this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
らっかみ!新春☆初夢宝船フェア! ~鷹編~
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
つぎへ >>
霧中を無我の境地で一心不乱に駆ける足音。
呼吸は乱れ、今にも膝から崩れ落ちるのではという程に不規則で小刻みなそれは、
しかし止まる様子を見せない。
まだ、まだ追ってくる。
だめだ。
あれに捕まったら、“また”人形にされてしまう ――!
金の糸を振り乱し、
タイラ・トラントゥール
は振り返る事は一切せず、意識のみ後ろに固めてがむしゃらに足を動かしていた。
ここがどこか、自分を追いかけて来るらしい『アレ』はなんなのか、思考する余裕は無かった。
ただ気付けば、逃げなくてはいけない、もう捕まりたくない、そんな考えしか頭になかった。
「ボクは……ッ、ボクは……ッ」
頼むから、もう諦めてくれ。
お願いだから ―― pardonne-moi (ユルシテクダサイ)
未だ姿形の見えない遥か後ろからの存在感へ、何故そう思ったのか。
延々と終わらぬ逃亡の刻に思えた中、ふと無意識に疑念が湧けば、闇雲に振っていた頭を固定し、タイラは今初めて周囲の景色を見据えた。
林、森? 霧が深くて前が見えない……。
ようやく思考を動かすものの。
よく観察したくとも足は決して止まる事無く、視界に映る景色はあっという間に流れていく。
もしも木々があるならば、いっそどこかへ隠れた方がいいのだろうか。
濃いblancの向こうに時折チラつく樹木らしきnoirを認識するも、タイラの足は葛藤とは裏腹にスピードを落とさない。
コワイ。
すぐ身を隠せる場所が見つからなかったら……――
―― 捕まってしまった方が楽、なのかもしれない。
孤独な刻は少年の心を侵蝕する。
捕まりたくなかったはずなのに。
いっそ、人形になったらばもうこの恐怖からは解放されるのではないだろうか。
堕ちそうになったその時、誰もいないと思っていたタイラの真横を一瞬で通り過ぎる光があった。
「!?」
ほんの刹那、後ろ姿の輪郭が見えただけだった。
けれど、それだけでもう充分だった。
「―― 竜世!!」
その名を叫ぶ。もはや迷う事無く追いかけながら。
何度呼んでも未だこちらを振り向かない、気付かない。けれど今は存在が見えるだけで十分だった。
倒れそうだったタイラの身体に、みるみると力が戻っては遠くなりそうになるその光を、必死に追いかけるのだった。
◇ * ◇ * ◇ * ◇ * ◇
「なあ! なんで逃げるんだ!? ナイト、スターライトナイトだよな!?」
一面光に反射したように眩しい空間。
その中を唯一、翼の様なものを動かし飛び去る影を、
源 竜世
はひたすら真っ直ぐに追いかけていた。
オレ、スターライトナイトになんかしたのかっ?
どんなに『待って』と声をかけても、その影は止まるどころかこっちを振り向く様子すら無い。
いつも傍にいて、バトルの時は息もピッタリで、たまにニンゲンの姿になって一緒に居てくれて。
なのに今。これほどこちらの呼びかけに何も応えてくれないのは初めてだった。
焦り。不安。
次第に膨れ上がる思いに突き動かされて、竜世の視界にはもう正面しか、遠ざかろうとするその影しか映っていなかった。
だいじなカプセルギアなのに。
そう。大好きな兄がくれた、だいじな。
―― ……イヤだ。オマエまでいなくなったら、オレ……ッ。
スターライトナイトが居るから、絶対会えるとどこかで思えた。
生き生きと戦うドラゴンの姿を捉えるたび、元気にしているのだという気さえした。
オレたち、こんなに強くなったんだぜ! といつでもスターライトナイトを通じて、話せている心地すら
あった。
―― だから、ぜったい諦めないでいられる、のに……。
今にも小さくなって消えそうな影が、兄の背中と重なる。
兄ちゃんに会えなくなっちゃう……!
追いかけている内に、そんな思いが強く表れて胸を締め付けていく。
視界がぼやけた。
明るい輝き宿す瞳に、水たまりが出来れば次第にそのかさを増していく。
唇をぎゅっと噛んで何かを堪えたまま、竜世は走り続けた。
“どうして止まってくれないんだろう”
“またオレを置いていっちゃうの?”
必死になるあまり、今や声にならない心の叫びをひたすらに前飛ぶ存在へ投げかける。
一瞬。その影の首が動いた。そして微か、鳴き声が聞こえた気がした。
「なに、なんて言ったんだ。こっちむいて、もう一回言ってくれよ」
絞り出すように、切れる息の隙間から震えるように発した。
いなくならないで。オレをひとりぼっちにしないで。
そう喉の奥から込み上げてきた言葉。ふと何かが引っ掛かったように、それは言葉にされる前に留まった。
―― ……ひとりぼっち……?
疑問を脳裏で呟いた瞬間、影しか映していない竜世の視野が急に広がる。
「おわ!? なんだココすっげーまぶしいトコだな!?」
先程の、泣き声のように紡がれた言葉とは全く違う、力強くも素っ頓狂な声色がその唇から放たれた。
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
らっかみ!新春☆初夢宝船フェア! ~鷹編~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年01月02日
参加申し込みの期限
2019年01月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年01月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!