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- 00月00日生 00歳
- AAA000000
らっかみ！新春☆初夢宝船フェア！ ～鷹編～
カシャコーンッ☆
煌めく銀の腕輪が手首で音を立てた後、あれよあれよと流れる景色を見送った本条 小萩は今、
檻の中に居た。
明らかに警官と分かる人物たちに捕まった状態である。
「これはもしや……とうとう小萩の美貌が犯罪級になってしまったという事でしょうか？」
檻の向こうにまだ立つ連行員たちへそう問いかけた。
返答は『イエス』。
続いた言葉曰く、先日から法律が追加され『極度に周囲へ混乱もたらしかねない眩しさを持つ者』は、治安を乱すとして逮捕される決まりとなった、との事。
さてここで、そんなばかな、と一般人が突っ込む台詞が出てこないのが小萩ならではである。
「なるほど。納得です」
重々しく真顔で頷いた。真正面から受け入れちゃったのだ。
「もとより、この美しさは『原罪』であると認知しておりましたので、
法の下取り決められてしまったならばこの状況も当然です」
美しき罪びとがあまりに潔く受け入れてくれた事に、小萩を見つめる人々は感銘を受けたように胸を抑えた。
さぞや他の罪人にはご苦労されてるのでしょうかね、などと小萩から優しい言葉などかけられた際には、何かをこらえるように口元に手を当て天を仰ぐ者まで出る始末。
生まれ持ったものはどうしようもない、と小萩自身は至って当然という顔を向けたまま。
「さてこの後ですが、小萩はどうなりますか？ 裁かれるのです？
法律メーター振り切る程神々しいのは認めますが、さすがに死刑は避けたいのです」
淡々と紡ぐ小萩の言葉に、途端檻の向こうの人たちは首を盛大にぶんぶん振った。
ここまで眩い存在はむしろ国を挙げて保護すべきだ、
国もこのような方が実在するとは思ってもいなかったに違いない、
などなど口々に放つのを、ですよね、と見守るように大きく相槌だけ返す小萩。
『小萩様の美貌論争』（※いつの間にか『様』が付けられたらしい）に耳を傾けて暫くしてから、ようやく小萩が聞きたい内容が語られた。
曰く、眩しさで捕まった者は社会貢献をすれば罪が軽くなっていくのだと。
その最たるものとは、お掃除。
眩き者が進んで掃除に精を出す事で、世の中が少しでも眩き者へ近づき当人の眩しさが軽減され、且つ、眩き者がその過程で塵や埃にまみれる事で罪たる輝きが曇ってくれるからだという。
説明を聞き終えた小萩、パァッと瞳を輝かせた。
檻の向こうの人々、ウッ/// と掌で目を覆った。
「そういうことでしたら、この小萩にお任せあれ！」
これっぽっちも抵抗なくお掃除やる気満々な表情の小萩を見れば、これ以上檻に入ってもらう必要は皆無！とばかりに、小萩を捕まえた警官その他の手で恭しく釈放される小萩であった。
―― 翌日。
『新たな法』の下、小萩と同様に捕まっていた数名の眩き者たちと共に、せっせと公道や公園などの清掃に精を出す小萩の姿が。
そしてその周辺には、一般ピープルの人だかりが出来ていたりする。
（たぶん）犯罪者、とはいえ誰がどう見てもそこらへんのアイドルを超えた輝きが集まっているのである。足も止まり、時間があれば見つめていたくもなるというもの。
「美と化す罪びと！ 小萩の笑顔と労働はその地をパワースポットにしてしまいそうですが、それはそれで観光客増えて社会貢献ですよね！」
小萩ちゃん、箒やモップを華麗に操ってそこかしこをピカピカにしていく。
舞う様はさながら美の魔女。
その魔女の頭上を、ふと一羽の鷹が近距離で羽ばたき通り過ぎた。
周囲から歓声が上がる。
鷹。それは古来より「天」「王」などのシンボルとされるもの。
人々はまことしやかに囁き合う。
眩き犯罪者たちの中でも、彼女は別格だと。
国とは切り離し、崇めるべき存在なのではないかと。
そんな人々の囁きを耳に入れながら、どこか居た堪れなそうに、足取り重く人々をかき分け近寄る影あり。
紺色の制服。あの銀の腕輪をかけた、見覚えのある人物たちだった。
「おや？ どうしたのです？ この通り、今忙しいのですが」
紺色制服たちは、大変大変言いにくそうに、本当に言葉出ずにとりあえず一枚の紙を広げて小萩に見えるよう掲げた。
『逮捕状』
面食らったようにその最初の太字を読んでから、その先へ視線進めた小萩、あちゃ～……という顔になった。
小萩が自分をモデルにして描いている「スーパーレジェンド伝説ko-ha-gy」、この読者たちへ与える影響があまりに絶大且つ世を乱しかねない、と判断されたということであった。
背中からブーイングを受けながら、お仕事こなす警官方へ小萩はむふんっと気にしていない笑顔を向けた。
「美貌だけでなく、天才すぎても災いとなる。歴史にままあることです」
さぁ、次は何をすれば減罰になるのでしょう？
紺色制服たちとの道中、そんな会話が響いていたとか。
煌めく銀の腕輪が手首で音を立てた後、あれよあれよと流れる景色を見送った本条 小萩は今、
檻の中に居た。
