらをかざして優しく撫でてやる。
暫し二頭の間で訪れる静寂。
それはヒトの耳にそう感じるだけで、竜種同士ではまごう事無き言の葉を交わし合う時間。
「……そっか。悪くはなっていないんだね、よかった。うん、一緒に行こう!」
二頭は同時に、足早にどこかへ歩み出す。
辿り着いた先は大きな大樹のくぼみ。
覗き込んだその中に、柔らかそうな草や葉を寝床に横たわる、真っ白い竜の姿があった。
「クォーツ、戻ったよ。薬草取って来れたから、ね。
……うん、うん、大丈夫。あたしに怪我は無いよ。
あと少し待ってね。今、念のため浄化するから」
そう告げて一度くぼみから出る、碧玉の石を纏う竜種の少女は天に祈るように鈴を掲げ、ゆっくり、ゆっくり舞い鳴らす。
奏でられた厳かな音に導かれるようにして、どこからか水が大地や木々をつたって流れて来た。
それを慈しむように手の中で球状に抱けば、その水の中へ持っていた薬草をつけ込む。
そのまま数度、鈴の音とせせらぎの音が交わり心地よい音色を響かせてから。
「……昔は、こんなふうに薬草まで清めなくても、安心して使えたのに……ね」
どこか寂しそうに呟いてから、水の中からトプンと青々とした薬草を取り出すと、少女は改めて白竜の下へしゃがみ込んだ。
大きな背中についた傷跡へ、自身の鰭をひらめかせそっと薬草を貼っていく。
「そういえば、ね。またあの夢を視たよ。あの洞窟を通る時、時々過ぎるあの夢」
手当を続けながら不思議そうな、それでいてどこか嬉しそうな微笑みを浮かべ言葉を続ける。
「あたしが、
立花 深紺灯
っていう名前で呼ばれてて、ニンゲンに囲まれて笑っているの。
……うん……ニンゲンは怖い……あたしたちの家族は、もうここに住んでいるだけになっちゃったもの……
でも、ね……夢の中のニンゲンは、何だかとっても温かいの。
顔は……やっぱりよく見えないけれど、ここのみんなみたいに温かくて、
向けて来る音もすごく優しいの……」
おかしいよね、と力なく笑う少女へ、白竜は大きな尾を巻き付けるように寄り添わせた。
「あたしの力が未熟で、こんな姿だから誤ってココにニンゲンがついてきちゃって……
それでクォーツがみんなを庇って大怪我しちゃったのに、ね……」
微かに声を震わせるその頬を、白い尾が撫でた。
「だ、だめだよ、癒しの力使っちゃまだっ……あ、使ってない?
えへへ……ごめん、ありがとうクォーツ。
うん平気。今はね、この姿だからみんなの分まで、外へ出て色々なモノを取ってこれるって思うから」
フード被れば竜には見えないから、と続ける少女の後ろから、赤く小柄な竜がにゅっと顔を覗かせる。
「あ、紅玉。クォーツはもう少し休んでれば、治るからね。
え? あたし? そっか、元気無いように見えちゃった?
あたしの方がお姉さんなのにね。いつも紅玉に励まされちゃうね」
首や頭へジャレてくる紅竜へ、小さく笑い声を向けながら少女は感謝を口にする。
いつの間にか集まって来た竜たちに気付けば、くぼみから上半身だけ出して明るい表情を浮かべた。
「もう大丈夫だよ。外の薬草たちも、まだそんなに穢れていなかったし。
む、無茶はしてないよ! ほんとだから」
代わる代わる言の葉を紡ぐ家族の一頭一頭へ、あわあわと返答しながらも幸せそうに少女は頬を緩める。
ふと感じる既視感。
これは……あの夢を視たからだろうか。
あの夢の中の自分も、家族へ向ける安心と喜びの色をその顔に纏っていた。
―― あたしがまだ知らない、ああいうニンゲンももしかして居る、のかな……。
愚かな期待なのだろうか。
大事な家族を傷つけられて、雷を暴走すらさせたであろうに。
そんな相手へ、どうして自分の心は拒絶を薄れさせるのだろう。
まだあの洞窟を通ったのは数回。
行くたび、夢は先へ進む。色も鮮明になっていく。
―― 心配をかけちゃうから、みんなには言えないけど。
心のどこかで、あの後夢の中の自分はどうなっていくのだろう、と気になる思いが生まれていた。
ただの夢? 幻? それとも………誰かの記憶?
少女は微笑む。大切な家族たちへ。
『ねぇ、夢の中のあたし……そこにいるヒトたちは、あなたの家族?』
陽射しに煌めく蒼玉浮く腕を額にあて、雲一つない空を仰ぐのだった。
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
らっかみ!新春☆初夢宝船フェア! ~鷹編~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年01月02日
参加申し込みの期限
2019年01月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年01月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!