らっかみ！新春☆初夢宝船フェア！　～鷹編～｜リアクション

らっかみ！新春☆初夢宝船フェア！　～鷹編～

　鷹は飛び去る。
　帰り道を見つけたように。
　次元の違う輝き宿した体から、一枚、また一枚と羽根をこの島に落としていることには、
　とんと気付かぬまま。

「……夢？」

　自身のスマホ画面に、チラリ、と垣間見えるクジラの影に気付かず時計を確認したり。
　あわあわと朝日浴びるショートの髪をぺたぺた触ってみたり。
　やっぱりか、という顔を浮かべた後、日課のトレーニングに向けて身体を起こしたり。
　気付けば指が天井に向けて、鍵盤を探していたり。
　おなかすいた、と欠伸をしながら昨日焼いたクッキーの残りを取り出したり。
　確かめるように、ファンシーなカプセルギアをぎゅっと抱き締めたり。
　徹夜組と早起き組が朝の挨拶交わす、賑やかな声が猫鳴館の自室で耳に届いたり。
　デコちゅーもとい、ぬいぐるみが倒れて来たのかオデコへのポコンッとした感触に驚いて目を覚ましたり。
　学校で『ちょっと聞いてくれよー！』と明るい呼び声を響かせたり。

　大半のものがそうして受け止めた夢の跡。
　約一名のみ、夢の続きを爽やかに叫んでいる朝があったとか。

「は！　これ以上美し過ぎて捕まらないよう、今日もお掃除がんばるのです！」
　

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あとがき

担当マスター：蒼色クレヨン
ファンレターはマスターページから！

　この度はご参加、誠に誠にありがとうございました！
　蒼色クレヨンでございます。

　予定ではもう少し時間が掛かると思っていた、のですが。
　皆様の素敵発注文と絵師様の神技が一体となったイラストたちに
　~~鼻血が止まらな~~インスピレーションを刺激されまくったおかげ様を持ちまして、
　また、魔法の言葉「夢でした☆」に全力で甘えてよい！！と勇気をもらって、
　今回もう本当に自由に活き活き書かせていただいてしまいました。

　大切なキャラ様を全面的にお預けくださった皆様のお心に、
　果たしてどこまで応えられているやら……っっ
　楽しかった！　と仰ってもらえれば心から本望です。

　新年最初の執筆を、このような光栄なシナリオでやらせていただけ
　皆様に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました！
　今年も何卒、よろしくお願い致します☆

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