明らかに警官と分かる人物たちに捕まった状態である。
「これはもしや……とうとう小萩の美貌が犯罪級になってしまったという事でしょうか？」
檻の向こうにまだ立つ連行員たちへそう問いかけた。
返答は『イエス』。
続いた言葉曰く、先日から法律が追加され『極度に周囲へ混乱もたらしかねない眩しさを持つ者』は、治安を乱すとして逮捕される決まりとなった、との事。
さてここで、そんなばかな、と一般人が突っ込む台詞が出てこないのが小萩ならではである。
「なるほど。納得です」
重々しく真顔で頷いた。真正面から受け入れちゃったのだ。
「もとより、この美しさは『原罪』であると認知しておりましたので、
法の下取り決められてしまったならばこの状況も当然です」
美しき罪びとがあまりに潔く受け入れてくれた事に、小萩を見つめる人々は感銘を受けたように胸を抑えた。
さぞや他の罪人にはご苦労されてるのでしょうかね、などと小萩から優しい言葉などかけられた際には、何かをこらえるように口元に手を当て天を仰ぐ者まで出る始末。
生まれ持ったものはどうしようもない、と小萩自身は至って当然という顔を向けたまま。
「さてこの後ですが、小萩はどうなりますか？ 裁かれるのです？
法律メーター振り切る程神々しいのは認めますが、さすがに死刑は避けたいのです」
淡々と紡ぐ小萩の言葉に、途端檻の向こうの人たちは首を盛大にぶんぶん振った。
ここまで眩い存在はむしろ国を挙げて保護すべきだ、
国もこのような方が実在するとは思ってもいなかったに違いない、
などなど口々に放つのを、ですよね、と見守るように大きく相槌だけ返す小萩。
『小萩様の美貌論争』（※いつの間にか『様』が付けられたらしい）に耳を傾けて暫くしてから、ようやく小萩が聞きたい内容が語られた。
曰く、眩しさで捕まった者は社会貢献をすれば罪が軽くなっていくのだと。
その最たるものとは、お掃除。
眩き者が進んで掃除に精を出す事で、世の中が少しでも眩き者へ近づき当人の眩しさが軽減され、且つ、眩き者がその過程で塵や埃にまみれる事で罪たる輝きが曇ってくれるからだという。
説明を聞き終えた小萩、パァッと瞳を輝かせた。
檻の向こうの人々、ウッ/// と掌で目を覆った。
「そういうことでしたら、この小萩にお任せあれ！」
これっぽっちも抵抗なくお掃除やる気満々な表情の小萩を見れば、これ以上檻に入ってもらう必要は皆無！とばかりに、小萩を捕まえた警官その他の手で恭しく釈放される小萩であった。
―― 翌日。
『新たな法』の下、小萩と同様に捕まっていた数名の眩き者たちと共に、せっせと公道や公園などの清掃に精を出す小萩の姿が。
そしてその周辺には、一般ピープルの人だかりが出来ていたりする。
（たぶん）犯罪者、とはいえ誰がどう見てもそこらへんのアイドルを超えた輝きが集まっているのである。足も止まり、時間があれば見つめていたくもなるというもの。
「美と化す罪びと！ 小萩の笑顔と労働はその地をパワースポットにしてしまいそうですが、それはそれで観光客増えて社会貢献ですよね！」
小萩ちゃん、箒やモップを華麗に操ってそこかしこをピカピカにしていく。
舞う様はさながら美の魔女。
その魔女の頭上を、ふと一羽の鷹が近距離で羽ばたき通り過ぎた。
周囲から歓声が上がる。
鷹。それは古来より「天」「王」などのシンボルとされるもの。
人々はまことしやかに囁き合う。
眩き犯罪者たちの中でも、彼女は別格だと。
国とは切り離し、崇めるべき存在なのではないかと。
そんな人々の囁きを耳に入れながら、どこか居た堪れなそうに、足取り重く人々をかき分け近寄る影あり。
紺色の制服。あの銀の腕輪をかけた、見覚えのある人物たちだった。
「おや？ どうしたのです？ この通り、今忙しいのですが」
紺色制服たちは、大変大変言いにくそうに、本当に言葉出ずにとりあえず一枚の紙を広げて小萩に見えるよう掲げた。
『逮捕状』
面食らったようにその最初の太字を読んでから、その先へ視線進めた小萩、あちゃ～……という顔になった。
小萩が自分をモデルにして描いている「スーパーレジェンド伝説ko-ha-gy」、この読者たちへ与える影響があまりに絶大且つ世を乱しかねない、と判断されたということであった。
背中からブーイングを受けながら、お仕事こなす警官方へ小萩はむふんっと気にしていない笑顔を向けた。
「美貌だけでなく、天才すぎても災いとなる。歴史にままあることです」
さぁ、次は何をすれば減罰になるのでしょう？
紺色制服たちとの道中、そんな会話が響いていたとか。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2019年01月02日
- 参加申し込みの期限
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- 2019年01月09日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2019年01月09日 11時00分
