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らっかみ!新春☆初夢宝船フェア! ~鷹編~
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「―― ッおい竜世! いい加減気付け……このっ、止ま……」
途中まで言いかけた言葉が、ハッとして飲み込まれた。
止まる? 立ち止まらせるのか? あの竜世に?
後ろを振り返れと、そう投げかけるのか?
過ぎれば、ぎりっとタイラは歯噛みした。
一瞬でもそう思った自分が悔しくて。
それでは、追いつけないと認めてしまっているじゃないか。
前を照らす光に、後ろも照らしてくれと懇願しているようじゃないか。
―― 冗談じゃない。ボクたちは、ライバルだ……!
互いに寄りかかるのではなく、高め合える存在。
それは隣りに、対等に、並んでいるからこその存在。
―― それに、後ろを向く竜世なんて、竜世らしくない。
太陽には前も後ろも関係ない。
本人は意識せず、ただ真っ直ぐ笑って周りを照らしてくれているのだ。
……ぜったい言ってなどやらないがな!
いい加減背中を追うのにも腹が立ってくれば、どこからか沸いて来る力に委ねるようにして、
タイラは加速した。
追い抜いてやる! そんな闘志と共に。
◇ * ◇ * ◇ * ◇
オレ、ひとりじゃない、よな?
周囲の景色へも意識が向いた途端、忘れ去られていた思い出たちがドドッと竜世の心に溢れ返った。
兄が贈ってくれたスターライトナイトと共に、一緒に遊んで、笑って、高め合える仲間やともだちがたくさんいる。
ずっと隣りで競い合えるライバルも。
時折寂しさを感じることもあるけれど、それすらどこかへいってしまう程に、カプセルギアは沢山の仲間との思い出を増やしてくれる。
―― とくに、アイツとのバトルはさいっこーに楽しいんだ。
浮かんだ姿に思わず口元が上がれば、前をゆく影が急に一気に小さくなっては白い光の中へ消えた。
持ち直した心は焦りや不安こそしないものの、『ありゃ? どうしよ……』と足止めぬまま途方に暮れそうになった。
その時、影が消えて行った光の中から、急に現れたもっと大きな人影に、
「おわ!?」
「は!?」
急ブレーキも間に合わず、人影二つが衝突してはお互いに尻餅をついた。
「っつ……こっの……トリアタマ!! いきなり方向変えるやつがあるか!」
「いってー……いやオレ、ずっとまっすぐに走ってただけなんだけ、ど、って
え、あ!? タ、タイラ!?」
「めいっぱい指を差すな!」
琥珀と露草がお互いを映し出す。
何が何やら分からず疑問符ばかり投げかける竜世に、全力で脱力したようにタイラは座ったまま
肩を落とした。
追いかけていたはずの背中。
それが突然消えたと思った途端に、今度は真正面から駆けて来る竜世に面食らったものの。
竜世を認識した時から、背後からの恐怖はかき消えていて霧も薄れていっていると、冷静に思考が回り始めていたから。
追いつくつもりが、結局向こうが引き返してきた形なのが気に入らないけれど。
盛大に息を吐いた。
「タイラ、なんか疲れてね?」
「おまえのせいだトリアタマ」
「今会ったばっかなのに!?」
説明する気にもなれず、また大きく溜息をつくタイラ。
……そもそも、自分が追っていた背中は本当に竜世のものだったのだろうか。
竜世に似たなにか、だったんじゃないだろうか。
当人の打って響く表情や声色を目の前にしてみると、そんな考えがつとよぎった。
じゃあ正体はなんだったのか、なんて到底分からないけれど。
だからタイラは、目一杯の愚痴をこぼしてやった。
こぼすたび、竜世だと確信できる明るい声が響くから。
あータイラだなー。
何回呼べば聞こえるんだその耳はだの、ここがどこか分かって無いのに駆け回るやつがあるかだの、
どうしてかお説教モード繰り出すライバルを見つめ、しみじみ実感する竜世。
あんなに心細くて哀しくなった気持ちが、今やすっかりなくなって。
自分に向けられる言葉たちが、とても温かく感じる。
ニッコニコと笑顔になる竜世に、タイラがようやく口をつぐんでは。
「で、オマエは一体なにをそんなに夢中になって走っていたんだ?」
「あ! そっそうだった!
たいへんなんだよスターライトナイトが勝手にどっか飛んでっちまって!」
「…………そのポケットにあるものは、違うのか」
「え? ……あれー!??」
ズボンのポケットから、ぴょっこりと顔を出す赤と黒のドラゴンを取り出し、思い切り首を傾げる竜世と心底呆れ顔のタイラ。
その二人の頭上を滑空するものが一羽。
「うあ! あれだ! たぶんオレがスターライトナイトと間違えて追っかけてたの!」
「どう見ても鳥だな。……タカ、か?」
「さっきはあんなクッキリ形が見えなかったんだってば!
よぉっし、タイラ! 追いかけるぞ!」
「なんでだ!」
正直へとへとであったが、竜世が颯爽と飛び出したのを見てしまえば、タイラもすっかり条件反射的に動かざるをえなかった。
ちゃんと隣りに並んで駆けて来る存在に、満面の笑顔で竜世は笑った。
二人で追いかければ、絶対見失わない。
どうしてか、そんな確信があったから。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年01月02日
参加申し込みの期限
2019年01月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年01月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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